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世界遺産一覧

(登録基準(viii)(x))

アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセク

Kluane / Wrangell-St. Elias / Glacier Bay / Tatshenshini-Alsek
アラスカ・カナダ国境地帯の山岳国立公園群:クルアニ、ランゲル・セント・エライアス、グレイシャー・ベイ、タッシェンシニ・アルセク
アメリカとカナダの2つの国にまたがるこの自然保護区は,1979年にアメリカのランゲル・セント・エライアス国立公園とカナダのクルアニ国立公園が世界遺産に登録されました。その後、1992年にアメリカのグレイシャー・ベイ国立公園が、1994年にはカナダのタッシェンシニ・アルセク州立自然公園が追加され、広大な山岳公園群となりました。この地域には極地を除けば世界最大の氷原や、世界有数の長さと壮観さを誇る氷河、北アメリカ大陸の最高峰を含む雄大な山々、そして広大な森林やツンドラなど人を寄せつけない厳しい自然が広がっています。これらの公園では現在も地殻変動が活発に続いており,息をのむほど美しい自然景観が形成されています。自然のプロセスが支配的なこの地域では、氷河の作用とそれによって生まれた地形や景観の形成過程を明確に見ることができます。また、アラスカからカナダ北西部にかけて広く分布する多くの野生動物が生息しており、その個体数は他の地域を大きく上回ります。壮大な自然の中で、ハクトウワシ、グリズリー、ドールシープ、カリブー、オオカミ、シロイワヤギなど数多くの野生生物が暮らす楽園となっています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国, カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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イエローストーン国立公園

Yellowstone National Park
イエローストーン国立公園
イエローストーン国立公園は、世界遺産条約が採択されるちょうど100年前の1872年に誕生しました。この100年というのは偶然ではありません。1971年2月、アメリカ合衆国大統領のリチャード・ニクソンが、「イエローストーン国立公園」設立100周年に当たる1972年に自然遺産と文化遺産を共に保護する国際的な体制を立ち上げると演説します。そこから様々な案が一気にまとめられ、世界遺産条約がユネスコ総会で採択されました。そして「イエローストーン国立公園」は、1978年に世界で最初に登録された世界遺産のひとつになりました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1978年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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ヴィルンガ国立公園

Virunga National Park
ヴィルンガ国立公園
ヴィルンガ国立公園は、1925年にマウンテンゴリラの保護を目的として設立された、コンゴ民主共和国初の国立公園です。この国立公園は、アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)にあるアルバーティーン地溝帯の中心に位置しています。アフリカでも屈指の活火山であるニアムラギラ火山と、富士山に近い標高3,470mのニイラゴンゴ火山があり、この二つの活火山でアフリカの歴史的な大噴火の5分の2が発生していることから、地質学的にも非常に重要な場所として世界遺産に登録されました。また、隣国ウガンダの世界遺産『ルウェンゾリ山地国立公園』にも隣接しており、山地林だけでなく、サバンナや氷河も広がっています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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雲南保護地域の三江併流群

Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas
雲南保護地域の三江併流群
中国南西部の雲南省は緑の森林に恵まれています。東部にはカルスト地形(『中国南部のカルスト地帯』として世界遺産に登録されています)が広がりますが、西部には中国最長の川である長江、東南アジアの「母なる川」としてされるメコン川、タイとミャンマーの国境の一部を成すサルウィン川という三つの大河の上流域があります。この三つの大河の上流はそれぞれ中国では金沙江、瀾滄(らんそう)江、怒江と呼ばれ、これらの川がほぼ並行して流れる約1.7万㎢が世界遺産に登録されています。約5,000万年前に、ユーラシアプレートにインドプレートが衝突しました。この地はその衝突部分に近い場であり、古代のテチス海がその衝突により閉鎖したことや、ヒマラヤ山脈とチベット高原の隆起に関連することを示す、地質学的にも非常に重要な場所なのです。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2003年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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エヴァーグレーズ国立公園

Everglades National Park
エヴァーグレーズ国立公園
フロリダ半島の南端に位置するエヴァーグレーズ国立公園は、アメリカ最大の湿原地帯に広がっており、その総面積は愛媛県とほぼ同じ、約5,670?に及びます。この広大な湿原は、最終氷期の終わりに水没した平坦な海底が起源とされています。最大幅は約150kmにも達しますが、水深は平均してわずか30cmほどで、水源であるオキーチョビー湖から南方のフロリダ湾に向けて、1日に数cmから数十mのゆるやかな速度で水が流れています。湿原の上流部には、「ハンモック」と呼ばれるわずか数cmの高さの小島が点在しており、常緑高木や熱帯植物が繁茂しています。下流の海岸地帯では、淡水と海水が混ざり合う汽水域にマングローブ林が広がっています。エヴァーグレーズ国立公園では、海水と淡水、温帯と熱帯が交差することにより、極めて多様で複雑な生態系が形成されており、固有種を含む1,000種以上の植物と、アリゲーターおよびクロコダイルの2種のワニを含む700種以上の動物が生息しています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (viii)(ix)(x)
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エル・ピナカーテとグラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保存地域

El Pinacate and Gran Desierto de Altar Biosphere Reserve
エル・ピナカーテとグラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保存地域
メキシコ北西部、アメリカとの国境からカリフォルニア湾まで広がる714,566ヘクタールのエリアが世界遺産に登録されています。この遺産は、二つの明確に異なる広範な景観タイプで構成されています。一つは、黒と赤の溶岩流と砂漠の舗装道路が広がる休火山ピナカテ楯状地であり、もう一つは常に変化する最大200メートルの高さに達する変化に富んだ砂丘が広がるグラン・アルタル砂漠です。火山楯状地の暗い色と広大な砂の海が劇的な対比を生み出し、視覚的に傑出した風景を提供しています。線状砂丘、星型砂丘、ドーム型砂丘など多様な砂丘が存在し、壮大な美しさを持っています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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オーストラリアのゴンドワナ雨林

Gondwana Rainforests of Australia
オーストラリアのゴンドワナ雨林
「ゴンドワナ」は、かつて存在したといわれる巨大大陸の名称です。この大陸の分裂によって、現在の南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極、インドなどの大陸が誕生したとされています。そのゴンドワナ大陸の活動の歴史を伝えるのが、オーストラリア東海岸、ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州にまたがる地域です。火山活動で生まれた山岳地域や世界最大級の多雨林帯が広がり、地球の進化の歴史や地質学的プロセスを伝える痕跡を残しています。たとえば、ツイード火山群など一連の火山は、地形進化の年代測定を可能にするという点で重要視されています。また、「世界で最も保存状態の良い浸食カルデラ」とされる浸食カルデラもこの地域にあり、その大きさや年代、中央の山塊の存在、カルデラ底の基盤岩への浸食などの際だった特徴で貴重な情報を提供しています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1986年 / 登録基準: (viii)(ix)(x)
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カナイマ国立公園

Canaima National Park
カナイマ国立公園
カナイマ国立公園は、南米ベネズエラの南東部、ギアナ高地に位置し、面積は約300万ヘクタールに及びます。これは四国の約1.6倍に相当し、世界最大級の自然保護区の一つとされています。公園の65%はテーブルマウンテン(テプイ)と呼ばれる独特な地形で覆われており、これらの地形は生物学的・地質学的に非常に重要な存在です。
地域: 南米 / 国名: ベネズエラ・ボリバル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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カムチャツカ火山群

Volcanoes of Kamchatka
カムチャツカ火山群
ロシアのユーラシア大陸北東部、カムチャツカ半島にある6つの火山が世界遺産登録されています。カムチャツカ半島には300以上の活火山があり、比較的規模の小さな爆発を繰り返す「ストロンボリ式」、粘り気の少ないマグマが連続的に流れ出す「ハワイ式」など様々なタイプの活火山があることから「火山の博物館」とも呼ばれています。カムチャツカ半島の3,000mを超える山は、活火山であっても氷河や氷帽が見られ、複雑で険峻な地形を作り出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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ガラパゴス諸島

Galápagos Islands
ガラパゴス諸島
ガラパゴス諸島は、南米のエクアドル本土から西に約1,000km、赤道直下の東太平洋沖に位置しています。大小19の島と周辺の岩礁からなるガラパゴス諸島は、海底火山の噴火によって誕生した島で、これまでに一度も大陸と陸続きになったことがない海洋島です。動植物は隔絶された島の環境に適応し、独自の進化を遂げていきました。現在、ガラパゴス諸島の陸地の97%は保護地区となっており、サンタ・クルス、イサベラ、サン・クリストバル、フロレアナの4つの島を除き、人は住んでいません。
地域: 南米 / 国名: エクアドル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1978年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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クイーンズランドの湿潤熱帯地域

Wet Tropics of Queensland
クイーンズランドの湿潤熱帯地域
オーストラリア北東部の海岸沿いに広がる約89万㏊の大半が熱帯雨林に覆われた地域です。熱帯雨林と沖合に広がるサンゴ礁「裾礁」が織りなす珍しい景観がみられます。カンガルーに代表されるオーストラリア固有の有袋類ほとんどが熱帯雨林に起源を持っており、2億年前のシダ植物から始まる植物の進化がみられます。また、5,000万年前から1億年前にオーストラリア大陸と南極大陸の一部を覆っていたゴンドワナ大陸時代の森林の名残が残っています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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グヌン・ムル国立公園

Gunung Mulu National Park
グヌン・ムル国立公園
ボルネオ島マレーシア領サラワク州内にある「グヌンムル国立公園」は、豊かな生物多様性で知られる熱帯カルスト地帯です。標高約2,370mのムル山を中心とする地域には、総延長295㎞にもなる巨大洞窟群が連なっています。ここにある「サラワク・チャンバー」という世界最大の地下空洞は、大型旅客機が40機も収まるほどの巨大空間です。高さ150mの入口をもつディア洞窟では、夕方になると数百万匹のコウモリがいっせいに空へ飛び立っていきます。また、アジア最長のクリアウォーター洞窟群では、あらゆる種類の鍾乳石も見られます。17の植生帯があるこの公園には、約3,500種もの維管束植物が生息しています。特にヤシが豊富で109種が記録されており、世界有数の生息地の一つです。
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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グランド・キャニオン国立公園

Grand Canyon National Park
グランド・キャニオン国立公園
アメリカ西部のアリゾナ州を横断するグランド・キャニオンは、長年にわたるコロラド川の浸食作用と風化によってつくり出された、世界最大規模の渓谷です。全長は445km、深さは約1,500m、幅は500mから30kmにも及び、600万年にわたる地質活動の痕跡を現在に伝えています。この一帯の土地は、約6,500万年前に発生した地殻変動による造山活動によって隆起し、その結果としてコロラド高原が形成されました。約1,000万年前からは、軟らかい堆積層がコロラド川の浸食により削られ、約120万年前には現在の姿になったと考えられています。なお、この地域の隆起速度がコロラド川の浸食速度よりも遅かったため、川の流れが逸れることなく深い渓谷が形成されました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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グレート・スモーキー山脈国立公園

Great Smoky Mountains National Park
グレート・スモーキー山脈国立公園
グレート・スモーキー山脈国立公園は、アメリカ合衆国東部のアパラチア山脈南部、ノース・カロライナ州とテネシー州の州境に位置しており、東京都とほぼ同じ面積を誇る広大な公園です。国立公園の名前は、煙のような特徴的な霧に包まれた山々に由来しています。広大な原生林と澄んだ小川の美しい景観を備え、並外れた自然美を誇っています。20万ヘクタールを超えるこの国立公園は、アパラチア山脈南部における最大級の手つかずの森林生態系の一つであり、北米に残る落葉樹、温帯、原生林の大規模地域の一つです。敷地の90%以上は原生林としての価値を考慮して管理されています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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グレート・バリア・リーフ

Great Barrier Reef
グレート・バリア・リーフ
グレート・バリア・リーフは、オーストラリアの北東部の海岸沿いに広がる世界最大級のサンゴ礁です。全長は約2,300km、面積約35万㎢もの大きさで、多くのサンゴや魚類などが生息しており、一帯は先住民アボリジナル・ピープルの漁場となっていました。1770年に探検家のジェームズ・クックがここで座礁したことから、その存在が知られるようになり、20世紀に入ってから本格的な調査が行われるようになりました。ここはサンゴ礁がまさに「バリア」となって外敵から守られているため、多くの海洋生物の安住の地であり、絶滅危急種のジュゴンやウミガメ類が生息しています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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サンガイ国立公園

Sangay National Park
サンガイ国立公園
エクアドルの中央部にある国立公園で、アンデス山脈の東側からアマゾン川上流域まで広がり、総面積は2,700㎢です。標高約800mから5,000mを越えるサンガイ火山山頂まで、標高差はなんと4,000mに及び、植物の垂直分布が見られます。また、ここには火山・氷河・雲霧林・湿原・熱帯雨林・湖沼や草原などが含まれ、まさにエクアドルの自然と生態系の全貌を見ることができます。絶滅危惧種のヤマバクや南米大陸唯一の熊であるメガネグマ、そしてアンデスコンドルなど希少な生物も多く生息しています。
地域: 南米 / 国名: エクアドル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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シャーク湾

Shark Bay, Western Australia
シャーク湾
『シャーク湾』は、オーストラリア西岸の陸地と海域からなり、2万2,000㎢にもわたる広大な面積が世界遺産に登録されています。陸地と半島によって「W」のような形をした海岸線が延び、内湾には干潟やマングローブ林、外湾には岩礁や断崖が広がっています。この場所には世界最大級の海草藻場が存在し、世界的に絶滅の危機に瀕している多くの動植物の住処となっています。また、アオウミガメやアカウミガメなどの貴重な営巣地であり、世界有数のジュゴンの生息地ともされています。そのほかクジラやバンドウイルカ、マンタ、サメ、エイなども見ることができます。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1991年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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タスマニア原生地帯

Tasmanian Wilderness
タスマニア原生地帯
オーストラリア大陸の南に位置するタスマニア島は、かつてゴンドワナ大陸の一部でオーストラリアと陸続きだった島です。2万1,000年前頃に、海水面の上昇によって本土と海峡で隔てられました。タスマニア島では、太古の姿を保った植物や独自の進化を遂げた動物が見られます。1982年に自然遺産として世界遺産登録されましたが、1989年には文化遺産の価値も認められて、複合遺産になりました。氷河の流動によって大地が浸食され、平坦な山頂や荒々しい斜面、多数の湖が誕生し、世界最大規模の壮観な原生地帯だといわれています。世界遺産には7つの国立公園にまたがる、総面積約1万5,842㎢のエリアが登録されています。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1982年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)(vii)(viii)(ix)(x)
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タラマンカ山脈地帯:ラ・アミスタ自然保護区群とラ・アミスタ国立公園

Talamanca Range-La Amistad Reserves / La Amistad National Park
タラマンカ山脈地帯:ラ・アミスタ自然保護区群とラ・アミスタ国立公園
コスタリカとパナマの国境沿いに広がる、タラマンカ山脈一帯の自然保護地域です。1983年にコスタリカ側のラ・アミスタ自然保護区群が、1990年にパナマ側のラ・アミスタ国立公園が登録されました。コスタリカ最高峰のチリポ山(セロ・チリポ、3,820m)がそびえ、氷河湖や氷河圏谷(カール)など第四紀の氷河作用に由来する地形が残されています。高低差のある地形と気候が多様な生態系を産み出しており、雲霧林、低地熱帯多雨林、熱帯高山草原(パラモ)など8つの植生帯が見られ、約10,000種の顕花植物や4,000種以上の非維管束植物が生息しています。また、動物群においても、中央アメリカに生息する全てのネコ科動物や絶滅危惧種のオルナトクモザルやベアードバク、危急種のセアカリスザルなどを含む215種の哺乳類や、他にカザリキヌバネドリ(ケツァル)や希少な猛禽類といった約600種の鳥類、約250種の爬虫類と両生類、115種の淡水魚が生息しています。両生類の内の絶滅危惧種のヤドクガエルなど6種はこの山脈のみに生息する固有種となっています。
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テ・ワヒポウナム

Te Wahipounamu – South West New Zealand
テ・ワヒポウナム
ニュージーランド南島の南西部の2万6,000㎢(ニュージーランドの陸地面積の10%)に広がり、フィヨルドランド、マウント・アスパイアリング、マウント・クック、ウエストランドの4つの国立公園をはじめ、2つの自然保護区、3つの科学保護区、13の景観保護区、4つの野生生物管理保護区などが含まれています。ニュージーランド最高峰(アオラキ/マウント・クック(標高3,724m))、最長の氷河(ハウパパ/タスマン氷河(長さ27km))をはじめとした様々な景観美を堪能することができます。
地域: オセアニア / 国名: ニュージーランド / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1990年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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トゥルカナ湖国立公園群

Lake Turkana National Parks
トゥルカナ湖国立公園群
『トゥルカナ湖国立公園群』は、トゥルカナ湖東岸にあるシビロイ国立公園、湖に浮かぶ火山島のセントラル・アイランド国立公園、同じく火山島のサウス・アイランド国立公園の3つの国立公園を合わせた、総面積約1,600km2に及ぶエリアから構成されています。トゥルカナ湖はアフリカ大陸を南北に縦断する大地溝帯に沿って位置しており、アフリカで4番目に大きな湖であると同時に、世界最大級の砂漠湖としても有名です。また、東アフリカに存在する湖の中では最も塩分濃度が高いという特徴があります。その息をのむような美しい色から「翡翠の海」とも呼ばれています。
地域: アフリカ / 国名: ケニア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1997年 / 登録基準: (viii)(x)
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ドゥルミトル国立公園

Durmitor National Park
ドゥルミトル国立公園
モンテネグロ北部のドゥルミトル山地にあるドゥルミトル国立公園は、氷河によって形成され、河川と地下水流によって深く刻まれた息をのむような自然の美しさを持っています。その中でも、ヨーロッパで最も深い峡谷であるタラ川の渓谷は60km以上に及び、ダムや道路の影響をほとんど受けていない数少ない渓谷の一つとして、比類ない景観の多様性と魅力を誇ります。高原やなだらかな丘陵地帯に広がる高山草原が、高く険しい峰々の背景と対照をなし、深い森と氷河湖が多様な景観に彩りを加えています。
地域: ヨーロッパ / 国名: モンテネグロ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1980年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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ナミブ砂漠

Namib Sand Sea
ナミブ砂漠
ナミビアの大西洋側に位置するナミブ砂漠は、広大な海岸砂漠であり、訪れる人々を魅了する世界最古級の美しい砂漠です。ナミブとは、現地の主要民族であるサン族の言葉で「何もない」という意味です。海岸砂漠とは、文字通り海岸付近にある砂漠なのですが、大陸の西側にあることが特徴です。ここには冷たい海流が流れ、その結果上昇気流が発生しづらく、雨がほとんど降らないため砂漠が形成されます。ナミブ砂漠以外にも、ペルーとチリにあるアタカマ砂漠も海岸砂漠として有名です。ただし、ナミブ砂漠の砂丘の成因には他の要素もあり、南アフリカのドラーケンスベルグ山脈周辺から運ばれてきた砂塵が海風により内陸へ押し返されて、堆積していくということが挙げられます。また、砂に鉄分が付着し酸化するため、酸化鉄の色によって砂漠が赤く見えます。これらは世界的にも非常に珍しい現象であり、ナミブ砂漠の価値を語る上で欠かせない要素となっています。
地域: アフリカ / 国名: ナミビア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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バイカル湖

Lake Baikal
バイカル湖
「シベリアの真珠」とも呼ばれるバイカル湖は三日月のような形をしており、世界一の透明度と深さを持つ湖です。淡水湖としては世界最大の貯水量を誇ります。 バイカル湖は世界遺産としては、自然遺産の登録基準である(vii)~(x)のすべてを満たす自然遺産です。湖には約330本の川が流れこんでいますが、流れ出る川はアンガラ川のみというのも特徴的です。 他にも、湖底にはニュートリノ観測のための望遠鏡が設置されており、宇宙研究の拠点としても知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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パパハナウモクアケア

Papahānaumokuākea
パパハナウモクアケア
パパハナウモクアケアは、ハワイ諸島の北西250~1931kmの広範囲に連なる小島と環礁からなる、広大かつ孤立した島嶼群に付けられた名称です。総面積は約362,075㎢におよび、世界最大級の海洋保護区の一つとされています。この地域は、比較的静止したホットスポットと安定したプレート運動の結果として形成された海山列を示す好例であり、ハワイ・エンペラー海山列の大部分を占めています。世界最長かつ最古の火山列の大半を構成するパパハナウモクアケアは、プレートテクトニクス理論およびホットスポットに関する理解を形成する上で、極めて重要な役割を果たしてきました。地質学的にはハワイ火山国立公園と密接に関連しており、ホットスポット火山活動の重要な証拠を共有しています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2010年 / 登録基準: (iii)(vi)(viii)(ix)(x)
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フォン・ニャ‐ケ・バン国立公園とヒン・ナム・ノー国立公園

Phong Nha-Ke Bang National Park and Hin Nam No National Park
フォン・ニャ‐ケ・バン国立公園とヒン・ナム・ノー国立公園
ベトナムの自然遺産フォン・ニャ‐ケ・バン国立公園について、2025年7月の第47回世界遺産委員会で、登録範囲が拡大され、ラオスのヒン・ナム・ノー国立公園が含まれることになりました。ベトナムとラオスの国境沿いに位置し、国境を越えたエリアは、世界で最も保存状態の良いありのままの石灰岩のカルスト地形を形成しています。この地域のカルスト地層は、約4億年前の古生代に発達し始め、アジア最古の大規模なカルスト地形となっています。ドラマチックな崖、深い陥没した穴、広大な地下河川網が特徴です。220㎞を超える洞窟と地下水路があり、その多くはその規模、美しさ、において世界的に重要な科学的価値を有しています。この古代の地形は、標高の高い乾燥したカルスト林から、この地域の希少種、絶滅危惧種、または固有種を含む多くの希少でユニークな動植物種の生息地です、鬱蒼とした湿った低地の森林に至るまで、驚くべき多様性の生態系を支えています。この地域の生物多様性は注目に値するだけでなく、世界的な保全活動において重要な役割を果たしています。
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プレ山及びマルティニーク島北部の峻峰群の火山と森林

Volcanoes and Forests of Mount Pelée and the Pitons of Northern Martinique
プレ山及びマルティニーク島北部の峻峰群の火山と森林
フランスの海外県マルティニークは、カリブ海西インド諸島のウィンドワード諸島に位置し、プレ山やピトン山の火山活動によって形成された険しい山々が生み出す景観が広がる島です。標高1,397mのプレ山は、マルティニーク島で最も高い山です。1902年5月8日に発生したプレ山の大噴火は、当時マルティニークの県庁所在地だったサン・ピエールの街に壊滅的な被害をもたらし、20世紀で最も多くの犠牲者を出した火山災害とされています。火砕流を一方向に射出するプレ山特有の噴火様式は「プレ式噴火」と呼ばれ、火山活動の研究において重要な事例とされています。カリブ海に面した海岸から火山の山頂にかけては、生物多様性に富んだ熱帯雨林が広がり、マルティニーク・ボルケーノ・フロッグ(通称)やマルチニクムクドリモドキなど、絶滅の危機に瀕している固有種を見ることができます。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (viii)(x)
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ポルト湾:ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区

Gulf of Porto: Calanche of Piana, Gulf of Girolata, Scandola Reserve
ポルト湾:ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区
地中海に浮かぶコルシカ島の西岸には、険しい絶壁の海岸線と背後の2,000m級の山並みが調和した自然保護区があります。この島は文豪モーパッサンをして「海からそびえる山」と言わしめました。特に厳しい条例の保護下にあるスカンドラ半島では、マキーという常緑灌木が鬱蒼と茂り、人を寄せ付けません。サンゴ礁が広がる透明度の高い海域は、ロブスターやイカなどの海洋生物に恵まれており、魚たちを狙うミサゴやカワウなどの鳥類にとっては理想郷と言えます。ヨーロッパでは危機的状況にあるハヤブサもここに生息しています。また、ポルト湾周辺には花崗岩の断崖が続きますが、高さが1,200mにも達するこの岩は赤みを帯びており、ターコイズブルーの海とのコントラストが、多くの人を惹きつけています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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マンモス・ケーブ国立公園

Mammoth Cave National Park
マンモス・ケーブ国立公園
アメリカ合衆国ケンタッキー州西部のカルスト台地の地下60〜100mの深さには、調査が行われただけでも総延長約500kmに及ぶ、世界最大かつ最長の洞窟群が広がっています。この洞窟群は、石灰質の柔らかい地層に水が長い時間をかけて浸透し、約1億年をかけて形成されたものです。内部には、巨大な空間や、石筍と鍾乳石によって形作られた長い通路、美しい形状の石膏華や石膏針など、あらゆる洞窟生成物の特徴が見られます。現在も水の浸透作用によって洞窟は形成され続けており、最終的には地下河川が洞窟を抜けて地上に現れ、グリーン川に合流します。洞窟の外部には、陥没穴、亀裂、割れ目、地下河川や泉といった、典型的なカルスト地形の特徴が揃っており、極めて魅力的な景観を形成しています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vii)(viii)(x)
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メ渓谷自然保護区

Vallée de Mai Nature Reserve
メ渓谷自然保護区
セーシェル諸島のプララン島に位置する『メ渓谷自然保護区』は、原生的なヤシ林が広がる自然保護地域です。このヤシ林で優占するのは、世界最大の種子を持つフタゴヤシです。フタゴヤシは、最初の花を咲かせるまでに約25年もの歳月を要し、そこからさらに長い時間をかけて、直径約50cm・重さ20kgにもなる巨大な実を結びます。このフタゴヤシがメ渓谷の象徴となっており、他に5種類の固有種のヤシも生育しています。また、セーシェルに固有の動物も多く生息しており、セーシェルルリバトやセーシェルヒヨドリ、セーシェルタイヨウチョウなどの鳥類、タイガーカメレオンなどの爬虫類、そして多くの無脊椎動物が生息するなど、豊かな生物多様性を保っています。
地域: アフリカ / 国名: セーシェル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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