World Heritage Sites

世界遺産一覧

(1996年登録)

アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物群

Luther Memorials in Eisleben and Wittenberg
アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念建造物群
アイスレーベンとヴィッテンベルクのルター記念碑群は、ドイツ中部のザクセン=アンハルト州に位置し、マルティン・ルターとその盟友であるフィリップ・メランヒトンの生涯に深く関わる場所です。これらには、ヴィッテンベルクのルターの部屋、ルターの同士メランヒトンの家、聖マリア聖堂、ヴィッテンベルク城の付属聖堂、アイスレーベンのルターの生家と没した家が含まれます。特にヴィッテンベルク城の付属聖堂は、1517年10月31日にルターが有名な「95か条の論題」を掲げた場所であり、これは宗教改革の幕開けとなり、西洋の宗教史・政治史に新たな時代をもたらしました。宗教改革とルターの生涯における決定的な出来事の舞台として、ドイツ国内だけでなく、西洋世界の政治、文化、精神的な歴史において極めて重要な意義を持っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)(vi)
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アフパットとサナインの修道院

Monasteries of Haghpat and Sanahin
アフパットとサナインの修道院
301年に世界で初めてキリスト教を国教としたアルメニアの、ロリ地方に位置する『アフパットとサナインの修道院』は、主に10世紀から13世紀に創設された2つの修道院です。長きにわたりアルメニア教会の中心拠点として重要な役割を果たしてきたこの場所は、10世紀以降に最盛期を迎え、500人程度の僧が暮らし学んでいました。ビザンツ教会建築とコーカサスの伝統的な建築様式の要素が融合した独特な建築様式を持ち、アルメニアの宗教建築を代表する修道院群となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: アルメニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (ii)(iv)
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アルベロベッロのトゥルッリ

The Trulli of Alberobello
アルベロベッロのトゥルッリ
アルベロベッロは、イタリア南部プーリア州に位置し、円錐形の屋根を持つ石造りの家「トゥルッリ」で知られています。これらの建物は、石灰岩を積み上げて造られた伝統的な住居であり、乾式石積み(モルタル不使用)の技術を用いています。現在は、アルベロベッロの旧市街にある2つの地域に、1,000以上ものトゥルッリがあり、多くの人が住む現役の住居建築として、地域に根付いています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iii)(iv)(v)
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厳島神社

Itsukushima Shinto Shrine
厳島神社
厳島神社は、平清盛によって創建され、平安時代の貴族住宅である寝殿造りの様式を採用した神社建築の代表例です。弥山の深い緑を背景に、海上に浮かぶように建てられた社殿群は、自然と人工の調和を体現しています。これらの建築は、原始的な社殿を現在のような姿に発展させた平清盛の卓越した構想力と美的センスを示すとともに、日本人の信仰心や精神文化の発展の過程を理解する上でも重要な存在です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(vi)
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ヴェルラの砕木パルプ・板紙工場

Verla Groundwood and Board Mill
ヴェルラの砕木パルプ・板紙工場
フィンランド南東部のヴェルラは、19~20世紀初頭にかけて北欧と北米で栄えた、パルプ、紙、板紙生産に関連した小規模な産業集落の典型例の一つです。この地に現存する砕木パルプ・板紙工場は、フィンランドの基幹産業であった製材・製紙産業を支えた工場の一つで、最初の砕木工場が建設されたのは1872年のことです。その後10年後に操業を開始した板紙工場と共に1964年に操業を停止しましたが、生産し使用された機械や備品は全て操業停止当時のままに工場内に残されました。1972年からは博物館として公開され建物や機械なども維持管理されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フィンランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)
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ウシュマルの古代都市

Pre-Hispanic Town of Uxmal
ウシュマルの古代都市
ユカタン半島北部に建設されたマヤ文明の古代都市ウシュマルは7~10世紀頃に繁栄し、多くの建築物が建設されました。建物の数や種類も豊富で、ユカタン半島北部地域の政治・経済・交易の中心地として発展し、最盛期には約2万5000人が生活していたと言われています。建物の配置からは当時の文化が高度な天文知識を有していたことがうかがえます。またウシュマルにはセノーテ(地下水がたまった井戸や泉)が存在せず、雨水をためるための貯水槽が160個以上発見されています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)
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エゲ(現代名ヴェルギナ)の考古遺跡

Archaeological Site of Aigai (modern name Vergina)
エゲ(現代名ヴェルギナ)の考古遺跡
現代名をヴェルギナとするエゲ(当時の発音ではアイガイ)は、古代のマケドニア王国の最初の首都とされています。19世紀後半から、ナポレオン3世の支援を受けた考古学者レオン・ユーゼによる発掘が始まり、その結果宮殿跡などが発見されました。さらに調査が進められた結果、1977年頃にはアレクサンドロス大王の父であるフィリッポス2世の墓が発見されたのです。フィリッポス2世は紀元前4世紀を生きた人物であり、前338年のカイロネイアの戦いで、ギリシャのポリス連合軍を破って本土を制圧した人物として名高い王です。そのような王の墓が発見されたことで当時世界中に衝撃を与え、またこの地がエゲであるという可能性が強くなったのです。
地域: ヨーロッパ / 国名: ギリシャ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(iii)
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オカピ野生動物保護区

Okapi Wildlife Reserve
オカピ野生動物保護区
コンゴ民主共和国北東部には、 コンゴ盆地の北東部、イトゥリの森には、世界三大珍獣のひとつに数えられるオカピの保護区があります。オカピは、20世紀初頭にイギリス人探検家ヘンリー・ジョンストンに発見された動物で、ロバとウマの中間ほどの大きさで、シマウマのような横縞のある脚をもちます。かつてはシマウマの仲間と思われていましたが、実際はキリンの仲間だそうです。アフリカに生息するオカピの約6分の1にあたる、約5,000頭が生息すると言われています。
地域: アフリカ / 国名: コンゴ民主共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (x)
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カステル・デル・モンテ

Castel del Monte
カステル・デル・モンテ
イタリア南部のプーリア州にある城塞で、1240年に神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ2 世によって築かれました。その設計は「8」に拘っています。この城の外観を上空から見ると、八角形の中庭を、城の本体となる八角形の壁が取り囲んでいて、さらに周壁の角には八角形の小塔が8つ配置されています。また、屋根の貯水槽にたまった雨水が各部屋に供給されるといった工夫がなされています。その一方で、この時代の城郭によく見られる堀や馬小屋などはなく、軍事的な要塞としての機能が見られません。また、出入り口となる扉付近はローマ古典様式、壁の窓はゴシック様式、そして浴槽の設備などにはイスラム文化の影響も伺えて、さまざまな建築様式が美しく融合した城となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)
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峨眉山と楽山大仏

Mount Emei Scenic Area, including Leshan Giant Buddha Scenic Area
峨眉山と楽山大仏
四川省にある峨眉山は、古くから霊山として信仰される中国四大仏教名山の一つで、山の中腹には、30を超える寺院があります。1世紀頃、峨眉山に中国初の仏教寺院が建立されてから、この地は仏教の聖地のひとつとなりました。約20㎞東には、世界最大の磨崖仏である楽山大仏が鎮座しています。この場所は、岷江とその支流の大渡河、大渡河の支流である青衣江の合流点にあり、流れが急で多くの水難事故や水害が引き起こされていました。そのため、水難事故の防止や安全を祈願して造られました。8世紀前半に僧の海運が大仏を堀りはじめ、約90年かけて完成しました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)(vi)(x)
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上スヴァネチア

Upper Svaneti
上スヴァネチア
コーカサス山脈が広がる見事な景観に『上スヴァネチア』は静かに佇んでいます。この土地には、地理的隔離によって守られてきた中世風の村落や街並みが今も残っています。ウシュグリのチャザシ村には、200を超える中世の塔屋、教会、城などが保存されており、その土地利用や集落構造からは、自然環境と調和して暮らしてきた上スヴァネチアの伝統を感じることができます。塔屋は先史時代に起源を持っており、3〜5階建てで細長い形状をしています。住居は2階建てで、1階には人間と家畜が共に暮らすホールが設けられています。家畜は木製の仕切りで区切られ、時には豪華に装飾されることもありました。2階は夏季の居住空間と倉庫として機能したとされています。このような機能性を持った住居はジョージア伝統村落の特徴として知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ジョージア / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)(v)
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カムチャツカ火山群

Volcanoes of Kamchatka
カムチャツカ火山群
ロシアのユーラシア大陸北東部、カムチャツカ半島にある6つの火山が世界遺産登録されています。カムチャツカ半島には300以上の活火山があり、比較的規模の小さな爆発を繰り返す「ストロンボリ式」、粘り気の少ないマグマが連続的に流れ出す「ハワイ式」など様々なタイプの活火山があることから「火山の博物館」とも呼ばれています。カムチャツカ半島の3,000mを超える山は、活火山であっても氷河や氷帽が見られ、複雑で険峻な地形を作り出しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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ケルンの大聖堂

Cologne Cathedral
ケルンの大聖堂
1248年の着工から途中約300年の中断を経て、着工開始から632年後の1880年にこの大聖堂は完成しました。フランスでの大聖堂建築に携わっていたゲルハルトによる構想が幾世代もの設計担当者によって引き継がれ、また、度重なる資金不足等の影響から幾段階にも分けて建設が行われたにも拘わらず、カトリックへの信仰と原設計(当初の設計)を忠実に継承した純粋なゴシック様式の聖堂として建設されました。ラテン十字型の五廊式のバシリカは全長144m、翼廊幅86m、ファサードの塔高は157mの規模を誇ります。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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ケレタロの歴史的建造物地区

Historic Monuments Zone of Querétaro
ケレタロの歴史的建造物地区
ケレタロの歴史的建造物地区は、スペイン征服者たちが築いた幾何学的な街路計画と、先住民居住区の曲がりくねった街路が隣り合わせに残るという、他に例を見ない都市です。それは17世紀に急激に発展し、18世紀にかけて華麗なバロック様式の建築が数多く建てられました。都市はメキシコ・シティに向かう道の通過点に位置していたこともあり、重要な拠点でした。また19世紀にはメキシコ皇帝マクシミリアーノが処刑された地としても知られており、メキシコの歴史的転換期にも立ち会った都市でもあります。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (ii)(iv)
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サーメ人地域

Laponian Area
サーメ人地域
スウェーデン北部、北極圏のラップランドは、高い山々、原生林、広大な沼地、美しい湖や川が織りなす壮大な自然景観を有しています。この地域のうち、スウェーデン最北端に位置する4つの国立公園(パディエランタ、サーレク、ストーラ・シェーファレット、ムッドゥス)と2つの国立自然保護区(シャウンニャ、ストゥッバ)、スリチェルマ氷河地帯、チューオルタ渓谷、ラパダーレ・デルタを含む約9,400km2の地域は、氷河によって形成された自然環境と、そこに暮らすサーメ(ラップ)人の文化が息づく地域として、複合遺産に登録されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スウェーデン王国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iii)(v)(vii)(viii)(ix)
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ザルツブルクの歴史地区

Historic Centre of the City of Salzburg
ザルツブルクの歴史地区
ドイツとの国境近くに位置するザルツブルクの都市名は、ドイツ語で「塩の城」を意味します。紀元前から岩塩の採掘がはじまり、その交易によって街は次第に栄えていきました。ザルツブルクでひときわ目立つ丘の上には、ホーエンザルツブルク城があります。この城は、11世紀にローマ教皇グレゴリウス7世と神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が激しい闘争(叙任権闘争)をしている中で、ローマ教皇側を支持した当時の大司教が、神聖ローマ帝国の侵攻から逃れるため造った城です。以後、歴代の大司教が敵の侵入を阻むために防塁などを増築し、城塞となりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: オーストリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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シェーンブルン宮殿と庭園

Palace and Gardens of Schönbrunn
シェーンブルン宮殿と庭園
元は王室の狩猟場であったこの地に、神聖ローマ帝国のレオポルト1世が夏の離宮の造営を決意したのが17世紀末でした。彼の子であるカール6世は、この宮殿をあまり好いていなかったため、宮殿は長らく放置されたようですが、カール6世の子であるマリア・テレジアが即位すると、この宮殿を大改築していきます。マリア・テレジアは当時、ピンクであった建物の壁を全て黄色に変えて、外観を重厚なバロック様式に統一する一方で、内観は繊細で優雅なロココ様式に統一しました。この黄色は「マリア・テレジア・イエロー」と言われており、今もウィーンの人々から愛されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: オーストリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(iv)
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人類化石出土のサンギラン遺跡

Sangiran Early Man Site
人類化石出土のサンギラン遺跡
ジャワ島中部、ジョグジャカルタの北方のソロ川流域に広がる地域で初期人類の化石が数多く出土しています。その数は世界で発掘された数の約半数といわれます。ここでは19世紀末から人類化石が発見されていたようですが、その後20世紀になってからの本格的発掘調査で頭蓋骨や顎骨、歯などが多数出土し、これらは「ジャワ原人」(学名:ピテカントロプス・エレクトゥス)と呼ばれました。約150万年前にこの地で暮らしていた人類で、発掘当時は現生人類の祖先と思われましたが、現在では初期人類の流れのうちのひとつとして「ホモ・エレクトゥス・エレクトゥス」と呼ばれています。脳の容量は1,000cc程度で顔や身体はまだ原始的な特徴を残していますが、この遺跡では石器も多く出土し、それらから彼らが狩猟や獲物の加工を行っていたことがわかっています。われわれがイメージする「原始人」も一様ではなく、各地でさまざまな生活様式や文化的特徴を持っていたようです。
地域: 東・東南アジア / 国名: インドネシア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iii)(vi)
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スケリッグ・マイケル

Sceilg Mhichíl
スケリッグ・マイケル
スケリッグ・マイケル島は、アイルランド語で「天使ミカエルの岩」を意味し、アイルランド南西沖12㎞の海上に浮かぶスケリッグ諸島に属する、面積約0.219㎢の小島です。島はデボン紀の砂岩による断層により、中央に「キリストの谷」や「キリストの鞍」と呼ばれる海抜130mのU字型の窪地が形成されており、その両側には北東に185m、西南西に218mの山頂がそびえる急峻な岩山となっています。島内には上陸地点が3ヵ所あり、主要な修道院遺跡へは階段でつながっています。島はシロカツオドリの大繁殖地であり、その他にも多くの海鳥が生息していることから、自然保護区に指定されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: アイルランド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iii)(iv)
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W-アルリ-ペンジャーリ国立公園群

W-Arly-Pendjari Complex
W-アルリ-ペンジャーリ国立公園群
元々は「W国立公園」としてニジェールの国立公園が1996年に世界遺産に登録されていましたが、ベナンとブルキナファソの国立公園群も含まれて2017年に拡大登録されました。保護地域は全部で9つあり、三か国で共有されるW国立公園をはじめ、ブルキナファソのアルリ国立公園、コアクラナとクルティアグーの狩猟保護区、ベナンのペンジャーリ国立公園、コンコンブリとメクロウの狩猟保護区に分かれます。なお、Wの由来はニジェール川がWに湾曲しているからであり、この一帯は世界で最も暑い土地の1つとなっています。また、地理的にもちょうどサバンナ草原地帯と森林地帯の境界域に位置し、サバンナと熱帯雨林、灌木地帯という多彩な環境を持ち合わせています。
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バイカル湖

Lake Baikal
バイカル湖
「シベリアの真珠」とも呼ばれるバイカル湖は三日月のような形をしており、世界一の透明度と深さを持つ湖です。淡水湖としては世界最大の貯水量を誇ります。 バイカル湖は世界遺産としては、自然遺産の登録基準である(vii)~(x)のすべてを満たす自然遺産です。湖には約330本の川が流れこんでいますが、流れ出る川はアンガラ川のみというのも特徴的です。 他にも、湖底にはニュートリノ観測のための望遠鏡が設置されており、宇宙研究の拠点としても知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ

La Lonja de la Seda de Valencia
バレンシアのラ・ロンハ・デ・ラ・セダ
15~16世紀にかけて、イベリア半島の商人たちは地中海を中心とする交易で大いに栄えました。その栄光の強さを物語るのが、バレンシアにあるラ・ロンハ・デ・ラ・セダです。スペイン語で「ラ・ロンハ」は「商品取引所/市場」、「ラ・セダ」が「絹」を意味するので、「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ」とは「絹の商品取引所」という意味になります。絹の取引所として建てられましたが、長い歴史の中で絹のほかにも油や穀物類なども扱われました。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(iv)
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パンノンハルマの千年の歴史をもつベネディクト会修道院と周辺の自然環境

Millenary Benedictine Abbey of Pannonhalma and its Natural Environment
パンノンハルマの千年の歴史をもつベネディクト会修道院と周辺の自然環境
996年に創建された大修道院は、ハンガリー最古の修道院であり、中世の中央ヨーロッパにおけるキリスト教の普及に大きな役割を果たしました。現在の教会は1224年に再建されたものですが、その後も増改築が繰り返されたため、ロマネスク様式やゴシック様式、新古典様式などが混在する建造物となっています。三廊式の聖歌隊席は、この建物で最も古い部分とされ、その下にある同じく三廊式の地下聖堂は再建以前の遺構と考えられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)(vi)
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ピエンツァの歴史地区

Historic Centre of the City of Pienza
ピエンツァの歴史地区
ピエンツァはイタリア中部のトスカーナ地方にあり、15世紀半ば、都市計画に基づいてつくられた街です。それ以前は、コルシニャーノと呼ばれた小村でしたが、この地の出身で1458年にローマ教皇に選出されたピウス2世は、ルネサンス様式による「理想の街」に改造することを決めました。翌1459年に、フィレンツェの建築家であるベルナルド・ロッセリーノに設計を依頼し、3年後の1462年に大聖堂とピウス2世広場を完成させました。そして街の名称も、創建者のピウス2世にちなんで、「ピウスの町」という意味の「ピエンツァ」に改められました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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広島平和記念碑(原爆ドーム)

Hiroshima Peace Memorial (Genbaku Dome)
広島平和記念碑(原爆ドーム)
原爆ドームは、1945年8月6日に広島に投下された人類史上初の原子爆弾によって被曝した建物です。爆心地からわずか西北約150mの至近距離で壊滅的な被害を受けながらも、中心部分は倒壊を免れ、今なお当時の姿をとどめています。この建物は核兵器の悲惨さを伝える象徴であり、核兵器廃絶と世界の恒久平和を願う平和記念碑として、国境を越えて半世紀以上にわたり平和の尊さを伝え続けています。毎年8月6日には、原爆慰霊碑の前で「平和記念式典」が行われ、原爆投下の時刻に合わせて黙とうが捧げられます。この式典では平和宣言が読み上げられ、未来に向けた核兵器廃絶の誓いが世界に向けて発信されます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vi)
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ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区

Belize Barrier Reef Reserve System
ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区
ベリーズ・バリア・リーフ自然保護区は、北半球最大の珊瑚礁を有し、環礁、マングローブ、干潟など多様な海岸地形が広がっており、その美しさから「カリブ海の真珠」とも言われる。​この地域は、サンゴ礁の進化の歴史を示す典型的な例とされ、世界でも最も手つかずの状態を保つ珊瑚礁生態系の一つと評価されています。この保護区は、ウミガメ、マナティー、アメリカクロコダイルなどの絶滅のおそれのある海洋生物の重要な生息地となっています。​また、サンゴ、海草、藻類などの多様な海洋生物が生息し、豊かな生物多様性を誇ります。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: ベリーズ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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ポルトの歴史地区、ルイス1世橋とセラ・ド・ピラール修道院

Historic Centre of Oporto, Luiz I Bridge and Monastery of Serra do Pilar
ポルトの歴史地区、ルイス1世橋とセラ・ド・ピラール修道院
ドウロ川の河口に位置するポルトは海洋通商の中心地として発展したポルトガル第2の都市です。15世紀には大航海時代を導いたエンリケ航海王子の海外進出を支援しました。ポルトには12世紀以来、ポルトガル経済を支えた商人たちが築いた数多くの建造物が残っています。建造物にはロマネスクやゴシック、ルネサンス、バロック、新古典主義、近代といった時代を超えた様々な建築様式が存在しています。世界遺産に登録されているのはフェルナンド王の市壁の内側の部分です。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)
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ミディ運河

Canal du Midi
ミディ運河
フランス南部のトゥールーズから地中海に隣接したトー湖までを結ぶミディ運河は、ブルボン朝絶頂期の太陽王、ルイ14世の治世時である1694年に完成した、世界最古級の運河です。総延長は360kmで、東京から三重あたりまでの距離に相当します。当時フランスはスペインに対抗するために、地中海と大西洋を結ぶ国際通路を必要としていました。実はローマ帝国の時代から、地中海と大西洋を結ぶ運河の建設計画があったのですが、技術的にも予算的にも非常に困難なものでした。そこで立ち上がったのが当時、塩税徴収人として財をなしたピエール・ポール・リケでした。彼は1667年に運河の着工をし、約30年かけて完成させました。運河はトゥールーズで大西洋に注ぐカロンヌ川と繋がり、この事業は新しい時代を象徴するものとなりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(vi)
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要塞都市クエンカ

Historic Walled Town of Cuenca
要塞都市クエンカ
スペイン中部、マドリードの南東170kmに位置するクエンカは石灰岩の岩山の頂に築かれた要塞都市です。9世紀、立地の良さに目を付けたイスラム教徒は、この地に要塞を築きコルドバ防衛の拠点としました。しかし、1177年にレコンキスタ(国土回復運動)によりキリスト教徒が入植すると、市街には要塞を中心に聖堂、修道院などのキリスト教建築が次々と建てられました。クエンカはイスラム建築を基本とする建築物の複合体でありながら、カスティーリャ王国の主要都市として君臨し、ルネサンス期に大きな隆盛の時期を迎えます。世界遺産としての価値をなす建造物の多くは、キリスト教徒入植後にイスラム勢力からの反撃に備えるもので、堅牢な城壁に囲まれた街は自然景観すらも圧倒します。田園風景の中心にそびえる岩山の頂の街は「景観都市」の原型とも称され、その美しさを今も放ち続けています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (ii)(v)
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ラヴェンナの初期キリスト教建造物群

Early Christian Monuments of Ravenna
ラヴェンナの初期キリスト教建造物群
ラヴェンナはアドリア海に面した、フィレンツェの北東100㎞ほどの場所にある港町です。西ローマ帝国皇帝のホノリウスが、402年にローマからラヴェンナに遷都して繁栄が始まりました。476年の西ローマ帝国滅亡後は、ゲルマン王オドアケルや東ゴート王国の支配を経て、540年にビザンツ帝国の支配下となり、総督府が置かれて重要な拠点となりました。とりわけ、ユスティニアヌス帝とその皇后のテオドラは、ラヴェンナに強い思い入れを持ち、街に繁栄をもたらしました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
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