ビリニュスの歴史地区
ビリニュスの街並み。手前のリトアニア大公宮は現在は国立博物館

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : リトアニア共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1994年 範囲変更年 : 2012年 登録基準 : (ii) (iv) 遺産の面積 : 3.5209㎢ バッファ・ゾーン : 19.1224㎢ 座標 : N54 41 12.012 E25 17 35

about

連続的に発展した歴史ある都市

リトアニアの首都ビリニュスは、13世紀から18世紀後半まで「リトアニア大公国」の中心として発展してきた歴史ある都市です。15世紀建造のケジミナス城跡や、16世紀創立のビリニュス大学などの歴史ある建物が特徴です。さらに、ゴシック様式の聖ニコライ教会やバロック様式の聖ペテロ・パウロ教会など、異なる建築様式の建物が残っています。

代表的な建物である「ビリニュス大聖堂」

旧市街の中心に位置する「ビリニュス大聖堂」は、リトアニアのカトリック教徒にとって重要な礼拝所の一つです。この大聖堂は、リトアニアが正式にキリスト教に改宗した後の14世紀末に創建され、リトアニア大公国の支配者や有力貴族が地下墓地に埋葬されました。建築様式に注目すると、古典主義の壮大な様式を取り入れつつ、バロック期の要素も残されています。特に聖カジミール礼拝堂には華麗な装飾が施されています。現在の建物は18世紀末に建築家のラウリーナス・グツェヴィチュスの設計により再建されたものです。

ビリニュス大聖堂
歴代のリトアニア大公の戴冠式が執り行なわれてきたビリニュス大聖堂(ⒸKavalenkava/Adobe Stock)

異文化が混在する理由

14世紀初頭にゲディミナス大公はさまざまな職業の人々を招き、異文化交流の扉を開きました。ユダヤ人やルテニア人、ポーランド人、タタール人などが文化発展に貢献しました。宗教面では、プロテスタントの教会、ロシア正教の聖堂、イスラム教のモスク、ユダヤ教のシナゴーグなどの各宗教施設が混在していることが特徴です。

アクセス

フランクフルト、ヘルシンキ、ワルシャワから飛行機でビリニュスへ。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 1994年
範囲変更年 : 2012年
登録基準 : (ii) (iv)
遺産の面積 : 3.5209㎢
バッファ・ゾーン : 19.1224㎢
座標 :N54 41 12.012 E25 17 35

アクセス

フランクフルト、ヘルシンキ、ワルシャワから飛行機でビリニュスへ。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。