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ポルトガル共和国 | 世界遺産一覧

アルコバサの修道院

Monastery of Alcobaça
アルコバサの修道院
ポルトガルの首都リスボンの北にある『アルコバサの修道院』は、ポルトガルにおける初期ゴシック様式最大のシトー会修道院です。1143年にポルトガル初代国王に即位したアフォンソ1世は、1152年にはアルコバサ周辺の開拓を委任する形で、シトー会へ一帯の土地を譲渡します。これには、当時キリスト教世界で力をつけ始めたシトー会の聖ベルナールから支援を得たいというアフォンソ1世の目論見があったと言われています。修道院の建設は1178年に開始されました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1989年 / 登録基準: (i)(iv)
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コインブラ大学:アルタとソフィア

University of Coimbra – Alta and Sofia
コインブラ大学:アルタとソフィア
ポルトガル中部に位置するコインブラは、リスボン、ポルトに次いで、同国第3の都市です。この街にはヨーロッパで最も古く設立された大学のひとつであるコインブラ大学があります。同大学は、教皇ニコラウス4世の認可のもと、1290年にディニス王の勅令でリスボンに創設されました。司教座付属学校を起源とし、ポルトガル最古の伝統を誇ります。大学は、リスボンにあった時期もあれば、コインブラに移った時期もあり、両都市の間で何度か行き来しましたが、1537年にはコインブラに定着し、アルカソヴァ宮殿に置かれました。700年以上の歴史をもつコインブラ大学は、ポルトガルの植民地の教育機関にも影響を与え、さまざまな学術分野に貢献してきました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2013年 / 登録基準: (ii)(iv)(vi)
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国境防衛都市エルヴァスとその要塞群

Garrison Border Town of Elvas and its Fortifications
国境防衛都市エルヴァスとその要塞群
ポルトガルのアレンテージョ地方、平野を見下ろす丘陵上にあるエルヴァスは、人口数万人の穏やかな街です。ここは、スペインとの国境近くに位置し、古来、軍事上の要地として知られていました。大掛かりな要塞化が進められたのは17世紀に入ってからで、特に、独立をかけたスペインとの戦争において重要拠点となりました。さまざまな軍事施設が建設され、世界最大級の空堀と稜堡という防御構造を持つ街へと変貌していきました。後には、ナポレオン軍との戦闘の舞台にもなりました。構成資産のひとつでもあるアモレイラ水道橋は、全長が7㎞あり、イベリア半島最長です。要塞が長期間の包囲攻撃に耐えるために、水の供給は最重要課題となっていました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2012年 / 登録基準: (iv)
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シントラの文化的景観

Cultural Landscape of Sintra
シントラの文化的景観
リスボンの北西約20kmに位置するシントラは、夏は涼しく冬も温暖な気候に恵まれ、紀元前5000年頃には人々が住み始めました。12世紀半ば、初代ポルトガル国王アフォンソ1世がリスボンをイスラム教徒から奪回したことにより、シントラもキリスト教徒の街へと変化していきます。以来、代々のポルトガル王族がこの地に離宮を置き、18〜19世紀にかけては、イギリスの富豪たちも次々と別荘を建設しました。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1995年 / 登録基準: (ii)(iv)(v)
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ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域

Sanctuary of Bom Jesus do Monte in Braga
ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域
ポルトガル北部にあるブラガは、祈りの街とも言われます。この街を一望できるエスピーニョ山の斜面に位置する「ボン・ジェズス・ド・モンテ聖域」は、キリスト教徒にとっての聖地エルサレムを想起させる文化的景観です。この世界遺産は、イエスの受難とその意味を表現した聖なる山の景観と、さまざまな建造物から成ります。カトリック教会は、宗教改革への対策を探った16世紀のトリエント公会議で、聖山(サクロ・モンテ)を造営する運動を推進しましたが、この聖域はそれを実現したものです。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (iv)
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マデイラ島の照葉樹林

Laurisilva of Madeira
マデイラ島の照葉樹林
首都リスボンから南西へ約1,000km離れた大西洋上にあるポルトガル領マデイラ島の照葉樹林は、約6,500万〜170万年前という、氷河期以前の太古の姿を残した森林地帯です。ラウリシルヴァと呼ばれる照葉樹林は生物多様性において重要な場所で、約90%が原生林であると考えられています。森林では昆虫やクモ類、軟体動物などを含む500種以上の固有の無脊椎動物が生息しており、マデイラ島を代表するエキウム・カンディカンスなど固有の植物も多く見ることができます。ここでは、少なくとも66種の固有な維管束植物が生息しています。鳥類でも2種の固有種が確認されており、その1つがマデイラ島を象徴するマデイラバトです。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (ix)(x)
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リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔

Monastery of the Hieronymites and Tower of Belém in Lisbon
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔
ジェロニモス修道院は1502年に建設が始まり、ポルトガルの黄金時代を象徴する建築物です。ベレンの塔は、マヌエル1世が、エンリケ航海王子の偉業とヴァスコ・ダ・ガマの功績を記念して1514年に建設されました。両者はリスボン港の入り口に位置し、大航海時代の歴史的背景を物語っています。
地域: ヨーロッパ / 国名: ポルトガル共和国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (iii)(vi)
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