アイールとテネレの自然保護区群
サハラ砂漠の一角をなすテネレ砂漠

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : ニジェール共和国 分類 : 自然遺産 登録年 : 1991年 危機遺産 : 1992年~ 登録基準 : (vii) (ix) (x) 遺産の面積 : 77,360㎢ 座標 : N19 4 34.293 E9 39 43.2

about

アフリカ最大級の保護区

ニジェールにある『アイールとテネレの自然保護区』は、アフリカ最大の保護区のひとつであり、その面積は約7万7,000㎢で、約1万2,800㎢のアダックス厳正保護区を含みます。登録されている地帯は、標高約2,000mのアイール山地から広大な砂漠地帯のテネレへと続き、非常に厳しい環境です。特にテネレ砂漠の気温は11月から2月は零度を下回り、逆に3月から6月にかけては最高気温が50度に達するので、年較差が非常に大きいです。また、7月から10月にかけては大雨が降るため、涸れ川であるワジが危険な濁流に変貌します。しかし、自然環境は多様で、半乾燥地域のサヘルや、砂漠の窪地に水が溜まったゲルタ、広大な砂砂漠などが見られます。このような過酷な環境の中でも、希少生物が逞しく生息しています。

保護区内の動物たちとトゥアレグ族

この保護区には40種を超える哺乳類、165種の鳥類、18種の爬虫類が生息し、また保護区の中央部に設けられたアダックス厳正保護区には、砂漠に生息する希少種であるウシ科のアダックスやダマガゼルが生息しています。これらの動物にとって、ここは最後の避難所となっているのです。また、保護区内には旧石器時代や新石器時代のものと思われる考古学的遺跡や、岩刻画も残っていますが、文化遺産としての価値は認められていません。また、1990年に保護区内に住むトゥアレグ族が独立を求めて蜂起した結果、内戦に発展し、1992年に危機遺産に登録されました。保護区内での狩猟や伐採は禁止されており、密猟は減少傾向にある一方で、違法な金の採掘や伐採が続いています。

アクセス

首都ニアメからアガデスまで飛行機で行き、そこから車を利用。なお、2026年1月現在、当該地域を含むニジェールのほぼ全土に外務省より危険レベル4の退避勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

地域 : アフリカ
分類 : 自然遺産
登録年 : 1991年
危機遺産 : 1992年~
登録基準 : (vii) (ix) (x)
遺産の面積 : 77,360㎢
座標 :N19 4 34.293 E9 39 43.2

アクセス

首都ニアメからアガデスまで飛行機で行き、そこから車を利用。なお、2026年1月現在、当該地域を含むニジェールのほぼ全土に外務省より危険レベル4の退避勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。