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科学者でもあったマハラジャ、サワーイー・ジャイ・シング2世
18世紀初頭、ラージプート諸国の一つアンベール王国の藩王(マハラジャ)であったサワーイー・ジャイ・シング2世が建設した天体観測施設群です。彼は科学者でもあったので、山上のアンベール城から平地のジャイプールへ遷都するタイミングで、自身の居城シティ・パレスの一角に観測施設をつくりました。彼は他の北インドの領地5カ所にも同様の観測施設をつくりましたが、ここジャイプールのものが最も規模が大きく、かつ完全な形で保存されています。なお、ジャイ・シング2世が整備した新都ジャイプールは、『ラジャスタン州のジャイプール市街』として世界遺産に登録されており、ジャンタル・マンタルも含まれています。
レンズを使用せず肉眼で正確に観測
精密なレンズ技術などない時代でしたが、当時の最新技術を結集して、できるだけ正確な観測ができる設備をつくりました。最大のものは巨大な日時計「サムラート・ヤントラ」で、高さ27mの日時計の針の影が四分円形に彫られた目盛りを刻々と移動し、2秒単位で時間計測ができるものです。この影の動きは実際に見ることができます。また「ラーシ・ヴァラヤ・ヤントラ」という星座を観測して占星術に用いる観測機もあります。
アクセス
デリーから電車もしくはバスで約5時間。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
デリーから電車もしくはバスで約5時間。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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