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アイアンブリッジ峡谷
Ironbridge Gorge
ウェールズ北西部の粘板岩の景観
The Slate Landscape of Northwest Wales
ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター・アビーとセント・マーガレット教会
Palace of Westminster and Westminster Abbey including Saint Margaret’s Church
英国の湖水地方
The English Lake District
エディンバラの旧市街と新市街
Old and New Towns of Edinburgh
オークニー諸島の新石器時代遺跡
Heart of Neolithic Orkney
海事都市グリニッジ
Maritime Greenwich
ロンドン南東部、テムズ川沿いに位置するグリニッジはイギリスにおける水上交通の要となった海事都市です。かつては王宮のひとつに過ぎなかったグリニッジですが、大航海時代~19世紀末までイギリスの海の玄関口として大いにその役割を果たしてきました。その大航海時代の名残を見られるのが1675年建造のグリニッジ天文台です。バロック様式の天文台で観測された恒星図によってイギリスの位置と時間が定められました。そして1884年の国際会議によってグリニッジ天文台が経度0度の本初子午線が通る基点として決定されます。その後、天文台はサセックスへ移転しますが、子午線の位置が変わることはありませんでした。王立天文台でのロバート・フックとジョン・フラムスティードの研究は、地球の動きを正確に測定することを可能にし、航海術の発展にも貢献しました。
カンタベリー大聖堂、セント・オーガスティン修道院跡とセント・マーティン教会
Canterbury Cathedral, St Augustine's Abbey, and St Martin's Church
キューの王立植物園
Royal Botanic Gardens, Kew
グウィネズのエドワード1世王の城郭群
Castles and Town Walls of King Edward in Gwynedd
13世紀後半から14世紀初期にかけて北ウェールズのグウィネズに築かれた、ボーマリス城とハーレフ城、カーナーヴォン城と市壁、コンウィ城と市壁の4つの城と2つの市壁が世界遺産に登録されています。この一帯は、かつてグウィネズ王国が置かれた場所でした。イングランド王のエドワード1世は1277年と1282~1284年にかけてウェールズに侵攻すると、最後まで激しく抵抗したこの地に抵抗を抑えるための城と市壁を築き始めました。王の命令でウェールズ一帯に築かれた城郭群は「アイアン・リング(鉄の輪)」と呼ばれています。世界遺産に登録されている4つの城は、王に仕えた軍事建築家のジェームズ・オブ・セント・ジョージによるもので、中でもボーマリス城とハーレフ城は傑作と称されています。
ゴーハムの洞窟群
Gorham's Cave Complex
ゴーハムの洞窟群は、イベリア半島南端のイギリスの海外領土であるジブラルタルにあります。その南側の海岸近くに、「ジブラルタルの岩」と呼ばれる石灰岩でできた岩山があります。西側は緩やかな斜面になっていますが、東側は海岸沿いに切り立った断崖となっていて、その下にゴーハム、ヴァンガード、ハイエナ、ベネットと名付けられた4つの洞窟群があります。これらの洞窟は、旧人であるネアンデルタール人が、10万年以上に渡って居住していた証拠となっています。そこからはは、彼らが鳥や海獣類を食べていたことや、装飾に羽毛を用いたことがわかっています。また岩に刻まれた抽象的な模様も発見されていて、ネアンデルタール人の文化や風習を伝えています。
コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観
Cornwall and West Devon Mining Landscape
ジョドレルバンク天文台
Jodrell Bank Observatory
イングランド北西部マンチェスター郊外の田園地帯に位置するジョドレルバンク天文台は、世界最大級の電波天文観測所として知られています。送電線が無く電波干渉が最小限であることからこの地が選ばれました。広大な農村地帯に現れる巨大な望遠鏡が印象的ですが、電波天文学の発展に重要な役割を果たしている天文台でもあります。流星や月の研究、クエーサーと呼ばれるブラックホールに物質が吸い込まれる際のエネルギーによって輝く天体の発見、量子工学、宇宙船の追跡などあらゆる分野で大きな科学的成果をあげてきました。ジョドレルバンク天文台は旧来の光学天文学から電波天文学への移行を著しく証明する遺産です。また、世界遺産条約の意義の中には新しい分野の文化遺産の定義があり、ジョドレルバンク天文台はUNESCOがICOMOSやIAU(国際天文学連合)と共に進める天文遺産の分野で高い評価を受けていたこともあり、2019年に世界遺産に登録されました。
ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡と関連遺跡群
Stonehenge, Avebury and Associated Sites
イギリス南部のソールズベリー平原にあるストーンヘンジとエイヴベリーは、先史時代に築かれたとされる、謎を秘めた巨石遺跡群です。ストーンヘンジの建設時期は大きく3つに分けられています。第1期は紀元前3100〜前2200年頃の直径100mもの外周部が形成された時期、第2期は前2100〜前2000年頃のブルー・ストーンと呼ばれる青みのある石でメンヒル群(直立石の上に水平に石を載せて連結したもの)が形成された時期、第3期は前2000〜前1100年頃の直径30mの環状列石とその内側に3つの石を門形に組んだトリリトン(三石塔)5組が馬蹄形に配置された時期とされています。これらの巨石遺跡が担っていた役割については未解明ですが、夏至の朝に環状列石の外にあるヒールストーン付近から太陽が昇り、中心部を照らすことなどから石の配置には天文学的な意味があるのではないかと考えられています。
ストーンヘンジ周辺にはダーリントン・ウォールズなどのています。
ソルテア
Saltaire
ダーウェント峡谷の工場群
Derwent Valley Mills
ダラム城と大聖堂
Durham Castle and Cathedral
ニュー・ラナーク
New Lanark
バースの市街
City of Bath
イギリス南西部の都市バースは、1世紀に天然温泉をローマ式浴場に利用したローマ人によって築かれました。イギリス唯一の温泉地でありキングス・スプリング、ヘトリング・スプリング、クロス・バス・スプリングの3つの主要な温泉を有しています。アングロサクソン時代には、古英語で温泉を意味する言葉から「バース」と呼ばれるようになりました。また、バースの温泉には、壮大な浴場と社交場として建てられたローマ浴場のほかに、現代のサウナに似たテウダリウムや、水風呂のようなフリギダリウムも備えられていました。温泉が癒しとレクリエーションの中心となったこの街では現在でも、ローマ浴場やスリス・ミネルヴァ神殿が良好な状態で残っており、アルプス以北で最も有名かつ重要なローマ遺跡のひとつとされています。
バミューダ諸島:歴史的都市セント・ジョージと関連要塞群
Historic Town of St George and Related Fortifications, Bermuda
北大西洋に浮かぶイギリス領バミューダ諸島にある歴史的都市セント・ジョージはイギリスが海外に進出した最も初期の植民都市です。セント・ジョージへの入植は1612年から始まり、今もなお港と街を結ぶ往時の街路が残っています。街には17~18世紀に建造された石造の家屋が立ち並んでいて、中でも18世紀当時の家具が残るタッカー・ハウスや1713年再建の西半球最古のイギリス国教会の教会であるセント・ピーターズ教会が有名です。バミューダの建築は独特で、建物に使われる柔らかい石灰岩の性質上、屋根を含む壁は白塗りにされています。また、セント・ジョージには2階を超える建物がほとんど無いことが特徴です。水源に恵まれない島のため、屋根の勾配、雨どいなどを伝って貯水槽に雨水が集まる工夫が施されています。
ファウンテンズ修道院の廃墟のあるスタッドリー・ロイヤル公園
Studley Royal Park including the Ruins of Fountains Abbey
フォース鉄道橋
The Forth Bridge
ブレナヴォン産業景観
Blaenavon Industrial Landscape
ブレナム宮殿
Blenheim Palace
ポントカサステ水路橋と運河
Pontcysyllte Aqueduct and Canal
モラヴィア教会入植地
Moravian Church Settlements
ヨーロッパの大温泉都市群
The Great Spa Towns of Europe
イタリア、英国、オーストリア、チェコ、ドイツ、フランス、ベルギーの7ヵ国に点在する11の温泉都市で構成される、国境を越えたひとつの世界遺産です。18世紀初頭から1930年代にかけて、ヨーロッパにおける温泉文化が最も隆盛を極めたことを示しています。これらの都市は、互いに影響しあいながら街づくりをし、絵画のような景観の中で、美しくデザインされたレクリエーション施設や治療・療養環境が整えられていきました。ヨーロッパの温泉文化の発展に貢献した数百の温泉地の中でも、最も洗練された大規模な都市が世界遺産に選ばれました。そのひとつである英国の「バース」は、古代ローマの温泉の遺構が残る現役の温泉施設で、1987年に『バースの市街』として単独でも世界遺産に登録されています。
ローマ帝国の境界線
Frontiers of the Roman Empire
歴史上最も広大な領地を治めた帝国のひとつであるローマ帝国は、「リーメス」と呼ばれる防衛網によって、帝国の国境線を防御してきました。その防衛網は、西は大西洋沿岸から東は黒海に至り、北はスコットランド中部、南はサハラ砂漠の北縁に至り、総延長は5,000kmを超えていました。これらのリーメスの大部分は、帝国が最大版図を築いた2世紀に主に構築されました。リーメスの遺跡はヨーロッパ各地に残されていますが、そのうち帝国北西部に位置したイギリス北部の「ハドリアヌスの長城」と「アントニヌスの長城」、およびドイツに残るリーメスが『ローマ帝国の境界線』として世界遺産に登録されています。なお、「ローマ帝国の境界線」という括りとしては、オーストリア、ドイツ、スロバキアにまたがる「ドナウのリーメス(西側部分)」と、オランダとドイツ間に広がる「低地ゲルマニアのリーメス」、ルーマニアの「ダキア」がそれぞれ別の世界遺産として登録されています。
ロンドン塔
Tower of London
ロンドン市内、テムズ川のほとりに、多くの塔を含む六角形のような壁に囲まれた建築がそびえたちます。征服王とも呼ばれる11世紀にイングランド王ウィリアム1世によって、ローマ時代の城壁の一部を利用して、テムズ川を外敵から守るために建設された要塞が現在残る原型となり、歴代の王によって増改築されてきました。壁の内部で古くから造られたのは「ホワイトタワー」と呼ばれる中央に位置する宮殿のような建物で、他にも宝物庫や礼拝堂等も備えています。全体として窓は小さく、石造りで重厚な建築はノルマン様式と呼ばれ、その後のイギリス各地における要塞建築のモデルとなりました。なお軍事施設としての機能以外にも、要塞のあとは王立造幣局や、王立武器庫、さらには動物園であった時代もあり、そして刑務所や監獄として使われていた時代もありました。中世イングランドの黄金期の君主であったエリザベス1世も、若き日に異母姉のメアリー1世によって陰謀論によって一時投獄され、また母アン・ブーリンも処刑されました。(428)