World Heritage Sites

日本国 | 世界遺産一覧

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

Amami-Oshima Island, Tokunoshima Island, Northern part of Okinawa Island, and Iriomote Island
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
この地域は、絶滅危惧種や固有種が多く生息する生物多様性のホットスポットです。多くの分類群において多くの種が確認されており、ヤンバルクイナやノグチゲラなどの絶滅危惧種、中琉球と南琉球に固有の種も多く見られます。また、アマミノクロウサギなどの飛翔能力を持たない陸生脊椎動物や植物においても、固有種が多く存在する独特な生物相が形成されています。さまざまな固有種の進化だけでなく、環境の変化の中で特定の地域にのみ残った遺存固有種や、独自の進化を遂げた種の例も多く確認されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (x)
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厳島神社

Itsukushima Shinto Shrine
厳島神社
厳島神社は、平清盛によって創建され、平安時代の貴族住宅である寝殿造りの様式を採用した神社建築の代表例です。弥山の深い緑を背景に、海上に浮かぶように建てられた社殿群は、自然と人工の調和を体現しています。これらの建築は、原始的な社殿を現在のような姿に発展させた平清盛の卓越した構想力と美的センスを示すとともに、日本人の信仰心や精神文化の発展の過程を理解する上でも重要な存在です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(vi)
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石見銀山遺跡とその文化的景観

Iwami Ginzan Silver Mine and its Cultural Landscape
石見銀山遺跡とその文化的景観
石見銀山は、16世紀から20世紀にかけて銀の採掘が行われた鉱山遺跡で、鉱山跡、精錬施設、鉱山町、街道、港町などが含まれます。これらの遺構は、当時の銀生産技術や人々の暮らしを物語っており、特に600ほどある手掘りの坑道「間歩」は、ノミと金槌で掘られた跡が残っており、当時の技術を今に伝えています。 また、銀生活や住民たちの生活で仕様された薪炭材の供給源であった森林をはじめ、豊かな自然環境も残されています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2007年 / 登録基準: (ii)(iii)(v)
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小笠原諸島

Ogasawara Islands
小笠原諸島
小笠原諸島は、日本列島から約1,000km南に位置する孤立した島々で、他の大陸と陸続きになったことがないため、長期間隔絶した環境での進化や適応放散などで、独自の進化を遂げた動植物が多く生息しています。小笠原群島は、地殻のプレートが沈み込むことで形成される海洋性島弧に分類されています。このような環境では、生物集団が極端に偏るという特徴がみられ、種の分布の過程を知ることができる点が貴重です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ix)
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「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

Sacred Island of Okinoshima and Associated Sites in the Munakata Region
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
沖ノ島は、玄界灘に浮かぶ周囲約4kmの孤島で、4世紀後半から9世紀末の約500年間の古代祭祀の祭祀の変遷を伝える考古遺跡がほぼ手つかずの状態で残っています。ここでは宗像三女神の信仰が生まれ現在にまで伝えられており、古代から今日に至るまで発展し継承されてきたことを示す貴重な証拠になっています。沖ノ島への上陸は原則禁止されており、神職が交代で奉仕を行うなど、厳格な禁忌が守られています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2017年 / 登録基準: (ii)(iii)
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紀伊山地の霊場と参詣道

Sacred Sites and Pilgrimage Routes in the Kii Mountain Range
紀伊山地の霊場と参詣道
紀伊山地は三重・奈良・和歌山にまたがる山岳地帯で、豊かな自然と深い森林が広がっています。古代から神々が宿る特別な場所とされ、神仏習合の宗教観に基づかれた霊場が形成されました。熊野三山、高野山、吉野・大峯の三霊場と、それらを結ぶ参詣道は、日本の宗教文化に大きな影響を与え、今も多くの信仰を集めています。それらは自然環境を中心に育まれ、今なお共存しているため、日本ではじめて文化的景観が認められました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2004年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(vi)
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古都京都の文化財

Historic Monuments of Ancient Kyoto (Kyoto, Uji and Otsu Cities)
古都京都の文化財
東、北、西を豊かな緑の山で囲まれた盆地にある京都は794年に平安京として建設され、19世紀半ばまで日本の首都として栄えました。千年以上にわたり日本の政治・経済の中心地であるとともに、各時代の文化を牽引してきました。12世紀までの神社や寺院に多く見られる和様や、16世紀末から17世紀初頭に用いられた装飾の多い桃山様式などの日本を代表する建築様式の多くは、京都で洗練され日本各地に伝えられました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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古都奈良の文化財

Historic Monuments of Ancient Nara
古都奈良の文化財
奈良の地には、唐の長安などをモデルとして、710年に平城京が建設され、784年まで日本の首都として栄えました。その間、仏教が国家の宗教として位置づけられ、一貫した仏教興隆政策のもとで多くの寺院や神社が建立されました。また、日本と中国、朝鮮との間における密接な文化的交流の歴史も示しています。中国や韓国では同年代の木造建築の大部分が失われていることからも、これら建造物群の世界史的な価値が極めて高いとされています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iii)(iv)(vi)
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佐渡島の金山

Sado Island Gold Mines
佐渡島の金山
『佐渡島の金山』は、新潟県佐渡島にある日本最大級の金銀山の採掘遺跡です。1601年に金が発見されると、1603年の江戸幕府の成立後には佐渡奉行が置かれ、佐渡は幕府の直轄地として統治されました。17世紀前半の最盛期には年間約400kgもの金が採れたとされています。金山の周辺には、鉱山で働く人々の町が形成され、独自の文化や生活が発展しました。明治以降は近代化が進み、昭和に入っても金の採掘が続けられましたが、1989年に閉山されました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2024年 / 登録基準: (iv)
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白神山地

Shirakami-Sanchi
白神山地
白神山地は、約1万年前から北日本に広がっていたブナ林の貴重な姿を今に伝える場所で、手つかずの森が広く残されています。この地域は多雪の気候により独特の植物群が育まれ、ニホンカモシカやツキノワグマ、クマゲラなどの動物も多く生息しています。ブナ林を中心に、多様な生きものたちがつながりあい、豊かな生態系を支えています。自然のたくましさと繊細なバランスが共存する白神山地は、気候変動や人間の影響で自然が危機にさらされる現代において、地球が長い時間をかけて育んだ奇跡のような場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (ix)
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白川郷・五箇山の合掌造り集落

Historic Villages of Shirakawa-go and Gokayama
白川郷・五箇山の合掌造り集落
『白川郷・五箇山の合掌造り集落』は、岐阜県と富山県の険しい中部山岳地帯に位置し、「荻町」「相倉」「菅沼」の3つの集落から構成されています。いずれも庄川流域にあり、急峻な自然の中に暮らしと文化が根づいています。また、豪雪地帯であるこの地は、他地域との往来も限られたことから、独自の建築様式や暮らしの知恵、精神文化が培われました。浄土真宗を中心とした信仰と地域共同体のつながりを基盤に、現在まで伝統的な集落景観が守られています。合掌造りの家屋と自然、農村が一体となった景観は、日本の原風景のひとつとしてその美しさを伝えています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (iv)(v)
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知床

Shiretoko
知床
知床は、北海道の北東部、オホーツク海南端に位置しており、海と陸の生態系が密接に関わり合う稀有な地域です。季節海氷の影響を強く受ける場所でありながら、陸上にも原生的な自然が色濃く残っています。この地域は、サハリンから渡来した寒冷地の動物と、本州から移動してきた温暖地の動物が同じ環境に暮らしており、非常に高い生物多様性を誇ります。また、人の手がほとんど加えられていない自然が残っていることから、かつて北海道全域に生息していた陸上の哺乳類や鳥類の多くが、現在もこの地に息づいています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2005年 / 登録基準: (ix)(x)
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富岡製糸場と絹産業遺産群

Tomioka Silk Mill and Related Sites
富岡製糸場と絹産業遺産群
富岡製糸場と絹産業遺産群は、高品質な生糸の大量生産を実現させた技術革新と交流の証です。構成遺産は「富岡製糸場」「田島弥平旧宅」「高山社跡」「荒船風穴」の4件で、生糸の大量生産に必要な製糸技術と、原料となる繭の増産を支える養蚕技術の両面で大きな発展がありました。中心的な役割を担ったのが、1872年に日本政府がフランスから最新の器械製糸技術を導入して設立した富岡製糸場です。その後日本は、独自の伝統と西洋技術の融合によって、世界に通用する絹の生産拠点となっていきました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2014年 / 登録基準: (ii)(iv)
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長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

Hidden Christian Sites in the Nagasaki Region
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
九州北西部に点在する『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』は、17世紀から19世紀にかけて築かれた10の集落、城郭跡、そして教会堂で構成されており、禁教下でも信仰を守り抜いた人々の歴史を今に伝えています。信者たちは弾圧を逃れるため、海辺や離島など人目を避けられる場所に移り住み、「天草の﨑津集落」や「黒島の集落」などの共同体を形成しました。彼らは仏教や神道に似せた形式で信仰を装いながら、キリスト教の精神を独自に受け継ぎ、祈りや儀礼を工夫して、2世紀にわたり信仰を継承しました。そして1873年に禁教が解かれると、彼らは再び表舞台に立ち、教会建築などを通して現代へと引き継がれていきます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (iii)
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日光の社寺

Shrines and Temples of Nikko
日光の社寺
『日光の社寺』は、栃木県の豊かな自然の中に位置する「二荒山神社」「東照宮」「輪王寺」の二社一寺と、それらに付随する103棟の建造物から構成されています。うち9棟が国宝、94棟が重要文化財に指定されており、17世紀を中心とする宗教建築と装飾美術の粋が凝縮されています。社寺群は山の斜面に巧みに配置され、自然景観との調和によって独自の美しさを実現しています。この場所は、長きにわたって信仰が守られてきた証であり、各社寺をめぐることで、信仰と芸術が融合した空間の奥深さを体感することができます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (i)(iv)(vi)
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姫路城

Himeji-jo
姫路城
兵庫県姫路市の丘に立つ姫路城は、天守や櫓など82棟が現存し、約1.07㎢の広大な城郭を形成しています。白く統一された壁と重なる屋根のシルエットが織りなす優美な佇まいは、城下町からも一望できます。また、石垣には敵の侵入を防ぐため下部が緩やかで上部が急になる「扇の勾配」が施され、見た目の美しさと堅牢さを持っています。城壁に空けられた狭間と呼ばれる穴は、弓や鉄砲を構えるためのもので、丸や三角、四角など多彩な形状が用いられています。姫路城はまさに、美と戦略が融合した日本の城づくりの粋を体現する存在です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (i)(iv)
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平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-

Hiraizumi – Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-
平泉は東北地方の奥州に位置し、11~12世紀に栄えた、短命ながらも華やかな都でした。山々や池を巧みに取り入れた4つの浄土庭園は、極楽浄土の理想を現実に映し出す美しい景観で、仏の教えによる理想の世界「仏国土」を空間として表現しています。また、当時は仏の教えが衰えるとされる「末法の時代」と考えられていたことから、浄土への強い願いが込められていました。金鶏山を中心とした自然との調和も見どころで、日本の庭園文化の真髄を味わえる貴重な場所です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2011年 / 登録基準: (ii)(vi)
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広島平和記念碑(原爆ドーム)

Hiroshima Peace Memorial (Genbaku Dome)
広島平和記念碑(原爆ドーム)
原爆ドームは、1945年8月6日に広島に投下された人類史上初の原子爆弾によって被曝した建物です。爆心地からわずか西北約150mの至近距離で壊滅的な被害を受けながらも、中心部分は倒壊を免れ、今なお当時の姿をとどめています。この建物は核兵器の悲惨さを伝える象徴であり、核兵器廃絶と世界の恒久平和を願う平和記念碑として、国境を越えて半世紀以上にわたり平和の尊さを伝え続けています。毎年8月6日には、原爆慰霊碑の前で「平和記念式典」が行われ、原爆投下の時刻に合わせて黙とうが捧げられます。この式典では平和宣言が読み上げられ、未来に向けた核兵器廃絶の誓いが世界に向けて発信されます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (vi)
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富士山─信仰の対象と芸術の源泉

Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration
富士山─信仰の対象と芸術の源泉
標高3,776mの日本最高峰である富士山は、独立した成層火山であり、山腹の傾斜は標高が高くなるにつれて勾配を増す、類まれな美しい円錐形をしています。山麓には、繰り返し流れ出た溶岩によって何層にもわたる溶岩層が堆積し、周辺には広大な裾野が広がっています。海面から山頂まで傾斜が連続する成層火山としては、世界有数の高さを誇ります。約1万年前、それまで存在していた古富士火山の北西山腹付近から流れ出した溶岩が古富士火山を完全に覆い尽くしました。その後、約5,600年から3,500年前にかけて、ほぼ現在の姿が形成されました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (iii)(vi)
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法隆寺地域の仏教建造物群

Buddhist Monuments in the Horyu-ji Area
法隆寺地域の仏教建造物群
『法隆寺地域の仏教建造物群』は、法隆寺に属する47棟と法起寺の三重塔1棟の合計48棟で構成されています。法隆寺西院の金堂、五重塔、中門、回廊、法起寺三重塔など、7世紀後半から8世紀にかけて建立された11棟の建造物は、現存する世界最古級の木造建造物です。中国の優れた政治や文化、仏教を積極的に取り入れていた厩戸王(聖徳太子)は、601年に斑鳩宮を築き、推古天皇と共に移り住みました。そして、その西に607年頃、若草伽藍(斑鳩寺)を建立しました。これが法隆寺の起源とされています。同じ頃に中宮寺や岡本宮(法起寺)も建立され、斑鳩伽藍群が完成したと考えられています。622年に厩戸王が没すると、643年には蘇我入鹿の兵によって斑鳩宮が焼き払われ、斑鳩寺も670年に焼失しました。若草伽藍の遺構は、法隆寺境内の地下に「若草伽藍跡」として残されています。現在の法隆寺は、7世紀後半から8世紀初頭にかけて、現在の法隆寺西院の位置に再建されたものです。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)(vi)
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北海道・北東北の縄文遺跡群

Jomon Prehistoric Sites in Northern Japan
北海道・北東北の縄文遺跡群
『北海道・北東北の縄文遺跡群』は、北海道・青森県・秋田県・岩手県の4道県にまたがる17の縄文遺跡で構成されています。縄文時代は、日本の先史時代のうち、約1万5,000年前から2,400年前までの期間を指します。これらの遺跡群が位置する北日本は、山地、丘陵地、平野、低地といった多様な地形に加え、内湾や湖沼、水量の豊かな河川などを擁し、森林資源と水産資源に恵まれた地域です。ブナを中心とする冷温帯落葉広葉樹林が広がり、暖流と寒流が交わることで沖合には理想的な漁場が形成されています。また、河川にはサケやマスなどの回遊魚が遡上します。こうした環境の中で、北日本に暮らしていた人々は安定した食料を確保し、約1万5,000年前に土器を使用した定住生活を始めました。その後、縄文人たちは1万年以上にわたって農耕文化へ移行することなく、狩猟・漁労・採集を中心とした生活を続けてきました。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2021年 / 登録基準: (iii)(v)
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明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

Sites of Japan’s Meiji Industrial Revolution: Iron and Steel, Shipbuilding and Coal Mining
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
官営八幡製鐵所は、明治維新後の産業近代化に伴う鉄鋼需要の高まりに対応するため、鋼鉄を生産する日本初の銑鋼一貫製鉄所として1897年に着工され、1901年に操業を開始した官営工場です。日清戦争の下関条約によって莫大な賠償金を得た日本は、筑豊炭田に近く洞海湾に面した八幡村に、ドイツのグーテホフヌンクスヒュッテ社の設計・施工により製鉄所を建設しました。1910年には、国内鋼材生産量の90%以上を担っていました。官営八幡製鐵所は、「旧本事務所」、「修繕工場」、「旧鍛冶工場」で構成されています。「旧本事務所」は、八幡製鐵所の操業2年前の1899年に完成した初代本事務所で、中央にドームをもつ赤レンガ造りの2階建てであり、屋根は日本瓦葺きです。「修繕工場」は、製鐵所で使用する機械の修繕や部材の製作・加工を目的に1900年に建設された日本最古の鉄骨建造物で、現在も現役の工場として使用されています。「旧鍛冶工場」は、製鐵所建設に必要な鍛造品の製造を目的として1900年に建設された鉄骨建造物です。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (ii)(iv)
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百舌鳥・古市古墳群

Mozu-Furuichi Kofun Group: Mounded Tombs of Ancient Japan
百舌鳥・古市古墳群
大阪平野の台地上に位置する「百舌鳥エリア」と「古市エリア」の49基45件の古墳群は、4世紀後半から5世紀後半にかけて築造された、古代日本列島を支配していた王たちの墓です。大阪平野は、古代日本における政治文化の中心地のひとつであり、多くの大陸に向かう船や、大陸から訪れた外国船が古墳を目にすることができる場所に位置していました。百舌鳥・古市の2つのエリアでは、いずれも4㎞四方の範囲に多数の古墳が密集しています。これらの古墳は、同時代に築造されたにもかかわらず、前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳という4つの標準化された形式と、20mから500m近くに及ぶ多様な規模を備えています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iii)(iv)
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屋久島

Yakushima
屋久島
屋久島は、九州本土の最南端から約60kmの洋上に位置する、周囲約132㎞、東西約28km、南北約24kmのほぼ円形の島です。東京都の23区ほどの小さな島には、標高1,936mの宮之浦岳をはじめ、標高1,800mを超える山が7座、1,000m以上の山が46座も連なっています。このような山々の存在から、「洋上のアルプス」と呼ばれています。屋久島は、亜熱帯の北限にあたる北緯30度付近に位置しているため、標高が上がるにつれて植生が大きく変化します。海岸部には亜熱帯性植物を含む海岸植生が見られ、山地には温帯雨林、山頂付近には冷温帯性のササ草地や高層湿原が広がるなど、垂直方向の植生分布が見られる点が非常に貴重です。このように、小さな島の中に日本の自然植生が凝縮されており、地球上でも極めて稀な例とされています。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (vii)(ix)
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琉球王国のグスク及び関連遺産群

Gusuku Sites and Related Properties of the Kingdom of Ryukyu
琉球王国のグスク及び関連遺産群
沖縄や奄美の島々で見られる石造りの城塞のことを「グスク」と呼びます。グスクは、農村集落が営まれるようになった12世紀ごろから、按司と呼ばれる領主的な豪族が、自らの居住や防衛の拠点として築くようになりました。首里城(しゅりじょう)跡は、琉球王国の国王の居城として、政治・文化・経済の中枢となった城の遺構です。今帰仁城(なきじんじょう)跡は、14世紀の三山時代に北山王の拠点となったグスクの遺跡です。座喜味城(ざきみじょう)跡は、有力な按司であった護佐丸(ごさまる)によって15世紀に築かれた城跡です。勝蓮城(かつれんじょう)跡は、12世紀から13世紀にかけて建造された、現存する最古の沖縄のグスクで、有力按司の阿麻和利(あまわり)の居城でした。中城城(なかぐすくじょう)跡は、15世紀半ばに護佐丸が居城とし、阿麻和利との戦いで知られ、城壁には高度な石積み技術が見られます。
地域: 東・東南アジア / 国名: 日本国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (ii)(iii)(vi)
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ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献

The Architectural Work of Le Corbusier, an Outstanding Contribution to the Modern Movement
ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献
フランスで活躍した近代建築家ル・コルビュジエの建築作品のうち、日本を含む3大陸7ヵ国に点在する17の資産が、2016年に世界で初めて「トランス・コンチネンタル・サイト」として世界遺産に登録されました。これら建築作品は、建築史上初めて、ある近代建築の概念が地球規模で広がり、実際に実践されたことを証明するものです。ル・コルビュジエは20世紀を代表する建築家の1人で、「住宅は住むための機械である」という言葉に象徴されるように、機能主義の建築家として近代建築運動を推進しました。彼は、建築の際の基準となる「モデュロール」や「近代建築の五原則」、「ドミノ・システム」などの重要な概念を次々と打ち出し、過去の伝統的な建築家たちと決別を図ったのです。
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