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サントメとプリンシペのロサ(農園)群:植民地農業システムと強制移住
The Roças of Sao Tome and Principe: Colonial Agricultural System and Forced Migration
アフリカ大陸西部のギニア湾に浮かぶサントメ・プリンシペ民主共和国は、サントメ島とプリンシペ島などの島々からなる島国です。サントメ・プリンシペには、ポルトガル植民地時代の大規模農園「ロサ」が各地に残されています。ロサは19世紀後半に森林を開墾してつくられた、サントメ・プリンシペ特有の大規模農園で、コーヒーや輸出用カカオの生産拠点となりました。その建築や空間構成、生産インフラは、ヨーロッパの技術やプランテーションの仕組みがアフリカへ移転されたことを示すとともに、奴隷制廃止後も強制労働や契約労働へ移行しながら、労働力の搾取が続いた過程を今に伝えています。世界遺産には、サントメ島にあるモンテ・カフェ、アグア・イゼ、ディオゴ・ヴァス、サン・ジョアンと、プリンシペ島にあるスンディ、ベロ・モンテの計6つのロサが登録されています。