World Heritage Sites

世界遺産一覧

(2019年登録)

アウクスブルクの水管理システム

Water Management System of Augsburg
アウクスブルクの水管理システム
これは、14世紀以降現代に至るまで継続的に機能してきた給水・排水・エネルギー利用といった水利用のシステムを総合的に示す遺産です。この技術の中でも特筆すべきは、衛生学に関する研究が進むはるか以前の1545年から飲料水(湧き水を利用)と加工用水(河川の水を利用)とを厳格に分離していた点です。水源と二種類の水を分離するための運河網や水路群、15世紀から17世紀にかけて建てられた給水塔などがこのシステムに含まれており、アウクスブルクが立地する地形(台地)に合わせて形成されています。これらのシステムは、アウクスブルクの都市としての発展や繁栄の礎となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ヴァトナヨークトル国立公園:火山と氷河がつくるダイナミックな自然

Vatnajökull National Park - Dynamic Nature of Fire and Ice
ヴァトナヨークトル国立公園:火山と氷河がつくるダイナミックな自然
この火山地域は、1万4,000㎢を超える広大な面積を誇り、アイスランドの国土のおよそ14%を占めています。園の名称の由来となっている、7,800㎢のヴァトナヨークトル氷帽や、10の火山が存在します。そのうち2つは国内でも特に活発な活火山で、残りの8つは氷河の下にあります。火山やヴァトナヨークトル氷帽の下に広がる地溝との相互作用はさまざまな形で表れますが、最も壮観なのはヨークルフロイプ(氷河湖決壊洪水)と呼ばれる現象です。これは、噴火の際に氷河の縁が決壊して突然発生する洪水のことです。こうした現象が繰り返し起こることで、独特な砂地平原や河川、渓谷が形成されました。また、この火山地域には氷河期を生き延びた地下水生生物の固有種が生息しており、単細胞生物が繁栄しています。これらの湖は、初期の地球や、木星や土星の氷の衛星の環境を再現している可能性があるとされています。
地域: ヨーロッパ / 国名: アイスランド共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (viii)
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エルツ山地/クルシュネー山地鉱業地域

Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region
エルツ山地/クルシュネー山地鉱業地域
ここはドイツ南東部からチェコ北西部にまたがる鉱物資源豊富な地域で、12世紀から約800年間継続された採鉱によって形成された景観が広がります。この地域の鉱山は、各時代で異なる金属鉱石を発見・採掘したことが特徴です。特に1460年から1560年まではヨーロッパで最も重要な銀鉱石の産地でした。錫も重要な採掘鉱石で長い歴史を通して安定的に採掘され、希少なコバルト鉱石は16世紀から18世紀にかけて主たる採掘鉱石となりました。そして19世紀末にはウラン鉱石が発見され、その世界的供給地となりました。この地で開発された採掘技術は各地に伝わり、鉱山の技術革命の引き金ともなりました。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国, ドイツ連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)
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クシェミオンキにある先史時代の縞状フリント(火打石)採掘地域

Krzemionki Prehistoric Striped Flint Mining Region
クシェミオンキにある先史時代の縞状フリント(火打石)採掘地域
クシェミオンキは、新石器時代から青銅器時代(紀元前約3,900年〜紀元前1,600年)に遡る、縞状フリント(火打石)の採掘と加工に特化した4つの鉱山遺跡群からなる連続遺産です。ここでは主に斧の製作に使われる縞状フリントが採掘されました。地下採掘構造物、フリント加工工房、約4,000の坑井や竪穴を持つこの遺産は、これまでに確認された先史時代の地下フリント抽出・加工システムの中で最も包括的なものの一つです。この地は、この時期の定住型先史時代コミュニティの生活様式と労働のあり方などの、滅びた文化的な伝統の証となっています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポーランド共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)
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クラドルビ・ナド・ラベムにある式典馬車用の馬の繁殖・訓練地の景観

Landscape for Breeding and Training of Ceremonial Carriage Horses at Kladruby nad Labem
クラドルビ・ナド・ラベムにある式典馬車用の馬の繁殖・訓練地の景観
エルベ川の氾濫原に、草原や森、平原、公園、道路や水路網、農場の建物群などが広がる美しい景観があります。ここは、チェコ最古の馬種であるクラドルバー種を繁殖・訓練するために作られた国営牧場です。この景観は、フランスや英国の景観設計に則り、美学的に要素が配置された農場である「フェルメ・オルネ」の例とされており、自然と人間との共同作品ともいえる「文化的景観」の価値も認められています。
地域: ヨーロッパ / 国名: チェコ共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iv)(v)
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コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群

Le Colline del Prosecco di Conegliano e Valdobbiadene
コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群
コネリアーノとヴァルドッビアーデネは、イタリア北東部ヴェネト州の2つのコムーネ(自治体)で、ヴェネツィアから北へ55㎞ほど離れた丘陵地帯に位置し、プロセッコと呼ばれるブドウの品種を使用した発泡性の白ワインの産地として知られています。「ホッグバック」と呼ばれる長くて狭い尾根が見られる丘陵地や、「チリオーニ」と呼ばれる草が茂った狭い段丘を利用して、17世紀から小さな区画で仕切られたブドウ畑が作られました。そこには、傾斜に沿って垂直に交わったブドウの列が見られて、チェス盤のような独特な景観がつくり出されました。背の高いブドウを左右に並べて、トンネルのように枝を張らせる「ベルッセラ」という独特の栽培法が19世紀に開発されて、美しいブドウ畑の景観が拡がりました。点在する集落や周囲の森などと合わせた文化的景観としての価値が、世界遺産として認められています。
地域: ヨーロッパ / 国名: イタリア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (v)
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サワルントのオンビリン炭鉱遺産

Ombilin Coal Mining Heritage of Sawahlunto
サワルントのオンビリン炭鉱遺産
インドネシアのスマトラ島内陸部に位置する『サワルントのオンビリン炭鉱遺産』は、19世紀末から20世紀初頭にかけての世界的に重要な工業化の時代に、オランダによって建設された先駆的な鉱業システムです。オンビリン盆地には、1860年代にはすでに高品質の石炭鉱床があることが判明していましたが、鉱床が地下深部にあったことに加え、人里離れた山岳地帯という地理的条件が障壁となっていました。当時インドネシアを植民地として支配していたオランダは、石炭を効率的に採掘し、処理・輸送・出荷することを目的として、産業と社会を一体として機能させる総合技術システムを計画・建設しました。建設に際しては、鉱業の発展を目的としてヨーロッパの工学知識や産業技術が現地に体系的に移転される一方で、現地の熱帯気候や社会構造に合うように調整・融合されていきました。単なる技術移植ではなく、地域条件に即した近代産業システムの成立を物語る点に大きな特徴があります。
地域: 東・東南アジア / 国名: インドネシア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)(iv)
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ジャール平原:シェンクワーン県の巨大石壺遺跡群

Megalithic Jar Sites in Xiengkhuang – Plain of Jars
ジャール平原:シェンクワーン県の巨大石壺遺跡群
ラオスのジャール平原には葬儀に使用されたと考えられる巨大な石壺が2100以上残っています。世界遺産に登録された15のエリアには1325個の巨大石壺と巨大石壺に関連する遺構や遺物が残っています。紀元前500~紀元後500年の時期と推定されており、石壺のサイズや個数に関しては他に例がありません。最大で10km以上離れた採石場から運搬されたものもあり、20トン以上ある石をどのように運搬したのかは未だに謎のままです。
地域: 東・東南アジア / 国名: ラオス人民民主共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)
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書院:韓国の性理学教育機関群

Seowon, Korean Neo-Confucian Academies
書院:韓国の性理学教育機関群
書院(ソウォン)は、15〜19世紀の李氏朝鮮時代に発展した儒教の学び舎です。中国から伝わった性理学をもとに、人としての道や社会のあり方を学ぶ場所でした。この時代、ソウォンは性理学の価値観を深め、儒教を重んじた士林派(サリムパ)と呼ばれる学者たちの政治・社会活動の拠点にもなりました。彼らは教育制度を整え、学問や礼儀、人格の修養を重んじ、学者同士の交流や儒教の精神の伝承にも力を注ぎました。代表的な書院には陶山書院や屏山書院などがあり、地域文化の中心として発展しました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 大韓民国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)
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ジョドレルバンク天文台

Jodrell Bank Observatory
ジョドレルバンク天文台
イングランド北西部マンチェスター郊外の田園地帯に位置するジョドレルバンク天文台は、世界最大級の電波天文観測所として知られています。送電線が無く電波干渉が最小限であることからこの地が選ばれました。広大な農村地帯に現れる巨大な望遠鏡が印象的ですが、電波天文学の発展に重要な役割を果たしている天文台でもあります。流星や月の研究、クエーサーと呼ばれるブラックホールに物質が吸い込まれる際のエネルギーによって輝く天体の発見、量子工学、宇宙船の追跡などあらゆる分野で大きな科学的成果をあげてきました。ジョドレルバンク天文台は旧来の光学天文学から電波天文学への移行を著しく証明する遺産です。また、世界遺産条約の意義の中には新しい分野の文化遺産の定義があり、ジョドレルバンク天文台はUNESCOがICOMOSやIAU(国際天文学連合)と共に進める天文遺産の分野で高い評価を受けていたこともあり、2019年に世界遺産に登録されました。
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ディルムンの墳墓群

Dilmun Burial Mounds
ディルムンの墳墓群
紀元前2050~紀元前1750年頃の初期のディルムンの墳墓群で、バーレーン島西部の21の遺跡群で構成されています。このうちの6つは、数十基から数千基の古墳からなる古墳群で合計11,774基にも及ぶ古墳で構成されています。これらは様々な階級を含む数千人以上で個々人の埋葬が行われていたことの証明ですが、ディルムン文明の遺跡では集落跡のものは少なく、また厚い地層の下に埋もれているため、この古墳群が当時の社会階層やその変遷を証明する貴重な証拠となっています。
地域: 西・南アジア / 国名: バーレーン王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ハーンの宮殿のあるシェキの歴史地区

Historic Centre of Sheki with the Khan’s Palace
ハーンの宮殿のあるシェキの歴史地区
カフカス山脈東部の南側斜面に位置する歴史都市シェキは、紀元前6世紀にまで遡る古い歴史を持っています。現在の歴史地区は、1772年の土砂洪水の後、それまでの場所より東にある山間の谷の高台に再建されました。重要な交易路に接していることから、多様な文化的影響を受けてきました。キリスト教は1世紀にはすでに伝わり、イスラーム教は7世紀に広まりました。18世紀まで、シェキはサファヴィー朝、オスマン帝国、カージャール朝など、さまざまな勢力の支配下にありました。1743年には、コーカサス地方で最初かつ最も強力なハーン国として独立し、その後19世紀初頭にはロシアの支配を受けました。こうした多様な文化の影響は建築にも見られます。ハーンの宮殿には、ムカルナスなどのイスラーム建築技法、美しい中庭、そしてヨーロッパから持ち込まれたガラスを釘や接着剤を使わずに木で格子状に組み込んだステンドグラス「シェベケ」など、18世紀アゼルバイジャン建築の粋が凝縮されています。
地域: 西・南アジア / 国名: アゼルバイジャン共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)(v)
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バガン

Bagan
バガン
ミャンマーのエーヤワディー川沿いに位置するバガンは3,000以上の仏塔(パゴダ)が立ち並んでおり、カンボジアのアンコールワットとインドネシアのボロブドゥールと並んで世界三大仏教遺跡の一つに数えられています。上座部仏教の功徳を得るために数多くの仏塔が建設され、他に例を見ない仏教芸術と仏教建築の神聖な景観が構築されていきました。構成資産には仏塔だけでなく、寺院やフレスコ画、考古遺跡や彫刻も含まれています。
地域: 東・東南アジア / 国名: ミャンマー連邦共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
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バジ・ビムの文化的景観

Budj Bim Cultural Landscape
バジ・ビムの文化的景観
バジ・ビムの文化的景観は、世界最古かつ有数の規模を誇る水産養殖システムのひとつを含む、三つの連続した要素で構成されています。この複雑な養殖システムは、バジ・ビム火山の溶岩流を基盤として、グンディッジマラ族によって開発されました。彼らは豊富な火山岩を利用して水路、堰堤、ダムなどを建設し、水の流れを管理して、クーヤン(オーストラリアウナギ)を体系的に捕獲、貯蔵、収穫していました。グンディッジマラ族による養殖の実践は6,600年前に遡り、高い生産性をもつ養殖システムは、約6,000年にわたってグンディッジマラ社会に経済的・社会的基盤を提供していました。
地域: オセアニア / 国名: オーストラリア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(v)
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バビロン

Babylon
バビロン
バグダードの南約85kmに位置する『バビロン』は古代世界で最も強い影響力を持った帝国が存在したことを示す遺跡です。「バビロン」の名は古代アッカド語で「神の門」という意味の言葉に由来します。この地が最初に歴史に登場するのは紀元前23世紀ごろの古代アッカド帝国時代に遡ります。紀元前19世紀ごろに「ハンムラビ法典」で知られる古バビロニア王国(バビロン第1王朝)が興り、ここを首都としました。その後ヒッタイトやアッシリアなどの支配を受けますが、紀元前7世紀に新バビロニア王国その都となりました。「ユダヤ人のバビロン捕囚」で有名なネブカドネザル2世の時代には、当時の世界でもっとも人口の多い繁栄した都市であったと伝わっています。その後のペルシャ帝国やアレクサンダー大王の時代にも繁栄は続きましたが、7世紀のイスラム勢力の侵攻による破壊以降衰退し、10世紀以降は打ち捨てられました。
地域: 西・南アジア / 国名: イラク共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(vi)
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パラチーとグランジ島:文化と生物多様性

Paraty and Ilha Grande – Culture and Biodiversity
パラチーとグランジ島:文化と生物多様性
パラチーとグランジ島は、ブラジル南東部のボカイナ山脈と大西洋に挟まれた地域に位置しています。この地域は、17世紀末に採掘された金をヨーロッパへ輸出するための「黄金の道(カミーニョ・ド・オウロ)」の終着点として栄えました。パラチーの歴史地区は、その黄金時代の名残である18世紀の街並みと植民地様式の建築物をそのまま残しており、かつての交易と文化交流の重要な拠点であったことを今に伝えています。
地域: 南米 / 国名: ブラジル連邦共和国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (v)(x)
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ヒルカニアの森林群

Hyrcanian Forests
ヒルカニアの森林群
ヒルカニアの森林群は、アゼルバイジャン南東部からイラン北東部までのカスピ海南岸約1,000kmにわたって弧状に広がる、希少な樹木が育成する大山塊です。イラン国内の3つの州(ギーラーン州、マーザンダラーン州、ゴレスターン州)とアゼルバイジャン国内の2つの地区(レンコラン県、アスタラ県)にまたがる17の構成資産から成る連続したサイトで構成されています。この広大な森林群の歴史は、2,500万~5,000万年前の第三紀にまでさかのぼります。当時、広葉樹林や混合林は北半球の温帯地域の大部分を覆っていましたが、第四紀の氷期に入ると森林地域は後退し、北アメリカや西ユーラシア、東アジアの一部を除いて多くの種が絶滅しました。ヒルカニアの森林は後退することなく生き残り、温暖な間氷期には、ヒルカニアの森林からヨーロッパを中心に多くの植物の種が分散したと考えられています。
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ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域

Sanctuary of Bom Jesus do Monte in Braga
ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域
ポルトガル北部にあるブラガは、祈りの街とも言われます。この街を一望できるエスピーニョ山の斜面に位置する「ボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」は、キリスト教徒にとっての聖地エルサレムを想起させる文化的景観です。この世界遺産は、イエスの受難とその意味を表現した聖なる山の景観と、さまざまな建造物から成ります。カトリック教会は、宗教改革への対策を探った16世紀のトリエント公会議で、聖山(サクロ・モンテ)を造営する運動を推進しましたが、この聖域はそれを実現したものです。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iv)
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フランク・ロイド・ライトの20世紀の建築

The 20th-Century Architecture of Frank Lloyd Wright
フランク・ロイド・ライトの20世紀の建築
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが20世紀前半に設計したアメリカ国内の8つの建築物が、世界遺産に登録されています。これら8つの建築物は、1906〜1909年に建造されたユニティーテンプルから、1956〜1959年に建造されたソロモン・R・グッゲンハイム美術館まで、ライトの70年にわたるキャリアの中の約50年間の代表作です。これらの建築物は、彼が提唱した「有機的建築」の概念を明確に示しています。「有機的建築」とは、「オープン・プラン(流動的な設計)」や「建築空間の内外の曖昧な境界」、「鉄やコンクリートなどの素材の斬新な組み合わせ」といった特徴を持つ建築スタイルです。彼が確立した、水平ラインを強調するプレイリースタイル(草原様式)は、その好例と言えます。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)
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フランス領南方地域の陸と海

French Austral Lands and Seas
フランス領南方地域の陸と海
南インド洋に点在する島々で、クローゼ諸島、ケルゲレン群島、サン・ポール群島、アムステルダム群島、60の小さな亜南極諸島から構成されています。世界有数の鳥類や海洋哺乳類の生息地となっています。特にオウサマペンギンやキバナアホウドリの個体数は世界最大規模を誇ります。地球上最後の手つかずの自然と称される一帯は人間の活動拠点から隔絶された環境下にあり、生物進化の過程が良好な状態で保存されています。
地域: ヨーロッパ / 国名: フランス共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (vii)(ix)(x)
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ブルキナファソの古代製鉄遺跡群

Ancient Ferrous Metallurgy Sites of Burkina Faso
ブルキナファソの古代製鉄遺跡群
ブルキナファソは、西アフリカに位置し、北はマリ、東はニジェール、南はガーナなどに囲まれた内陸の国です。この世界遺産は、国内にあるティウェガ、ヤマネ、キンディポスカイ、ドッルラの5つの遺跡で構成されています。現在も直立している約15基の自然通風炉、溶鉱炉の土台、鉱山、住居跡などが含まれています。通風炉は高いもので5mを迎えています。最も古いドゥルラの遺跡は紀元前8世紀に歴史を遡り、アフリカにおける製鉄業の発展において最初期の段階を示しています。その他4つの遺跡には、西アフリカの社会が複雑化した2千年紀に鉄の生産が増加したことを伝えています。そして現在も村の鍛冶屋はさまざまな儀式に参加しながら、鉄の道具の供給などを行っています。
地域: アフリカ / 国名: ブルキナファソ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)(vi)
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マフラの王家の建物:宮殿、バシリカ、女子修道院、セルコ庭園、狩猟公園(タパダ)

Royal Building of Mafra – Palace, Basilica, Convent, Cerco Garden and Hunting Park (Tapada)
マフラの王家の建物:宮殿、バシリカ、女子修道院、セルコ庭園、狩猟公園(タパダ)
マフラの王家の建物は、ジョアン5世によって1711年に構想され、彼が手がけた最も壮大な事業の 1 つであり、君主制と国家観を具体化して表現されたものです。ジョアン 5 世は優れた文化的・経済的条件に恵まれており、広大な多大陸帝国の強力な君主として、当時の他のヨーロッパの君主の中でも際立っていました。長方形の巨大な建築物は、王と王妃の宮殿、バシリカ、フランシスコ会修道院、そして36,000巻を収蔵する図書館がシームレスに統合しており、ポルトガル帝国の権力と影響力を象徴しています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iv)
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百舌鳥・古市古墳群

Mozu-Furuichi Kofun Group: Mounded Tombs of Ancient Japan
百舌鳥・古市古墳群
大阪平野の台地上に位置する「百舌鳥エリア」と「古市エリア」の49基45件の古墳群は、4世紀後半から5世紀後半にかけて築造された、古代日本列島を支配していた王たちの墓です。大阪平野は、古代日本における政治文化の中心地のひとつであり、多くの大陸に向かう船や、大陸から訪れた外国船が古墳を目にすることができる場所に位置していました。百舌鳥・古市の2つのエリアでは、いずれも4㎞四方の範囲に多数の古墳が密集しています。これらの古墳は、同時代に築造されたにもかかわらず、前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳という4つの標準化された形式と、20mから500m近くに及ぶ多様な規模を備えています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ

Writing-on-Stone / Áísínai’pi
ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ
アイシナイピは,北米の半乾燥地帯であるグレートプレーンズの北端、カナダとアメリカ合衆国の国境に位置する聖地であり州立公園でもあります。「アイシナイピ」とは、先住民ブラックフット族の言葉で「描かれた/書かれた」という意味です。ここを流れるミルク川の渓谷に露出している堆積岩は、約8,500万年前に広大な内海の端で形成されました。最終氷期以降、大量の融雪水が柔らかい砂岩を浸食し始め、現在見られるクーリー(谷)やフードゥー(円柱状の岩)が形成されました。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)
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ラジャスタン州のジャイプール市街

Jaipur City, Rajasthan
ラジャスタン州のジャイプール市街
インド北西部ラジャスタン地方に位置するジャイプール市街は、かつてこの地に割拠したラージプート諸国のひとつ、アンベール王国の藩王(マハラジャ)であったサワーイー・ジャイ・シング2世が1727年に建設した都市です。王ははじめ丘陵地帯にあった城塞アンベール城を居城としていましたが、人口の増加や水不足に対応するため、平地に新たな都を建設しました。新たな都は「ジャイプール(「ジャイの町」)」と名づけられました。ジャイプールは英国の植民地支配下に置かれていた時代でも、領地の自治を保証されていたため、他の都市と比べてよりインド的な雰囲気を残しています。
地域: 西・南アジア / 国名: インド / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観

Risco Caido and the Sacred Mountains of Gran Canaria Cultural Landscape
リスコ・カイドとグラン・カナリア島の聖なる山々の文化的景観
北大西洋に浮かぶカナリア諸島グラン・カナリア島中央部の広大な山岳地帯にリスコ・カイドは位置しています。この地では、多数の岩絵がある穴居時代の考古学遺跡や、穀物倉庫や貯水槽、農耕集落からなる文化的景観が形成されています。穴居時代の考古学遺跡は21の洞窟から構成されているほか、呪術や宗教的儀式、豊作の祈りと関係していると見られる岩絵も残されています。その中の1つの洞窟の天井には小さな光の入り口があり、夏至から秋にかけて光が差し込むことで、洞窟内の岩絵が照らし出されるようにつくられています。夜空も美しいこれらの遺跡周辺では、星と母なる地球の崇拝にも関連していると考えられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: スペイン / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(v)
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良渚古城遺跡

Archaeological Ruins of Liangzhu City
良渚古城遺跡
中国南東部の揚子江流域に位置する良渚古城遺跡(紀元前約3300年〜紀元前2300年)は、新石器時代後期の中国において、稲作農業を経済基盤とし、統一された信仰体系を持っていた早期の地域国家の存在を明らかにしています。この遺跡群は、長江流域が中国文明の起源に顕著な貢献をしたことを示しており、玉器類に代表される出土品などが、当時の信仰体系を示しています。良渚文化は、文化的アイデンティティ、社会・政治組織、そして社会と文化の発展の概念について、比類のない証拠を提供しています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 中華人民共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)
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