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リトアニア共和国 | 世界遺産一覧

クルスキー砂洲

Curonian Spit
クルスキー砂洲
クルスキー砂洲は、リトアニアのクライペダ地方とロシアのカリーニングラード地方にまたがる、幅0.4~4㎞、長さ98㎞の細長い砂洲です。バルト海からの風と潮が砂を運び、約5,000年前に形成されたといわれています。日本三景の一つ、天橋立と同じような形状を持ちますが、比較してみるとその規模は20倍以上もあります。砂洲の大半は森林で、人々は先史時代からこの地域に暮らしてきました。風や波による浸食を防ぐため、19世紀以降に植林などの取り組みが行われ、人間と自然が共存する文化的景観として評価されています。この遺産はリトアニアとロシアの国境をまたぐトランスバウンダリー・サイトで、リトアニア側にはヨーロッパ最大級の「ニダ砂丘」があることでも知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国, ロシア連邦 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2000年 / 登録基準: (v)
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シュトルーヴェの測地弧

Struve Geodetic Arc
シュトルーヴェの測地弧
ドイツ出身のロシア人天文学者フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェは、地球の大きさや形を調べるために約40年をかけて調査を行いました。総距離2,820㎞にわたり、265カ所を測定し、正確な子午線の長さを求めるための三角測量を繰り返しました。世界遺産に登録されたのは265カ所のうち34カ所です。この長期間にわたる測量により、地球がわずかに楕円形であることと、その大きさが科学的に証明されました。
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ビリニュスの歴史地区

Vilnius Historic Centre
ビリニュスの歴史地区
リトアニアの首都ビリニュスは、13世紀から18世紀後半まで「リトアニア大公国」の中心として発展してきた歴史ある都市です。15世紀建造のケジミナス城跡や、16世紀創立のビリニュス大学などの歴史ある建物が特徴です。さらに、ゴシック様式の聖ニコライ教会やバロック様式の聖ペテロ・パウロ教会など、異なる建築様式の建物が残っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1994年 / 登録基準: (ii)(iv)
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モダニズム都市カウナス:楽観主義建築(1919-1939)

Modernist Kaunas: Architecture of Optimism, 1919-1939
モダニズム都市カウナス:楽観主義建築(1919-1939)
カウナスは第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、リトアニアの暫定首都となりました。遺産名にも入っている1919年から1939年までの期間に急速な都市化と近代化が進み、近代都市として発展しました。多くの建築家によってこの時期に建てられた建造物は、6,000棟ほどが現存しています。カウナスはまた、第二次世界大戦中に日本の外交官・杉原千畝が赴任し、多くのユダヤ人に「命のビザ」を発給した都市としても知られています。
地域: ヨーロッパ / 国名: リトアニア共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iv)
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