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パラナ川沿いのイエズス会布教施設群:ラ・サンティシマ・トリニダ・デ・パラナとヘスス・デ・タバランゲ
Jesuit Missions of La Santísima Trinidad de Paraná and Jesús de Tavarangue
パラグアイは、周囲をアルゼンチン、ブラジル、ボリビアに囲まれた内陸国です。同国の南部、ラプラタ川の源流のひとつバラナ川北岸に残るミッションは、イエズス会修道士たちが先住民のグアラニ人とともに暮らしたレドゥクシオンの跡です。グアラニ人は、南アメリカの先住民族の一つで、主にパラナ川からパラグアイ川にかけての地域に住んでいました。レドゥクシオンとは、16世紀以降南アメリカで、イエズス会が、先住民をキリスト教化するために設置した大規模集落のことです。ここでの農業と工芸は大きな利益をあげ、一帯は「パラグアイのイエズス会国家」と呼ばれました。 1609年にスペイン王がパラグアイの国境地帯をイエズス会に譲渡し、バラナ川流域にイエズス会伝道団ごとに30ヵ所のレドゥクシオンが築かれたことから始まります。最古の歴史を持つサン・コスメ・イ・ダミアンでは学校や墓地、住居、日時計などの遺構が残っています。タパランゲには、広場を中心に建物が建設される教化集落特有の市街地があります。約4,000人が暮らしたとされるラ・サンティシマ・トリニダ・デ・パラナは、最も熱心に伝道に取り組んだ場所で、パラナ川流域の伝道の中心地でした。イエズス会の建築家フアン・バウティスタ・プリモーリの設計したラ・サンティシマ・トリニダ聖堂は、1706年に築かれ、キリスト教の聖堂建築とグアラニ人の装飾芸術が融合したものとなっています。