World Heritage Sites

北米 | 世界遺産一覧

サン・アントニオ・ミッションズ

San Antonio Missions
サン・アントニオ・ミッションズ
サン・アントニオ・ミッションズは、テキサス州南部のサン・アントニオ川流域12.4kmにわたって展開する5つの辺境伝道所群と、そこから37km南方に位置する牧場から構成されています。これらの伝道所遺跡は、農地、牛の放牧地、住居、教会、穀倉、工房、窯、井戸、外壁、そして水道システムなど、多様な建築物および考古学的建造物から成り立っています。これらは、1718年から1731年にかけてフランシスコ会の司祭によって建設されたものです。伝道所の建設以前、テキサスにはスペイン人による恒久的な入植地は存在していませんでした。これらの施設は、スペイン国王が新大陸の支配地域「ヌエバ・エスパーニャ(新しいスペイン)」の北部辺境において、植民地化、伝道活動、防衛を図った努力の証といえます。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (ii)
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サンフランシスコ山地の洞窟壁画

Rock Paintings of the Sierra de San Francisco
サンフランシスコ山地の洞窟壁画
サンフランシスコ山地の洞窟壁画は、バハ・カリフォルニア半島、エル・ビスカイノ生物圏保護区内に位置する、世界有数の岩絵が残る遺跡です。岩絵は紀元前1100~後1300年ごろまでこの地域に暮らしていた先住民によって描かれ、スペインの植民地以前の歴史を残す重要な場所でもあります。岩絵は非常に良好な状態で残っており、人間や動植物が写実的に描かれていると同時に、抽象的な絵も赤や黄色、オレンジ、白、黒など天然素材から生成された顔料で色彩豊かに描かれています。一部の壁画は非常に高い位置や岩の張り出し部分に描かれ、その巨大さが強調されているなど、さまざまな技法が用いられています。さらに洞窟内には顔料を混ぜるためのパレットとして使用されたと考えられる、岩の窪みなども残っています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1993年 / 登録基準: (i)(iii)
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サン・ミゲルの要塞都市とアトトニルコにあるナザレのイエスの聖地

Protective town of San Miguel and the Sanctuary of Jesús Nazareno de Atotonilco
サン・ミゲルの要塞都市とアトトニルコにあるナザレのイエスの聖地
『サン・ミゲルの要塞都市とアトトニルコにあるナザレのイエスの聖地』は、要塞都市と都市から14km離れたアトトニルコの聖地で構成されています。サン・ミゲルの要塞都市は16世紀に整備され、内陸部の王の道として世界遺産に登録されている『カミノ・レアル・デ・ティエラ・アデントロ』を守るために築かれました。その都市は鉱山とメキシコシティを結ぶルートを防衛する役割を果たし、後に毛皮産業で発展しました。18世紀のバロック様式から19世紀後半のネオゴシック様式まで建築様式の変化を示す重要な歴史的建造物が多く残っています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (ii)(iv)
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シアン・カーン自然保護区

Sian Ka'an
シアン・カーン自然保護区
メキシコのユカタン半島のカリブ海沿岸に位置する『シアン・カーン自然保護地区』はメキシコ最大の自然保護区の一つです。約5300㎢におよぶ保護区域には湿地やマングローブ林、熱帯林、ラグーン、砂浜などの植生域が比較的手つかずの状態で存在します。保護区内には自然の陥没穴であるセノーテが数多く点在し、独特な景観を造りだしています。セノーテ内には独自の生態系が形成されています。また一帯はラムサール条約や生物保存圏にも登録されています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (vii)(x)
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シャーロットヴィルのモンティチェロとヴァージニア大学

Monticello and the University of Virginia in Charlottesville
シャーロットヴィルのモンティチェロとヴァージニア大学
アメリカ独立宣言の起草者であり、合衆国第3代大統領であるトマス・ジェファソン(1743〜1826)は、新古典主義建築に秀でた才能を有する建築家でもありました。彼は、自身のプランテーションであるモンティチェロと、その約8km北西に位置するシャーロットヴィルにヴァージニア大学を設計しました。ヴァージニア大学は、ジェファソンが理想とした教育理念を実現するために創設されたもので、独特のU字型平面プランを特徴としています。中心にはロタンダが据えられ、南側にはパビリオン、ホテル、学生用の居室、庭園などが整然と配置されています。これらの建築群は、自然環境との調和、機能主義と象徴主義の融合を通じて、新古典主義建築の優れたかつ個性的な例といえます。古典および当時の建築様式を綿密に研究した成果が随所に表れており、ジェファソンが描いた新しいアメリカ合衆国の理想像を色濃く反映しています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(iv)(vi)
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自由の女神像

Statue of Liberty
自由の女神像
マンハッタン島南西のアッパー・ニューヨーク湾に浮かぶリバティ島に立つ「自由の女神像」は、1886年にアメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスから贈られたものです。建設を提案したのは、法学者で政治家でもあったエドゥアール・ドゥ・ラブライエであり、制作を担ったのは彫刻家フレデリック・バルトルディと技術者ギュスターヴ・エッフェルです。この女神像は「世界を照らす自由」と名づけられ、アメリカ人建築家リチャード・モリス・ハントによる設計の台座上に立っています。台座を含めた高さは93メートル、総重量は225トンに及びます。右手には希望の象徴である長さ9メートルのたいまつを高く掲げ、左手には「1776年7月4日」と記された独立宣言書を抱えています。女神は力強く左足を踏み出しており、その足元では奴隷制と専制政治を象徴する鎖を踏みつけています。アメリカの象徴ともいえるその姿は、入国の玄関口であったリバティ島の隣、エリス島を目指して海を渡ってきた何百万人もの移住者たちに勇気を与えてきました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1984年 / 登録基準: (i)(vi)
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ジョギンズの化石断崖群

Joggins Fossil Cliffs
ジョギンズの化石断崖群
カナダ東部ノヴァスコシア州沿岸の化石断崖で、広さは6.89㎢に及びます。3億5,400万年~2億9,000万年前の石炭紀の化石の宝庫で、「石炭紀のガラパゴス」とも呼ばれています。特に石炭紀後期のペンシルベニア紀の地層が広範囲に見られ、この時期の生物の完全な化石記録といわれています。最古の爬虫類の一つと考えられているヒロノムスの化石を始めとして96属148種の化石と20種類の足跡群が確認されており、地球の歴史と生物進化を示す重要な場所です。また、ここは比較的アクセスしやすいということもあり、世界中の研究者が訪れています。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 2008年 / 登録基準: (viii)
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スカン・グアイ

SGang Gwaay
スカン・グアイ
カナダ西部の太平洋上に浮かぶハイダ・グアイ(旧クイーン・シャーロット諸島)の最南端にある小さな島、アンソニー島に、先住民であるハイダ族の集落跡が残ります。ハイダ族は5,000年前にはハイダ・グアイに居住しており、アンソニー島には2,000年以上前に住み始めたとされています。ハイダ族は漁労や狩猟で暮らしを営んできましたが、やがて白人が持ち込んだ病気で激減し、19世紀末にこの集落は廃墟となりました。以降、ここには恒久的な居住地はありません。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (iii)
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ソチカルコの古代遺跡地帯

Archaeological Monuments Zone of Xochicalco
ソチカルコの古代遺跡地帯
ソチカルコは、テオティワカンやパレンケ、ティカルなどメソアメリカの大国が崩壊した後の動乱期(紀元650〜900年頃)に築かれた要塞都市遺跡です。マヤ文化の影響に加え、メキシコ湾岸やオアハカなどメソアメリカの諸文明と交流していたことが判明しており、様々な文化が混ざり合って発展した時期の文化的・宗教的特徴が見られます。名称はナワトル語で「花々の館」を意味し、保存状態が非常に良く、当時の都市構造を今に伝えています。都市は最も高い丘を中心に6つの低い丘が取り囲み、大規模な土木工事によって階段やテラス、斜路が複雑に結ばれ、南北の大通りは基壇やピラミッドで空間が区切られていました。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1999年 / 登録基準: (iii)(iv)
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ダイナソール州立公園

Dinosaur Provincial Park
ダイナソール州立公園
カナダのカナディアン・ロッキー南東に位置する「ダイナソール州立公園」は、バッドランド(樹木が育たない荒れ地)と呼ばれる乾燥した原野が広がる州立公園で、世界遺産には約78㎢が登録されています。荒涼としながらも卓越した自然美の景観を有するとして、登録基準(ⅶ)に該当しています。この地域は、太古の昔には亜熱帯気候にあり、一面に緑が生い茂り、ヤシの木や巨大なシダが繁茂していました。また、当時の大地には大河が内海へと流れ、サメやクロコダイルなど多様な動物が生息していたことが明らかになっています。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vii)(viii)
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タオス・プエブロの伝統的集落

Taos Pueblo
タオス・プエブロの伝統的集落
タオス・プエブロは、ニューメキシコ州北部、タオス川沿いに位置する先住民タオス・プエブロ族の伝統的な集落です。タオス渓谷の古代遺跡は、タオス・プエブロ族が約1,000年前からこの地に定住していたことを示しています。現在の集落は14世紀に建設されたもので、タオス川の両岸に位置する「北の家」と「南の家」と呼ばれる集合住宅に分かれています。いずれも5階建てで、現在でも約150人がこの集落内で生活しています。そのため、タオス・プエブロはアメリカに現存する最古の現役住居群といえます。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1992年 / 登録基準: (iv)
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チチェン・イツァの古代都市

Pre-Hispanic City of Chichen-Itza
チチェン・イツァの古代都市
チチェン・イツァはユカタン半島北部のマヤ文明の中心地の一つで、マヤ文明とトルテカ文明が融合した遺跡です。チチェン・イツァは最初にマヤ系の民族によって都市が形成されましたが、後に一度都市は放棄されました。その後10世紀にトルテカ文明(テオティワカン文明崩壊後にメキシコ全域に広がった文明)の影響を受けたイツァ人によって都市が再興されました。そのためチチェン・イツァでは10世紀以前の遺構が多く残る地域を「旧チチェン」、10世紀以後を「新チチェン」と呼び両者は建築様式等でもそれぞれ異なる特徴がみられます。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1988年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)
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チャコ文化

Chaco Culture
チャコ文化
ニューメキシコ州北西部に位置するチャコ・キャニオンで発見された集落は、10〜12世紀にかけて先住民アナサジ族によって築かれた集落群です。大規模な集落は12、小規模なものは400以上に及びます。アナサジ族は当時、独自の石工技術を用いて、数百の部屋を備えた多層構造の「グレートハウス」と呼ばれる巨大な石造建造物を建設しました。これらの建物は計画的に設計・建設されており、2〜5階建ての集合住宅となっています。壁は砂岩と泥モルタルで構築され、屋根梁には松材が使用されています。これらはチャコ文化の全体像を示す、良好な保存状態の考古学的遺跡です。多層構造と洗練された石積みを特徴とする高度に組織化された大規模建造物は、当時の社会構造の複雑化を物語っています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (iii)
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テオティワカンの古代都市

Pre-Hispanic City of Teotihuacan
テオティワカンの古代都市
メキシコ・シティから北東に約50㎞ほどの場所に位置するテオティワカンは2~8世紀にかけて栄えた古代都市です。この都市を築いた民族は未だに不明です。テオティワカンとは「神々が集まる場所」という意味でナワトル語の神話では太陽と月が創造された場所として表されています。350~650年には最盛期を迎えますが、8世紀中頃には廃墟となりました。理由は7世紀に発生した大規模火災と考えられていますが、内戦や紛争という説も指摘されています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)(vi)
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テワカンとクイカトランの渓谷:メソアメリカの起源となる環境

Tehuacán-Cuicatlán Valley: originary habitat of Mesoamerica
テワカンとクイカトランの渓谷:メソアメリカの起源となる環境
『テワカンとクイカトランの渓谷』はテワカンとクイカトランの2つの渓谷からなる北米で最も生物多様性が豊かとされる乾燥/半乾燥地帯です。レッドリストに記載されている生物も多く生息し、一帯は生物圏保存地域にも登録されています。ここは世界で最も密生する柱サボテンの森が広がっており、固有種を含めた多様なサボテンが生息していることが特徴です。またリュウゼツランやユッカ、オークなども生息しており、特徴的な景観が形成されています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (iv)(x)
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独立記念館

Independence Hall
独立記念館
「独立記念館」は、アメリカ北東部ペンシルベニア州南東部に位置するフィラデルフィアにあります。1776年7月4日、この建物においてアメリカ東部の13のイギリス植民地代表による第2回大陸会議が開催され、ヴァージニア代表トマス・ジェファソンが起草した独立宣言が採択されました。アメリカ独立戦争の結果として、1783年のパリ条約によりイギリスはアメリカの独立を承認しました。さらに、1787年にはこの建物で憲法制定会議が開かれ、世界最古の近代的成文憲法であり、現行憲法でもあるアメリカ合衆国憲法が承認されました。1790年から1800年までの10年間、フィラデルフィアはアメリカの首都であり、この期間中、この建物は国会議事堂として使用されました。当時、議員数の少なかった元老院は2階を、多かった代議院は1階を議場として使用しており、これが「上院」「下院」の語源となっています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1979年 / 登録基準: (vi)
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トラコタルパンの歴史的建造物地区

Historic Monuments Zone of Tlacotalpan
トラコタルパンの歴史的建造物地区
メキシコ湾岸に位置するトラコタルパンは色鮮やかな建物と、スペイン植民地時代に設計された都市が良好な状態で残る街です。18世紀末に壊滅的な火災を経験したため、現在の都市の姿は18世紀末に計画されたものです。街はスペイン地区と先住民地区との2つのセクターに分かれており、そこにはスペインとカリブ海の伝統が混合した色彩豊かな建物が建ち並んでいます。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (ii)(iv)
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トロンデック・クロンダイク

Tr’ondëk-Klondike
トロンデック・クロンダイク
カナダ北西部のユーコン川流域には、先住民(ファースト・ネーションズ)のトロンデック・フェチン族(Tr’ondëk Hwëch’in)が数千年にわたり暮らしてきた故郷があります。ユーコン川は北米有数の大河で、その流域は亜寒帯の気候帯に位置します。夏は比較的暖かく冬は非常に寒冷で、豊かな自然環境が広がる土地でした。この地域では、サケやヘラジカ(ムース)、トナカイ(カリブー)などの動物が数多く生息し、トロンデック・フェチン族は狩猟や採集、交易を行い、資源を求めて1年を通じて小集団で移動する生活を営んでいました。季節ごとに資源が豊富な場所を選び、土地を枯渇させないようにするための先祖の知恵を受け継いで暮らしていました。なお、トロンデック・フェチン族の“Tr’o”はサケ漁用の仕掛けを川の河口に打ち込む石(ハンマーストーン)を意味し、“ndëk”は「川の河口」、“Hwëch’in” は「人々」を意味します。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (iv)
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ナハニ国立公園

Nahanni National Park
ナハニ国立公園
世界で最初に世界遺産登録された12件のうちの一つとしても知られるナハニ国立公園は、カナダのノースウエスト準州にあり、47万haの手つかずの自然景観が残されています。サウス・ナハニ川は北アメリカでもっとも荒々しい川の一つで、上流ではゆったりと流れていますが、落差100mのヴァージニア滝を過ぎると岩を削る急流となり、渓谷が連続する地帯を蛇行しながら進んでいきます。場所によって大きく表情を変えるサウス・ナハニ川の流れが独特の景観をつくり出し、深い渓谷、巨大な滝、壮大なカルスト地形、そして洞窟群を有しています。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1978年 / 登録基準: (vii)(viii)
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パキメの遺跡

Archaeological Zone of Paquimé, Casas Grandes
パキメの遺跡
『パキメの遺跡』はメキシコ北部チワワ州に位置する遺跡で、8世紀から15世紀に発展し、14世紀から15世紀に最盛期を迎えました。ここはアメリカ合衆国の南西部とメキシコ北部のプエブロ文化と、発達したメソアメリカ文明との間の交易と文化交流において重要な役割を果たしてきました。遺跡は広大で発掘調査は一部しか行われていません。ここは発達した水利技術やアドベ(日干しレンガ)技術などの土木技術を有していました。遺跡には木製の枠組みにアドベを流し込んで固めた柱が残っており、現在のセメントを打つ技法に似た技術を既に有していたことが分かっています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1998年 / 登録基準: (iii)(iv)
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バッファロー狩りの断崖

Head-Smashed-In Buffalo Jump
バッファロー狩りの断崖
カナダのアルバータ州カルガリーの南約150㎞の平原には、先住民ブラックフット族が5,000年以上前からアメリカバイソン(バッファロー)の追い込み猟を行っていた場所があります。先住民たちにとって、バッファローは生きる糧そのものでした。彼らは、バッファローの群れを砂岩の断崖に追い込み、〝血に染まった深い淵〟と呼ばれる高さ10mから15mの断崖下に飛び込ませました。崖下で槍や石斧などで息の根を止められたバッファローの肉は食料になり、その皮は衣類やテントに、そして骨は針やナイフに、さらに角は食器やコップにと、余す所なく利用されました。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1981年 / 登録基準: (vi)
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パドレ・テンブレケ水利施設の水道橋

Aqueduct of Padre Tembleque Hydraulic System
パドレ・テンブレケ水利施設の水道橋
パドレ・テンブレケ水利施設の水道橋は、メキシコ中央高原のメキシコ州からイダルゴ州にかけて約48kmにわたり延びる水道橋です。1555年から1572年にかけて建設されました。一段のアーチで築かれた水路としては最も高いものを組み合わせて建設されています。テペヤワルコにあるアーチ型の水道橋は水路の部分で約40mの高さがあり、アーチの部分でも約34mの高さがあります。水利システムは古代ローマ時代の水利技術から受け継がれるヨーロッパ伝統の技術とアドベ(日干しレンガ)を用いた伝統的なメソアメリカの建築技術との交流を示す一例となっています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2015年 / 登録基準: (i)(ii)(iv)
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パパハナウモクアケア

Papahānaumokuākea
パパハナウモクアケア
パパハナウモクアケアは、ハワイ諸島の北西250~1931kmの広範囲に連なる小島と環礁からなる、広大かつ孤立した島嶼群に付けられた名称です。総面積は約362,075㎢におよび、世界最大級の海洋保護区の一つとされています。この地域は、比較的静止したホットスポットと安定したプレート運動の結果として形成された海山列を示す好例であり、ハワイ・エンペラー海山列の大部分を占めています。世界最長かつ最古の火山列の大半を構成するパパハナウモクアケアは、プレートテクトニクス理論およびホットスポットに関する理解を形成する上で、極めて重要な役割を果たしてきました。地質学的にはハワイ火山国立公園と密接に関連しており、ホットスポット火山活動の重要な証拠を共有しています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2010年 / 登録基準: (iii)(vi)(viii)(ix)(x)
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パレンケの古代都市と国立公園

Pre-Hispanic City and National Park of Palenque
パレンケの古代都市と国立公園
メキシコ南東部に位置するパレンケは、現在のチアパス州の山岳地帯からタバスコ州の平原を支配した強大な王朝の拠点であったと考えられています。紀元500~700年にかけて最盛期を迎え、9世紀頃に放棄された後は、周囲のジャングルによって遺跡が埋もれていました。18世紀にスペイン人の宣教師によって再発見されましたが、現在もほとんどは密林の中に埋もれています。しかし遺跡は当時の良好な状態で残っており、当時のパレンケでの様子が解明されつつあります。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (i)(ii)(iii)(iv)
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ハワイ火山国立公園

Hawaii Volcanoes National Park
ハワイ火山国立公園
ハワイ島南東部に位置するハワイ火山国立公園には、固まった溶岩でできた荒野や吹き上がる硫黄の蒸気など、火山地帯ならではの光景が広がっています。国立公園内にあるマウナ・ロア山は、ハワイ語で「長い山」を意味する名前の通り、海底部分にまですそ野が広がる世界最大の活火山です。楯状火山で、溶岩の粘度が非常に低いため、なだらかな稜線を描いています。1984年までは数年に一度の頻度で噴火を繰り返し、直近では2022年11月に噴火しました。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 自然遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (viii)
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ピマチオウィン・アキ

Pimachiowin Aki
ピマチオウィン・アキ
カナダ中部のマニトバ州にあるマニトバ湖東岸からオンタリオ州にかけて広がる面積約2万9,000㎢の広大な土地がカナダ初の複合遺産として登録されました。ベレンズ川、ブラッドベイン川、ピジョン川、ポップラー川の源流にある「ピマチオウィン・アキ」とは、先住民アニシナアベ族の言葉で「命を与えてくれる土地」という意味です。ピマチオウィン・アキには「ブラッドベイン川」「リトル・グランド・ラピッズ」「パウインガッシ」「ポップラー川」という4つのアニシナアベ族の共同体の伝統的な土地が含まれています。川や湖、湿地によって分断された森林地帯で、アニシナアベ族は7,000年以上にわたり狩猟や漁労、採集などを行いながら自然と共存してきました。
地域: 北米 / 国名: カナダ / 分類: 複合遺産 / 登録年: 2018年 / 登録基準: (iii)(vi)(ix)
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プエブラの歴史地区

Historic Centre of Puebla
プエブラの歴史地区
プエブラはメキシコシティから東へ約100kmに位置するメキシコ第4の都市です。キリスト教の宣教師により建設が開始され、布教活動によって一気に教会建築が急増し、この町は瞬く間に一大都市へと成長しました。メキシコシティとの便がよいこともあり、ベラクレス港とメキシコシティを結ぶ商業、文化交易の中継地点としての役割も担っていました。ロザリオ聖母礼拝堂やアメリカ大陸初の図書館であるパラフォックス図書館はプエブラを代表する建築の一部です。プエブラの建築の多くはアズレージョというスペイン人が持ち込んだタイルで装飾されています。
地域: 北米 / 国名: メキシコ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1987年 / 登録基準: (ii)(iv)
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プエルト・リコの要塞とサン・フアン国立歴史地区

La Fortaleza and San Juan National Historic Site in Puerto Rico
プエルト・リコの要塞とサン・フアン国立歴史地区
プエルト・リコ島は、カリブ海の大アンティル諸島の最東端に位置しており、サン・フアン国立歴史地区には、スペイン統治時代の堅固な要塞と美しい町並みが残されています。16世紀初頭にスペイン人がこの地に入植して間もなく、広大な植民地が新大陸に形成され、プエルト・リコはその玄関口として機能するようになりました。スペインはこの貴重な島を250年以上かけて要塞化し、約400年にわたって精力的に防衛・支配を続けました。「豊かな港」を意味する「プエルト・リコ」の名の由来となったサン・フアン港の要塞群は、この地がいかに戦略的に重要であったかを如実に物語っています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 1983年 / 登録基準: (vi)
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フランク・ロイド・ライトの20世紀の建築

The 20th-Century Architecture of Frank Lloyd Wright
フランク・ロイド・ライトの20世紀の建築
アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが20世紀前半に設計したアメリカ国内の8つの建築物が、世界遺産に登録されています。これら8つの建築物は、1906〜1909年に建造されたユニティーテンプルから、1956〜1959年に建造されたソロモン・R・グッゲンハイム美術館まで、ライトの70年にわたるキャリアの中の約50年間の代表作です。これらの建築物は、彼が提唱した「有機的建築」の概念を明確に示しています。「有機的建築」とは、「オープン・プラン(流動的な設計)」や「建築空間の内外の曖昧な境界」、「鉄やコンクリートなどの素材の斬新な組み合わせ」といった特徴を持つ建築スタイルです。彼が確立した、水平ラインを強調するプレイリースタイル(草原様式)は、その好例と言えます。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2019年 / 登録基準: (ii)
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ホープウェルの儀礼的土塁群

Hopewell Ceremonial Earthworks
ホープウェルの儀礼的土塁群
『ホープウェルの儀礼的土塁群』は、アメリカ合衆国北東部のオハイオ川中流域沿いにおいて、約2,000〜1,600年前に築かれた8つの巨大な土塁群です。これらは、現在「ホープウェル文化」と呼ばれる先住民の伝統を最もよく示す遺構として位置付けられています。多くの土塁群には、広大な空間を囲む土塁と、意図的に配置された記念碑的な門が備えられています。土塁は地形に応じて幾何学的に正確な円形、四角形、八角形などの形状で構築されており、地域全体で共通して用いられた標準寸法や幾何学的原理に基づいて建設されたと考えられています。内部には複数の墳丘(塚)が存在し、土塁群は主に土塁、門、墳丘によって構成されています。これらの構成要素は、太陽および月の動きを考慮して配置されたとされています。
地域: 北米 / 国名: アメリカ合衆国 / 分類: 文化遺産 / 登録年: 2023年 / 登録基準: (i)(iii)
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