World Heritage Sites

世界遺産一覧

(登録基準(iii)(iv)(v))

アル・アインの文化的遺跡群(ハフィート、ヒリ、ビダ・ビント・サウードとオアシス群)

Cultural Sites of Al Ain (Hafit, Hili, Bidaa Bint Saud and Oases Areas)
アル・アインの文化的遺跡群(ハフィート、ヒリ、ビダ・ビント・サウードとオアシス群)
アラブ首長国連邦の東部に位置するアル・アインは、砂漠地帯にありながら、緑に恵まれた都市です。ここには、新石器時代から営まれてきた人々の暮らしや先史時代の文化を伝える17の遺跡群があります。紀元前2500年頃の円形の墓石や、日干しレンガ造りの住居や塔、宮殿、行政施設などは、当時の定住生活を示す遺構です。また、鉄器時代のものとされる灌漑システム「アフラージュ」の跡も見つかっています。これはアラブ地域で最古級の例とされており、砂漠地帯で、人々は地下深くから水を汲み上げる知恵をもって生き抜いていたことを示しています。
地域: 西・南アジア / 国名: アラブ首長国連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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アル・アハサ・オアシス:進化する文化的景観

Al-Ahsa Oasis, an Evolving Cultural Landscape
アル・アハサ・オアシス:進化する文化的景観
アラビア半島東部に位置するアル・アハサ・オアシスは紀元前の新石器時代から人々が住んでいることが証明されている、世界最大のオアシスです。また、250万本ものナツメヤシが生育し、1960年代に大量生産技術が導入されるまでは、世界最大のナツメヤシ生産地でありました。今でもナツメヤシはこの地の人々にとっては主食であり、地元住民はナツメヤシの包装や販売、流通に深く携わっています。また、このオアシスには庭園や運河、農業用排水湖など12の構成資産が残り、素晴らしい文化的景観が広がっています。
地域: 西・南アジア / 国名: サウジアラビア王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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アル・ズバラ考古学的地区

Al Zubarah Archaeological Site
アル・ズバラ考古学的地区
ペルシャ湾沿岸の城壁に囲まれた町アル・ズバラは、18世紀後半から19世紀初頭にかけての約50年間という短い期間に真珠採取と貿易の中心地として繁栄しました。クウェート出身のウトゥブ商人によって築かれ、真珠の輸出で大きな役割を果たし、最盛期にはインド洋、アラビア半島、西アジアとの広範な貿易関係が築かれました。アル・ズバラは現在のカタール沿岸部やペルシャ湾岸地域に栄えた要塞化された交易都市の一つであり、イスラム初期あるいはそれ以前から20世紀にかけて続いた沿岸都市の交易と真珠採取の伝統を示す優れた証拠とされています。また、オスマン帝国やヨーロッパ諸国、ペルシャなどの大国の支配を受けることなく繁栄した小さな独立国家群の発展を促し、最終的には現代の湾岸諸国の成立につながった都市基盤の好例と見なされています。
地域: 西・南アジア / 国名: カタール国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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アルト・ドウロのワイン生産地域

Alto Douro Wine Region
アルト・ドウロのワイン生産地域
ポルトガル北部の港湾都市ポルトから北に100㎞ほどのドウロ川上流に位置するアルト・ドウロ地域では、2,000年前から伝統的な方法でワインが醸造されています。ここは、夏は暑く冬は寒冷で雨量が少ないという気候です。その自然環境がワインのブドウ栽培に適していました。何世紀にもわたり、起伏の激しい傾斜地にブドウの苗木を植えるための場所が整備され、さまざまな工夫を重ねて段々畑が築かれてきました。アルト・ドウロ地域は、広大な段々畑と、村々に点在するワイナリーや教会、道路など住民の暮らしも溶け込んで、唯一無二の景観を生み出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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アルベロベッロのトゥルッリ

The Trulli of Alberobello
アルベロベッロのトゥルッリ
アルベロベッロは、イタリア南部プーリア州に位置し、円錐形の屋根を持つ石造りの家「トゥルッリ」で知られています。これらの建物は、石灰岩を積み上げて造られた伝統的な住居であり、乾式石積み(モルタル不使用)の技術を用いています。現在は、アルベロベッロの旧市街にある2つの地域に、1,000以上ものトゥルッリがあり、多くの人が住む現役の住居建築として、地域に根付いています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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安徽省南部の古村落-西逓・宏村

Ancient Villages in Southern Anhui – Xidi and Hongcun
安徽省南部の古村落-西逓・宏村
中国南東部の安徽省にある西逓と宏村には、明代から清代、14世紀から20世紀にかけての古民家が残ります。これらの古民家は「徽派建築」と言われ、漆喰を塗られた白い壁と濃灰色の瓦を特徴とした中国伝統の住居様式であり、現存数が少なく貴重です。また、中国史でもおなじみの明代の「新安商人」はこの安徽省出身であり、西逓と宏村には、交易で巨万の富を得た新安商人の住宅も数多く残されています。これらの村落は、明から清にかけての生活の様子を今に伝えています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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ヴェネツィアとその潟

Venice and its Lagoon
ヴェネツィアとその潟
イタリアのアドリア海に位置するヴェネツィアは118の島と176の運河、400以上の橋からなる都市です。異民族の攻撃から避難したウェネティ人が潟(イタリア語でラグーナ)に都市を築きました。7世紀には本格的な建物が建てられ、8世紀には形式上ではビザンツ帝国に従属しつつも、実質的に独立を保ち、東方貿易の拠点として発展しました。10世紀には主要な海運国となり、1797年のナポレオン1世から侵略を受けるまで約1,100年間自治都市として独立し続けました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)
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現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地軍

The Emergence of Modern Human Behaviour: The Pleistocene Occupation Sites of South Africa
現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地軍
2024年に世界遺産に登録された「現代人的行動の出現:南アフリカにおける更新世の居住地群」は、南アフリカの西ケープ州とクワズール・ナタール州に点在する考古学遺跡です。「ディープクルーフ・ロック・シェルター」「ピクナル・ポイント遺跡群」「シブドゥ洞窟」から構成されており、これらの遺跡は16万2,000年前まで遡るものです。これらは、現生人類ホモ・サピエンスの起源と行動の進化、彼らの認知能力や文化、さらに彼らが生き延びてきた気候の変遷について理解する上で不可欠なものです。
地域: アフリカ / 国名: 南アフリカ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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古代高句麗王国の都城と古墳群

Capital Cities and Tombs of the Ancient Koguryo Kingdom
古代高句麗王国の都城と古墳群
『古代高句麗王国の都城と古墳群』は、中国の吉林省集安市及び遼寧省桓仁満族自治県周辺に位置する世界遺産です。五女山城や国内城、丸都山城といった王国初期の都市遺跡に加え、王の碑や王陵、貴族の墓群が登録されています。丸都山城には、広大な宮殿跡や37の墳墓が残り、山と調和するように設計された都市計画となっています。防御性と自然美を兼ね備えた山城の構造は、後の東アジアの城づくりにも大きな影響を与えました。最初の都とされる五女山城は、現在も発掘調査の途上にあり、全容はいまだ明らかになっていません。しかし、どちらも人と自然が一体となった都市の歴史が残っており、高句麗の文化と世界観を今に伝えています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(v)
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サルーム・デルタ

Saloum Delta
サルーム・デルタ
西アフリカのセネガル西部、ガンビア川河口北側に広がる、三つの河川が形成した5,000㎢の三角州。汽水域に200以上の島々が点在し、マングローブ林だけでなく、乾燥林も含まれています。一帯には2,000年にわたって人類が築いてきた長さ数百mにもなる貝塚が218基存在しており、独特の文化的景観を生み出しています。
地域: アフリカ / 国名: セネガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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サン・ルイスの歴史地区

Historic Centre of São Luís
サン・ルイスの歴史地区
サン・ルイスは、フランス人によって建設され、その後オランダ人の支配を経てポルトガル領となった歴史を持つ都市です。砂糖と綿花の貿易港として繁栄しました。この歴史地区の中心部には、17世紀後半に遡る当初の碁盤の目状の都市設計がほぼ完全な形で残されています。この地区は、経済停滞が長期にわたったことで開発が遅れ、多数の歴史的建造物が良い状態で保存されました。イベリア植民地時代の町の優れた例証となっています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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ジャテツとザーツ・ホップの景観

Žatec and the Landscape of Saaz Hops
ジャテツとザーツ・ホップの景観
チェコ北西部にある『ジャテツとザーツ・ホップの景観』は、700年以上にわたり世界的に有名なホップ「ザーツ・ホップ」の栽培・加工・流通が行われてきた地域です。構成要素のひとつであるジャテツの町は、19世紀にチェコ人、ドイツ人、ユダヤ人によるホップ産業の革新を経て、国際的なホップ貿易の中心地となりました。市街地には乾燥窯や包装施設、硫黄処理場などの特徴的な建造物も残ります。都市機能と農業活動が密接に結びつき、進化を続ける文化的景観が今も息づいています。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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城塞歴史都市ハラール・ジュゴル

Harar Jugol, the Fortified Historic Town
城塞歴史都市ハラール・ジュゴル
エチオピア高原の台地に位置するハラールは、イスラム教世界において、メッカ、メディナ、エルサレムに次ぐ第4の聖地(チュニジアの世界遺産『聖都ケルアン』を第4とすることもある)と考えられています。このハラールは、ジュゴルという約4mの要塞に囲まれた城塞都市であり、この城塞は13 世紀から16世紀にかけてつくられました。また、ハラールは1520年から1568年までハラリ王国の首都として機能し、1887年にはエチオピアに統合されました。従ってエチオピア正教にとっても重要な場所となっています。
地域: アフリカ / 国名: エチオピア連邦民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2006年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(v)
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城壁都市シバーム

Old Walled City of Shibam
城壁都市シバーム
アラビア半島最南部に位置するイエメン中部のシバームは、日干しレンガでつくられた高層住宅群が砂漠にそびえ立つ城壁都市です。多くは6~7階建ての建物がワディ・ハドラマウトの崖の端から垂直に約500棟集中して建っており、その独特の景観から「砂漠のマンハッタン」などと呼ばれています。都市の歴史はイスラム以前の時代に遡りますが、洪水によって街は幾度も被害を受けてきたため、現在見られる住宅の多くは16世紀以降に建てられたものです。現存する最古の建物は904年創建の金曜モスクといわれ、高層建築をベースにした都市計画として最も古く、最良の例のひとつとされています。
地域: 西・南アジア / 国名: イエメン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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シリア北部の古代集落群

Ancient Villages of Northern Syria
シリア北部の古代集落群
シリア北西部のアレッポからイドリブにまたがる「シリア約40の古代集落群」は、1~7世紀に栄え、8~10世紀の間に放棄された集落遺跡です。放棄後は歴史の舞台から姿を消していましたが、19世紀にヨーロッパでその存在が再認識され、その後発掘調査が進められていきました。遺跡の状態は非常に良好であり、住居や浴場、墓碑など当時の人々の生活が垣間見える遺構も発見されました。かつては「忘れ去られた都市」「死の都」などと言われていましたが、実際には都市ではなく農村社会によって形成された古代の集落です。約40の集落遺跡は広範囲に点在し、現在8つの考古学公園に区分けされています。
地域: 西・南アジア / 国名: シリア・アラブ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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スースの旧市街

Medina of Sousse
スースの旧市街
チュニジアのサヘル地方に位置するスースのメディナは、海賊や海からの危険にさらされてきた歴史を持つ沿岸都市に適用されたアラブ・イスラムの都市計画を反映する調和のとれた考古学的複合体を形成しています。スースの南東約20kmに位置するモナスティルのメディナとともに、イスラム初期の軍事沿岸建築の独自の原型を示しており、今日まで受け継がれています。
地域: アフリカ / 国名: チュニジア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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蘇州の園林

Classical Gardens of Suzhou
蘇州の園林
江蘇省東部、長江デルタに位置する蘇州は、いくつもの水路が張り巡らされた水郷の街です。紀元前514年に春秋時代に呉の都として築かれ、北方への物流の拠点として発展してきました。蘇州における庭園の歴史は紀元前6世紀に遡り、呉の王がつくった王室狩猟庭園が先駆けと言われています。4世紀頃に私的な庭園が築かれるようになり、18世紀に最盛期を迎えました。蘇州には50以上の庭園が残り、そのうちの9つは中国で最も優れた山水庭園であるとされています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(v)
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泰山

Mount Taishan
泰山
中国東部の山東省にそびえる標高1,535mの泰山は、世界遺産の登録基準(i)から(vii)までの全てを認められている唯一の世界遺産です。東岳の泰山、西岳の崋山(陝西省)、南岳の衡山(湖南省)、北岳の恒山(山西省)、中岳の嵩山(河南省)という中国五岳の筆頭であり、多くの人々の信仰を集める道教の聖地です。『史記』 によると紀元前219年、秦の始皇帝はこの山の山頂で天を、そして山麓で地を祀る 「封禅」という儀式を行いました。これは始皇帝以前に72人の王が行っていた儀式を再現したものであるとされます。前漢(前202~後8年)の7代皇帝の武帝はこの儀式を国家的な祭祀として採用し、清(1636~1912年)の康熙帝まで、歴代の皇帝がこの地で封禅を行いました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)(vii)
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隊商都市ウワダン、シンゲッティ、ティシット、ウワラタ

Ancient Ksour of Ouadane, Chinguetti, Tichitt and Oualata
隊商都市ウワダン、シンゲッティ、ティシット、ウワラタ
ウワダン、シンゲッティ、ティシット、ウワラタはモーリタニア国内の4カ所に点在する都市です。これらはサハラ砂漠における重要な隊商交易路の中継地でした。サハラ砂漠の北から織物や武器、中央部からは塩、サハラ以南からは金と奴隷が運ばれ、この地を行き交いました。また、交易だけでなく宗教や文化の中心地としても発展しました。現代では砂漠化や水不足など、さまざまな環境問題に直面していますが、中世の街の特徴や機能を比較的良好な状態で残しています。
地域: アフリカ / 国名: モーリタニア・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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チャンパネール ‐ パーヴァガドゥ遺跡公園

Champaner-Pavagadh Archaeological Park
チャンパネール ‐ パーヴァガドゥ遺跡公園
インド西部グジャラート州にある標高800mのパーヴァガドゥの丘とその麓のチャンパネールには、先史時代の人の居住跡があり、その後のヒンドゥー教王国やイスラム王朝までの遺跡が残されています。13世紀にここを支配したラージプート族のキチ・チャウハーン朝が丘の上に要塞を築き、15世紀にはグジャラート・スルタン朝が麓の集落を再建し新都を建築しました。ここは16世紀にムガル帝国に滅ぼされ放棄されるまでグジャラートの首都として機能し、ムガル帝国以前の姿を残す貴重な都市遺跡です。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)(vi)
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ティムリカ・オヒンガの考古遺跡

Thimlich Ohinga Archaeological Site
ティムリカ・オヒンガの考古遺跡
ケニア西部のヴィクトリア湖の近郊に、16世紀頃につくられたとされる集落跡が残ります。ヴィクトリア湖周辺の独特な集落は「オヒンガ」と呼ばれ、現地の言葉で「大きな要塞」を意味します。その内のティムリカ・オヒンガ(ティムリカとは現地の言葉で「恐ろしい鬱蒼とした森」の意味)という集落が最大規模であり、保存状態が良く、世界遺産に登録されています。このティムリカ・オヒンガは四つの大きなオヒンガからできており、コチエンが中心的なオヒンガで、残りはカクク、コケッチ、コルオチといいます。これらのオヒンガは20世紀半ばまで使用されていたと考えられています。
地域: アフリカ / 国名: ケニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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敦煌の莫高窟

Mogao Caves
敦煌の莫高窟
莫高窟は、中国甘粛省敦煌市郊外にある仏教遺跡で、五胡十六国時代の前秦(351~394年)の4世紀半ばから元代の13世紀までのおよそ1,000年にわたって造営された、世界最大級の仏教石窟寺院です。鳴沙山の東側断崖面の南北1,700mには735の石窟があり、そのうち492の石窟が保存されています。敦煌の歴史は、前漢(前202~後8年)の武帝が辺境の軍事拠点として築いたことに始まり、シルク・ロードの中継地点として発展しました。莫高窟が掘り始められたのは、366年のことで、西方出身の仏僧・楽僔が築いたとされています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)
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バムとその文化的景観

Bam and its Cultural Landscape
バムとその文化的景観
イラン南部に位置するバムは、その起源をアケメネス朝ペルシアやパルティア王国時代にまで遡るといわれるオアシス都市です。都市にはカナートと呼ばれる地下水路網が整備され、オアシス都市へと発展をしました。現在も稼働中の国内最古級のカナートが存在します。7世紀以降、数百年にわたり東西交易ルートの中継地として繁栄してきました。中心に立つアルゲ・バムと呼ばれる城塞は壁と二重の内壁をもつ三重構造で、日干しレンガを積み上げてつくられました。紀元前6〜前4世紀頃のアケメネス朝ペルシアに起源を咲かあ登りササン朝ペルシアの時代に建設され、16世紀のサファヴィー朝時代に現在の形になりました。外たやしかし、18世紀にアフガニスタン方面からパシュトゥン人の攻撃を受け、町は放棄されました。
地域: 西・南アジア / 国名: イラン・イスラム共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(v)
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ヒヴァのイチャン・カラ

Itchan Kala
ヒヴァのイチャン・カラ
ウズベキスタン、ホラズム地方のアムダリヤ川の南に位置するヒヴァは、16世紀初頭に成立したヒヴァ・ハン国の首都です。この国はウズベク人が興した国であり、隣国のブハラ・ハン国とコーカンド・ハン国で、領土をめぐって激しく争いました。首都ヒヴァは17世紀頃に首都となり、その旧市街で「内城」を意味するイチャン・カラは、二重の城壁で守られています。城壁の影響もあり、保存状態が非常に良いことから、1969年に「博物館都市」に指定されて、今も手厚く保存されています。また、イチャン・カラはヒヴァ・ハン国がこの地を治める以前から栄えており、2,000年以上の歴史を有しています。古来、ペルシア地方に向かうキャラバン達の休息地となっており、オアシス都市としても栄えていました。
地域: 西・南アジア / 国名: ウズベキスタン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1990年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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ピレネー山脈のペルデュ山

Pyrénées - Mont Perdu
ピレネー山脈のペルデュ山
フランス・スペインの国境にまたがるピレネー山脈のペルデュ山は、標高3,352mを誇る石灰岩の山で、雄大な自然の中に希少な野生動物が暮らす地域として有名です。スペイン側にはヨーロッパ最大にして最深の渓谷が2つあり、フランス側の北斜面には3つの主要なカール壁(圏谷壁)が見られます。また、ペルデュ山に残る村落、畑、牧草地などの農業生活様式は、ヨーロッパの山岳地帯では希少となった放牧を中心とした山での伝統的な暮らしを知ることのできる重要な場所となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン, フランス共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)(vii)(viii)
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フィリピンのコルディリェーラの棚田群

Rice Terraces of the Philippine Cordilleras
フィリピンのコルディリェーラの棚田群
フィリピンの少数民族イフガオ族が2,000年前に作り上げた棚田群は、標高1,000~2,000mの急勾配の斜面に位置しており、石や土でできた壁で形作られた丘や山の自然なかたちを活かした形状と複雑な灌漑システムによって形成されています。考古学的な調査によってもこの高度な技術がこの地域で2,000年もの間、ほとんど変わらずに使用されてきたことが明らかになっており、棚田文化という伝統の存続とその優れた耐久性の証拠となっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: フィリピン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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福建土楼群

Fujian Tulou
福建土楼群
『福建土楼群』は、中国福建省の約120kmの範囲に点在する、12~20世紀につくられた漢民族客家の伝統的集合住宅です。中庭を囲んだ円形や方形で、外側に設けられた180㎝以上の厚さを持つ土壁は、盗賊の侵入を防ぐ砦としての機能も持ち合わせていました。出入口は基本的に1ヵ所で、下の階には窓がなく、上の階に窓と狭間が設けられています。また消火用の水槽も上の階に設置されていました。1つの土楼には最大800人もの人々が集まって生活し、村のような機能を果たしています。質素な造りの外観に対して、内部は複数の家族が生活しやすいように工夫され、独特な装飾が施されるなど居心地にも配慮されていました。中央には庭があり、その周囲が住宅スペースで、各部屋は同じ大きさで同じ造りで平等に設計された構造になっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの考古地区

Archaeological Areas of Pompei, Herculaneum and Torre Annunziata
ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの考古地区
西暦79年、ナポリの東にあるヴェスヴィオ山が大噴火しました。その噴火の火砕流・土石流や火山灰で周辺の古代ローマの都市は壊滅しました。ヴェスヴィオ山の南にあったポンペイの街はそれから千年以上にわたり、火山灰と火山礫に埋もれたままでしたが、16世紀に農民が偶然発見し、18世紀半ばから本格的な発掘が始まりました。ヴェスヴィオ山のすぐ西側にあったヘルクラネウム(現エルコラーノ)も高温の火砕流に襲われた後、火山灰に埋もれました。これらの街で発掘された遺跡から、広場や公共の建築物があり、石で舗装された通りの両側に住宅や店舗が並ぶ古代ローマの街並みを知ることができます。ポンペイ近郊の町トッレ・アヌンツィアータには皇帝ネロの妻ポッパエアの別荘「オプロンティスのヴィラ」が発掘されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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マテーラの洞窟住居サッシと岩窟教会公園

The Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera
マテーラの洞窟住居サッシと岩窟教会公園
「サッシ」とはイタリア語で岩を意味するサッソ(sasso)の複数形で、ここマテーラにおいては洞窟住居を指します。イタリア南部バジリカータ州のマテーラには深いグラヴィーナ渓谷があり、その石灰岩層に約3,300の洞窟と150以上の岩窟教会が残されています。洞窟住居は約7,000年前から造られ始め、その後屋根等を拡張して居住スペースを広げたものも多く造られるようになりました。しかし、20世紀になって人口が急増し、住環境や衛生状態が悪化したため、1950年代に住民1万5,000人が郊外に強制的に移住させられ、無人の廃墟となってしまいました。近年は世界遺産登録を契機に観光客が増加し、洞窟の5分の1ほどが再利用されているということです。ここには旧石器時代の遺跡もあり、古代からの人々の生活の様相と文化を伝える歴史的価値が高く評価されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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マプングブエの文化的景観

Mapungubwe Cultural Landscape
マプングブエの文化的景観
ジンバブエとボツワナに接する南アフリカの北端には、南部アフリカ最古の王国とされるマプングブエの遺跡があります。シャシェ川とリンポポ川の合流地に広がるサバンナの景観に、宮殿や集落、古代首都の遺跡が残っています。10世紀頃に農村社会から王国へと発展したマプングブエには、東アフリカの港湾を経由するインド洋交易によって、莫大な富がもたらされました。マプングブエからは金や象牙が輸出され、インドや中国からは磁器やガラスビーズなどが輸入されたようです。
地域: アフリカ / 国名: 南アフリカ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(v)
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