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モロッコ王国 | 世界遺産一覧

フェズの旧市街

Medina of Fez
フェズの旧市街
モロッコ北部、セブ川中流の内陸都市フェズは、8世紀末イドリース朝のイドリース2世によって建設されたモロッコ最古のイスラム都市です。13世紀のマリーン朝時代に発展し、西方イスラム宗教や学術の中心となり、現在でも中世イスラム都市の姿が残っています。都市空間の本来の機能と特性の大部分が完全な状態で保存されている点にフェズの遺産としての価値があります。建築や考古学、都市景観だけでなく、存続する暮らしぶりや技術、文化が維持され今日にも伝えられています。
地域: アフリカ / 国名: モロッコ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (ii)(v)
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要塞村アイット・ベン・ハドゥ

Ksar of Ait-Ben-Haddou
要塞村アイット・ベン・ハドゥ
モロッコの首都ラバトから南に約300km進んだアトラス山脈の南麓に位置するアイット・ベン・ハドゥは7世紀に北アフリカの先住民ベルベル人が築いた要塞の村です。一帯にはイスラム勢力から逃れてきた人々が建てたクサールと呼ばれる要塞化した村があります。アイット・ベン・ハドゥは保存状態が最もよいクサールのひとつです。この地域はサハラ砂漠の玄関口であり、この要塞村はサハラ砂漠手前の地域の土造り建物技術の完全な概観を示す建物です。またこの地域は古代スーダンとマラケシュとを結ぶ商業ルートの多くの交易拠点のひとつでもありました。
地域: アフリカ / 国名: モロッコ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (iv)(v)
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ラバト:近代の首都と歴史都市の側面を併せもつ都市

Rabat, modern capital and historic city: a shared heritage
ラバト:近代の首都と歴史都市の側面を併せもつ都市
ラバトはモロッコ北西部、ブール川の河口の大西洋岸に位置するモロッコの首都です。20世紀前半のフランス保護領時代に計画的に改造され、アフリカ北西部のマグレブ地方特有の旧市街のデザインが尊重され、その南側に新市街が組み込まれました。新市街は20世紀のヨーロッパ的都市理念がみられる一方、旧市街には12~17世紀のイスラム王朝時代の建物も残り、過去と現在の建物群が見事に調和した都市が形成されています。
地域: アフリカ / 国名: モロッコ王国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (ii)(iv)
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