World Heritage Sites

世界遺産一覧

(2000年登録)

アタプエルカの考古遺跡群

Archaeological Site of Atapuerca
アタプエルカの考古遺跡群
スペイン北部ブルゴス近郊にある『アタプエルカの考古遺跡群』では、約100万年前のヨーロッパ最古の人類化石が次々と発見されてきました。これらの人類の化石遺跡は、祖先の姿と生活様式を解明する貴重な手掛かりとなり、アフリカ系祖先から現生人類への進化の系譜が記録されています。遺跡群はグラン・ドリーナ地区、シマ・デ・ロス・ウエソス地区などから構成されており、先史時代の化石の他にも、狩猟の場面や幾何学的なモチーフなどが描かれた絵や彫刻のパネルも見つかっています。化石や遺構の眠る洞窟内では、現在も発掘作業が続けられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(v)
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アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群

Assisi, the Basilica of San Francesco and Other Franciscan Sites
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群
中世の面影を残す街並みを持つ都市アッシジは、ローマの北約130㎞の位置にあるスバジオ山の斜面に扇上に広がります。この街の裕福な商人の家に生まれたフランチェスコは、戦争で捕虜となり熱病に侵された際に、神の啓示を受けたとされています。やがて、説教活動を始め、愛と平和を説き、貧しくあることが神の道としました。そして、清貧であることを実践する彼の教えに感銘を受けた同志と共に、フランシスコ修道会を設立しました。アッシジの貴族の令嬢であったキアラは、フランチェスコに弟子入りして、フランシスコ会の女子修道会を設立しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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アレキパの歴史地区

Historical Centre of the City of Arequipa
アレキパの歴史地区
ペルー南部に位置するアレキパの歴史地区は、シラーと呼ばれる白い火山岩を主要な建材として使用しているため、「白い街」として知られています。1540年にスペイン人によって建設されたこの都市は、インカ帝国とスペイン植民地文化が交わる場所に位置し、独自の文化を育んできました。この街の建築様式は、ヨーロッパの建築技術と現地の職人たちの技術や美的感覚が見事に融合したものであり、その美しい街並みが大きな特徴です。
地域: 南米 / 国名: ペルー共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(iv)
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ヴァッハウ渓谷の文化的景観

Wachau Cultural Landscape
ヴァッハウ渓谷の文化的景観
ドイツ南部から中・東欧を抜けて黒海へと注ぐドナウ川の流域のうち、オーストリア北東部の都市メルクとクレムスの間に広がるヴァッハウ渓谷は、特に風光明媚なことで知られ、訪れる人に感動を与えてくれます。この地域の歴史は非常に古く、先史時代の遺物が数多く出土しており、ガルケンベルクでは約3万2,000年前の、ヴィレンドルフでは約2万6,000年前のものと推定される像が発見されています。その後の青銅器時代、鉄器時代を経て、ケルト人の王国ノリクムや、ローマ帝国の国境都市マウテルンが置かれるなど、歴史の舞台となりました。中世にはバーベンベルク家の支配下で町や修道院が発展し、11〜12世紀には現在の街の基礎が築かれました。ヴァッハウはドイツ叙事詩『ニーベルンゲンの歌』にも登場し、地域の歴史的重要性を物語っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: オーストリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ヴェローナの市街

City of Verona
ヴェローナの市街
古都ヴェローナは、イタリア北東部、アルプス南麓を流れるアディジェ川のほとりに位置します。街の起源は紀元前1世紀のローマ時代にさかのぼります。ローマと北ヨーロッパを結ぶ要にあったので、以後、多くの勢力者の支配下にはいりました。最も繫栄したとされるのは、13~14世紀のスカーラ家が統治した時代で、北イタリアの政治と文化の中心となりました。15世紀の初めからの約400年間は、ヴェネツィア共和国の一部に属しました。多くの支配者を持ちながら、それぞれの時代の遺構を維持しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iv)
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エーランド島南部の農業景観

Agricultural Landscape of Southern Öland
エーランド島南部の農業景観
スウェーデン南東部バルト海に浮かぶエーランド島の南部には、先史時代から現代に至るまで、人々が農業とともに生きたことを伝える景観が残っています。石灰岩質の痩せた土壌にもかかわらず約5,000年もの間、人々はこの島の地形に適応しながら暮らしてきました。現在見られる農業景観や地域社会には、鉄器時代にまで遡る土地利用・区分、地名といった独自の文化的伝統が残されています。また、青銅器時代や鉄器時代の墓所や、16~18世紀につくられた大小400基もの風車も残っています。島民は現在でも、何世代にも渡って耕されてきた土地を耕し、何千年と受け継いできた牧草地で家畜の放牧を行っています。この類稀な文化継承は「生きた農業景観」として将来世代へ受け継ぐ重要性を語っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スウェーデン王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iv)(v)
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エオーリエ諸島

Isole Eolie (Aeolian Islands)
エオーリエ諸島
エオーリエ諸島は、イタリアのシチリア島の北岸沖に浮かぶ7つの主要な島と5つの小島で構成されています。「火山」という名のヴルカーノ島、諸島内最大のリーパリ島、そして「地中海の灯台」との異名を持つストロンボリ島などが、長い火山活動の歴史によって形成されました。また、青く澄んだ海に囲まれた美しい風景や、噴火が続く火山、海に湧き出る温泉などで、人気のリゾートとなっています。「エオーリエ」という名前は、ギリシャ神話の風の神アイオロス(イタリア語でエオーロ)が住むところという伝説に由来しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (viii)
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エチミアジンの大聖堂と教会群、およびズヴァルトノツの考古遺跡

Cathedral and Churches of Echmiatsin and the Archaeological Site of Zvartnots
エチミアジンの大聖堂と教会群、およびズヴァルトノツの考古遺跡
アルメニアのエチミアジン市に位置する当遺産は、市内および近郊地域から石器時代、青銅器時代、鉄器時代の遺跡が数多く確認されています。またアルメニア正教会の総本山としても機能しており、アルメニア独自の中央ドームを備えた教会建築が残されています。世界遺産には教会群や遺跡を含む3つのエリアが登録されており、世界最初のキリスト教国家であるアルメニアのキリスト教の歴史や教会建築の発展の様子を物語っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: アルメニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)
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エルチェの椰子園

Palmeral of Elche
エルチェの椰子園
スペイン地中海沿岸、バレンシア地方南部の街エルチェには、かつてイベリア半島を支配したイスラム教徒によってつくられた椰子園があります。67の果樹園によって構成されており、中東・北アフリカ原産のナツメヤシが約4万5,000本も植えられています。中には、高さ30m以上に成長し300年以上も生き続けている個体もあります。用水路に沿ってヤシの木が1~2列で並んでおり、イスラムの高度な灌漑技術も垣間見えます。ここで育った白色のヤシの葉は、イベリア半島各地で装飾や棕櫚の主日(聖枝祭、エルサレム入城の日)の用途として広く利用されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(v)
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カザン・クレムリンの歴史的関連建造物群

Historic and Architectural Complex of the Kazan Kremlin
カザン・クレムリンの歴史的関連建造物群
ロシア西部タタールスタン共和国の首都カザンのクレムリンには、ロシアで現存する唯一のタタール要塞が残ります。カザンは10~13世紀にかけてはヴォルガ・ブルガール人の都市で、10世紀末から11世紀初頭には現在のクレムリンの場所に要塞化した集落が出現しました。12世紀には石造の要塞も造られましたが、13世紀からは200年以上にわたり「タタールのくびき」と呼ばれるモンゴルの支配下に置かれました。15世紀にカザン・ハン国の都となると、クレムリンの地にはハンの宮殿が建てられ、カザンはタタール文化の中心都市として栄えました。しかし1552年、およそ15万の大軍を率いるイヴァン4世(雷帝)によってカザンは陥落し、ロシアに編入されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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カラカスの大学都市

Ciudad Universitaria de Caracas
カラカスの大学都市
カラカスの大学都市は、建築家カルロス・ラウル・ビリャヌエバが1940年から1960年にかけて設計・計画した、ベネズエラ中央大学の施設群であり、モダニズム建築の傑作です。彼は、建築と視覚芸術を統合し、機能的でありながらも芸術性に富んだ空間を創造しました。特に、アレクサンダー・カルダーの彫刻「雲」が設置されたアウラ・マグナ(講堂)は、この壮大な構想を象徴する代表的な例です。
地域: 南米 / 国名: ベネズエラ・ボリバル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(iv)
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キナバル自然公園

Kinabalu Park
キナバル自然公園
ボルネオ島のマレーシア領内サバ州にあるキナバル自然公園は、東南アジア最高峰のキナバル山を中心に広がる国立公園で、その総面積は、東京23区が丸ごと収まるほどです。標高が4095メートルあるキナバル山は、地元のドゥスン族にとって聖なる山とされてきました。6つの植物帯をもつキナバル自然公園は、低地の熱帯ジャングルから高山エリアまで、実に様々な自然環境が特徴的で、東南アジアの植物多様性の中心地としても承認されています。食虫植物のウツボカズラ属や、1,000種に及ぶラン、世界最大の花として知られるラフレシアなど、ここに生育する植物は5,000種以上です。また、ボルネオ島の哺乳類、鳥類、両生類、無脊椎動物の半数以上がこの公園内に生息しています。
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ix)(x)
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キューバ南東部におけるコーヒー農園発祥地の景観

Archaeological Landscape of the First Coffee Plantations in the South-East of Cuba
キューバ南東部におけるコーヒー農園発祥地の景観
キューバがスペインの植民地だった19世紀につくられた、初めてのコーヒー農園の跡です。世界遺産に登録された範囲は、東京23区の総面積の約1.3倍の814.75㎢にもおよびます。171のプランテーションからなる広大な敷地には、所有者の家、水道橋、製粉所、発酵タンク、乾燥小屋のほか、加工したコーヒー豆を市場に運ぶための道路なども含まれ、開拓当時のコーヒー生産と、農業技術を示す文化的景観が残されています。コーヒー農園は20世紀まで続けられましたが、他国の新しい生産の手法におされ、やがてキューバでの生産は衰退していきました。現在は、農園のオーナーの屋敷跡や農園跡地が点在しています。19世紀に本格化したコーヒー農園の経営は、原生林を開拓した当時の農業形態を今に伝える世界で唯一の遺構とされています。
地域: 中米・カリブ海 / 国名: キューバ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(iv)
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グヌン・ムル国立公園

Gunung Mulu National Park
グヌン・ムル国立公園
ボルネオ島マレーシア領サラワク州内にある「グヌンムル国立公園」は、豊かな生物多様性で知られる熱帯カルスト地帯です。標高約2,370mのムル山を中心とする地域には、総延長295㎞にもなる巨大洞窟群が連なっています。ここにある「サラワク・チャンバー」という世界最大の地下空洞は、大型旅客機が40機も収まるほどの巨大空間です。高さ150mの入口をもつディア洞窟では、夕方になると数百万匹のコウモリがいっせいに空へ飛び立っていきます。また、アジア最長のクリアウォーター洞窟群では、あらゆる種類の鍾乳石も見られます。17の植生帯があるこの公園には、約3,500種もの維管束植物が生息しています。特にヤシが豊富で109種が記録されており、世界有数の生息地の一つです。
地域: 東・東南アジア / 国名: マレーシア / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (vii)(viii)(ix)(x)
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クルスキー砂洲

Curonian Spit
クルスキー砂洲
クルスキー砂洲は、リトアニアのクライペダ地方とロシアのカリーニングラード地方にまたがる、幅0.4~4㎞、長さ98㎞の細長い砂洲です。バルト海からの風と潮が砂を運び、約5,000年前に形成されたといわれています。日本三景の一つ、天橋立と同じような形状を持ちますが、比較してみるとその規模は20倍以上もあります。砂洲の大半は森林で、人々は先史時代からこの地域に暮らしてきました。風や波による浸食を防ぐため、19世紀以降に植林などの取り組みが行われ、人間と自然が共存する文化的景観として評価されています。この遺産はリトアニアとロシアの国境をまたぐトランスバウンダリー・サイトで、リトアニア側にはヨーロッパ最大級の「ニダ砂丘」があることでも知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国, ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (v)
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慶州の歴史地区

Gyeongju Historic Areas
慶州の歴史地区
慶尚北道にある慶州は、3~10世紀に新羅王国の首都・金城として朝鮮半島の中心地として栄えました。市内外に広がる200以上の緑の丘は、新羅王たちの古墳群であり、7世紀の半島統一後には、中国の大都市を手本として都市の拡張・整備が行われました。仏像やレリーフ、仏塔、寺院跡、宮殿跡などが集中して保存され、7~10世紀に花開いた独自の仏教美術や建築様式を今に伝えています。特に南山地区には、110以上の寺院跡、80近い石仏、60以上の石塔が山中に残り、訪れる人々に壮大な歴史の痕跡を感じさせます。また、月城跡には人工池のアナプチやイムヘジョンが残されており、当時の都市計画や生活文化をうかがい知ることができます。さらに、東海岸沿いや戦略的拠点に築かれた城塞群も保存されており、新羅王朝の長期支配と文化的繁栄を示す貴重な証拠となっています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 大韓民国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)
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建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅(ブリュッセル)

Major Town Houses of the Architect Victor Horta (Brussels)
建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅(ブリュッセル)
ヴィクトール・オルタは、19世紀末の建築に革命をもたらしたアール・ヌーヴォー様式の創始者の一人です。ベルギーの首都ブリュッセルにある彼が設計したタッセル邸、ソルヴェイ邸、ヴァン・エドヴェルド邸、そして自身の住宅兼アトリエの4つの主要な邸宅は、この新しい芸術運動の最も優れた初期の作品群であり、その影響力は現代建築にも及んでいます。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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高敞、和順、江華の支石墓跡

Gochang, Hwasun and Ganghwa Dolmen Sites
高敞、和順、江華の支石墓跡
全世界に現存するドルメンの約半数、すなわち約3万基が韓国に集中しています。ドルメンとは、巨大な頂石を2つ以上の石塊で支えた墓石のことで、すなわち支石墓です。東アジアでは、紀元前1千年紀において『高敞、和順、江華の支石墓跡』は、紀元前2000〜3000年から、その後の時代にかけて形成された巨石文化の証拠です。この遺跡は、高敞、和順、江華の3つの地域に分布しています。特に高敞には、最大かつ最も多様なドルメンが集合しており、その数は440基以上にも及びます。これらのドルメンは、故人の遺体や骨の上に建てられたと考えられています。『高敞、和順、江華の支石墓跡』のように、これほど多くのドルメンが一箇所に集まっている遺跡は世界的にも非常に珍しく、先史時代の人々の社会構造や信仰、儀式のあり方を知るうえで極めて重要な遺産です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 大韓民国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)
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ザンジバル島のストーン・タウン

Stone Town of Zanzibar
ザンジバル島のストーン・タウン
ザンジバル島の西側にあるストーン・タウンは、東アフリカにあるスワヒリ沿岸交易都市の優れた例です。この街は都市の構造や景観をほぼ完全な形で保っており、アフリカ、アラブ地域、インド、ヨーロッパなどの文化の要素を、千年以上にわたって融合させ、独自の文化を形成してきた多くの素晴らしい建造物が含まれます。なお「ザンジバル」とは、ペルシア語で「黒人の海岸」を意味する言葉に由来しています。
地域: アフリカ / 国名: タンザニア連合共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
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シャフリサブズの歴史地区

Historic Centre of Shakhrisyabz
シャフリサブズの歴史地区
ウズベキスタン南東部のシャフリサブズは、古代にはケシュまたはキシュ(心休まる地)と呼ばれた、中央アジアでも最古の歴史をもつ都市のひとつです。紀元前1千年紀には農耕集落が存在していたことが判明しています。シルク・ロードの交易の主役であったソグド人の活動により発展し、その繁栄は玄奘の「大唐西域記」にも記されています。この地域がイスラム化した後はサマルカンドやブハラといった近隣の都市の発展により衰退していきました。
地域: 西・南アジア / 国名: ウズベキスタン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(iv)
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修道院の島ライヒェナウ

Monastic Island of Reichenau
修道院の島ライヒェナウ
スイスとの国境に位置するボーデン湖にあるライヒェナウには、724年に創立されたベネディクト会の修道院の痕跡が今も残されています。ライヒェナウ修道院の主聖堂である中修道院には、カロリング期に由来する十字型のバシリカがあり、これはヨーロッパの十字型聖堂の貴重な例となっています。聖マリア・マルコ聖堂はその身廊とつながっており、ヨーロッパにおける文化史の重要な証拠の一つです。下修道院の聖ペテロ・パウロ聖堂の壁画「キリストの栄光」は、ドイツの初期ロマネスク美術の傑作とされています。また、上修道院の聖ゲオルク聖堂では、10世紀から11世紀に描かれたフレスコ画が有名で、アルプス北部において10世紀以前から保存されている風景壁画としては唯一の作品となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
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スピエンヌにある新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)

Neolithic Flint Mines at Spiennes (Mons)
スピエンヌにある新石器時代の火打石の鉱山発掘地(モンス)
モンス市の南東に位置するスピエンヌの新石器時代の火打石鉱山は、100㏊以上の面積を有しており、ヨーロッパ北西部における最も広大かつ最古の古代鉱山の集積地です。紀元前5千年紀の最終四半期から紀元前3千年紀の前半にかけて、この場所は集中的な火打石採掘の中心地でした。地表には数百万もの加工された火打石の破片が散乱し、地下には、新石器時代の人々が掘った垂直の立坑と地上に繋がった広大な坑道網が広がっており、その規模と歴史は特筆すべきものです。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (i)(iii)(iv)
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中央アマゾン自然保護区群

Central Amazon Conservation Complex
中央アマゾン自然保護区群
中央アマゾン自然保護区群は、アマゾン盆地最大の保護区であり、面積は約6万㎢に及びます。ジャウー川全流域を保護する目的で2000年に自然遺産に登録されたジャウー国立公園が、2003年に登録拡大されたものです。これらの地域は、アマゾンの豊かな自然環境を保護するために重要な場所となっています。この地域は、「バルゼア(浸水林)」や「イガポー(泥炭湿地林)」の他にモザイク状に広がった無数の湖沼があり、独特の生態系が形成されています。アマゾンマナティー、オオアラパイマ、カワイルカなど約320種の魚類と約120種の哺乳類、15種の爬虫類が生息しています。また、電気魚と呼ばれる魚類の世界最大の生息地であり、その数は7科64種にも上ります。これは適応放散の結果、複数の種に分化したものです。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ix)(x)
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チロエの教会堂群

Churches of Chiloé
チロエの教会堂群
チリ南部にあるチロエ諸島には、1567年からのスペイン統治下で建てられた木材教会堂が残されています。17世紀のイエズス会は、年に一度各地のミッションを巡回・滞在する「巡回宣教」を行っており、その活動のため教会堂が建設されるようになりました。19世紀末までに100棟以上が建てられ、50棟あまりが現存しています。1767年にイエズス会がスペインの海外領土から追放された後は、フランシスコ会がチロエでの活動を継承しました。教会群は現在も信仰の場であり、地元コミュニティによる宗教行事が定期的に行われています。
地域: 南米 / 国名: チリ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)
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ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地

Tiwanaku: Spiritual and Political Centre of the Tiwanaku Culture
ティワナク:ティワナク文化の宗教的・政治的中心地
インカ帝国以前に繁栄したティワナクは、ボリビアの西部、チチカカ湖南岸の標高3,850mにある都市遺跡です。その起源は400年頃にまで遡ります。6~10世紀ころに絶頂期を迎え、ボリビア全土、ペルー南部、チリ、アルゼンチン北部までの広大な地域を支配しました。元々は7つの基壇から成っていたというピラミッド神殿のアカパナや、天文台として機能していたカラササヤ神殿などは、複雑な行政と宗教体系を表しています。そして、重さが10t以上の一枚石が乗せられている太陽の門などの建造物は、入植者らが高度な石工技術を持っていたことを示唆しています。しかし、文字を持たない社会であったことと、12世紀前半にはこの社会は崩壊してしまったため、多くは謎に包まれています。
地域: 南米 / 国名: ボリビア多民族国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(iv)
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デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

Garden Kingdom of Dessau-Wörlitz
デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国
18世紀後半、アンハルト=デッサウ侯レオポルド3世・フリードリヒ・フランツと、友人の建築家フリードリヒ・ヴィルヘルム・フォン・エルトマンスドルフは、旅行で訪れたイギリスの風景式庭園やイタリアの古代建築の影響を受けて、エルベ川流域のヴェルリッツに、ヨーロッパ大陸では初の風景式庭園を造園しました。その後40年以上にわたり、ヴェルリッツとその周辺には、視線軸(視覚的なつながり)や、並木道や小道(空間的なつながり)によって結ばれた庭園群がつくられ、ヨーロッパでは他に類を見ない規模での庭園景観が生まれました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iv)
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トゥルネーのノートル・ダム大聖堂

Notre-Dame Cathedral in Tournai
トゥルネーのノートル・ダム大聖堂
トゥルネーのノートル・ダム大聖堂は、1130年に建設が開始されました。この建築物は、ロマネスク様式の身廊と翼廊、ゴシック様式の内陣という、年代と構想が異なる三つの一貫したプロジェクトの結果として成り立っています。特に、並外れた規模を持つロマネスク様式の身廊、豊かな彫刻が施された柱頭、そしてゴシック様式の始まりを示唆する五つの塔を持つ翼廊が際立っています。一方、13世紀に再建された内陣は純粋なゴシック様式であり、フランスのイル・ド・フランス地方から急速に広がった最新技術を用い、時代を代表する建築の例となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ベルギー王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iv)
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乳香の大地:交易路と関連遺跡群

Land of Frankincense
乳香の大地:交易路と関連遺跡群
乳香とは、カンラン科の樹木から採取された樹脂を固めたものです。ミルクのような乳白色が特徴的なことから乳香と呼ばれており、フランキンセンスとも言います。なんと紀元前1000年頃から、金と同程度の価値があるとされ、最高級の香料として珍重されていました。オマーン南部のドファール地方はその乳香の世界最大の産地として知られ、乳香貿易で栄えました。構成資産としては4つ存在し、これらは卓越した南アラビア文明の証拠として今も厳重に保全されています。
地域: 西・南アジア / 国名: オマーン国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (iii)(iv)
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バミューダ諸島:歴史的都市セント・ジョージと関連要塞群

Historic Town of St George and Related Fortifications, Bermuda
バミューダ諸島:歴史的都市セント・ジョージと関連要塞群
北大西洋に浮かぶイギリス領バミューダ諸島にある歴史的都市セント・ジョージはイギリスが海外に進出した最も初期の植民都市です。セント・ジョージへの入植は1612年から始まり、今もなお港と街を結ぶ往時の街路が残っています。街には17~18世紀に建造された石造の家屋が立ち並んでいて、中でも18世紀当時の家具が残るタッカー・ハウスや1713年再建の西半球最古のイギリス国教会の教会であるセント・ピーターズ教会が有名です。バミューダの建築は独特で、建物に使われる柔らかい石灰岩の性質上、屋根を含む壁は白塗りにされています。また、セント・ジョージには2階を超える建物がほとんど無いことが特徴です。水源に恵まれない島のため、屋根の勾配、雨どいなどを伝って貯水槽に雨水が集まる工夫が施されています。
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パンタナル自然保護区

Pantanal Conservation Area
パンタナル自然保護区
ブラジル中西部のマットグロッソ州南西部に位置するパンタナル自然保護区は、ブラジル、ボリビア、パラグアイの3ヵ国にまたがる世界最大級の淡水湿地・パンタナル地域の一部を成しています。保護区には、クイヤバ川とパラグアイ川の源流域を含み、湿地、草原、森林など多様な生態系が広がっています。この地域は、約80種の哺乳類、650種の鳥類、50種の爬虫類、300種の魚類が生息しており、水鳥の繁殖地になっていることなどで、生物多様性が非常に高いことで知られています。​また、ジャガーやオオアルマジロ、オオアリクイ、オオカワウソなどの絶滅危惧種の生息地にもなっています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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