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ハンガリー | 世界遺産一覧

トカイ地方のワイン産地の歴史的文化的景観

Tokaj Wine Region Historic Cultural Landscape
トカイ地方のワイン産地の歴史的文化的景観
ハンガリー北東部、ティサ川流域のトカイ地方は世界三大貴腐ワイン(他はフランスのソーテルヌとドイツのラインガウ)の一つ、アスーワインの産地として知られています。火山岩やミネラル豊富な土壌とその気候条件によってブドウ栽培に適した地域として古くから知られ、その伝統は1,000年以上にも及ぶとされています。また、この地域は1737年のカール6世(神聖ローマ皇帝、ハンガリー王としてはカール3世)の勅令によって、世界初の閉鎖型ワイン産地として定められたことを契機として300年近くにわたって生産が厳格に管理されてきた地域でもあります。
地域: ヨーロッパ / 国名: ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2002年 / 登録基準: (iii)(v)
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パンノンハルマの千年の歴史をもつベネディクト会修道院と周辺の自然環境

Millenary Benedictine Abbey of Pannonhalma and its Natural Environment
パンノンハルマの千年の歴史をもつベネディクト会修道院と周辺の自然環境
996年に創建された大修道院は、ハンガリー最古の修道院であり、中世の中央ヨーロッパにおけるキリスト教の普及に大きな役割を果たしました。現在の教会は1224年に再建されたものですが、その後も増改築が繰り返されたため、ロマネスク様式やゴシック様式、新古典様式などが混在する建造物となっています。三廊式の聖歌隊席は、この建物で最も古い部分とされ、その下にある同じく三廊式の地下聖堂は再建以前の遺構と考えられています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1996年 / 登録基準: (iv)(vi)
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フェルテー(ノイジードル)湖の文化的景観

Fertö / Neusiedlersee Cultural Landscape
フェルテー(ノイジードル)湖の文化的景観
オーストリアとハンガリーの国境にまたがるノイジードル湖は、ヨーロッパ最大の塩水湖です。ノイジードルはドイツ語であり、ハンガリー語ではこの湖はフェルテー湖と呼ばれています。それぞれオーストリア側の湖は1977年、ハンガリー側の湖は1979年にユネスコの生物圏保護区に指定され、また、1983年以来、ラムサール条約に基づく保護区にも指定されています。ただし、世界遺産の価値としては、文化遺産としての価値のみ認められており、湖自体の世界遺産の価値は見出されていません。では、何が評価されたのかというと、ここで約8,000年前から育まれた異文化の交流と、そこから生まれた独特な文化的景観という点です。
地域: ヨーロッパ / 国名: オーストリア共和国, ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2001年 / 登録基準: (v)
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ホローケーの伝統的集落

Old Village of Hollókő and its Surroundings
ホローケーの伝統的集落
1.45㎢におよぶ農村建築群で、55棟の住宅、農場、教会などで構成されており、20世紀の農業革命以前の農村生活を今に伝える活きた例となっています。パローツ様式と呼ばれる白壁が特徴的な建築様式は、耕作地、果樹園、牧草地や森林などの周囲の景観や自然環境とも見事に調和しています。1783年にこの地で出された法令では木材を建築物に使用することを禁止しましたが、住民たちはこれを遵守しませんでした。村は定期的に火災に見舞われましたがそのたびに家々はパローツ様式の建築技術によって再建されました。最後の火災の記録は1909年となっており、現在もそのときに再建された際の歴史的要素と伝統を守り続けています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ハンガリー / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (v)
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