about
モーリシャスのアイデンティティ象徴の地
モーリシャスの首都ポートルイスに位置する「アープラヴァシ・ガート」は契約労働システムの発祥の地です。アープラヴァシ・ガートには多くの移民がサトウキビ農園での労働者として送り込まれました。移民の大半はインドからの移民でした。これらの年季労働者の3分の1は祖国に帰国するか、別の地へ移住しましたが、3分の2はモーリシャスに永住しました。現在のモーリシャスの人口の70%は当時の移民の子孫たちであり、この地は彼らの記憶や伝統等も表す、モーリシャスのアイデンティティの象徴にもなっています。
アープラヴァシ・ガートの役割と歴史
アープラヴァシ・ガートは1849年に建設されました。施設では契約移民の受入・登録、砂糖農園への移民の割当て等が行われました。施設内には多くの機能があり、現在は病院や調理場、門番の部屋、移民者用のトイレ等が残っています。1920年以降、アープラヴァシ・ガートは事務所や陸軍省の施設など様々な用途に転用されました。1960年の大規模サイクロンによる被害や、1980年の高速道路建設によって施設の大半が失われました。1987年に国の指定史跡に登録されると「クーリー・ガート」からヒンディー語で移民上陸の地という意味の「アープラヴァシ・ガート」に改名されました。
奴隷制の廃止と年季奉公制度
1834年にイギリスで奴隷制廃止法が施行されると、モーリシャスを含む多くの地で労働者が不足しました。当時はアープラヴァシ・ガートではサトウキビ産業が拡大しており、労働者の需要が高まっていました。1834年にモーリシャスにインドから初めての年季奉公人が到着すると、1849年から1910年までの間に約45万人の移民がこの地で労働者として移送されました。年季奉公の労働契約には労働条件や仕事の種類、医療、住居等の記載がありましたが、実際は劣悪な労働環境で長時間の労働を強いられていたと言われています。
アクセス
首都ポートルイスにある。ベークルムシン・ララムラ・インタープリテーションセンター(BRIC)では無料のガイド付きツアーを実施。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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首都ポートルイスにある。ベークルムシン・ララムラ・インタープリテーションセンター(BRIC)では無料のガイド付きツアーを実施。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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