アル・ファーウ考古地域の文化的景観
古代都市カリヤト・アル・ファーウの遺跡。交易路の中継地点にあるオアシス都市として栄えた(©Heritage Commission/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : サウジアラビア王国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2024年 登録基準 : (ii) (v) 遺産の面積 : 48.4773㎢ バッファ・ゾーン : 275.4833㎢ 座標 : N19 45 53.7 E45 9 48.2

about

先史時代から5世紀頃までの人類の足跡が残る場所

サウジアラビア南部のルブ・アルハリ砂漠の近辺に残る『アル・ファーウ考古地域の文化的景観』は、5世紀に突然放棄された遺跡です。先史時代の頃から、砂漠諸部族の連合組織であったキンダ朝の時まで繁栄したオアシス都市で、過酷な環境において、人類の生活の痕跡が残ることは極めて貴重です。旧石器時代、新石器時代の石器や紀元前2000年から紀元前1900年にかけての墳墓群なども発見されており、またこのあたりは古代文明の交易路上にあり、さまざまな文化や産物などが流入して栄えました。

5世紀に突然放棄された遺跡

キンダ朝は、5世紀から6世紀にかけてアラビア半島の南部から中央部を支配していた王朝であり、アラビア半島において、多様な部族の中央集権化を図った最も早い王朝であるとも言われています。キンダ朝の頃、アル・ファーウは首都となっており、商業地区、住宅地、墓地が存在し、大いに発展しました。このように発展したオアシス都市だったため、多くのキャラヴァンも訪れて交易が盛んとなり、これらの経済を支えるために、高度な灌漑システムも構築されました。また、墓地には岩絵や碑文が残されており、かつてこの地に住んでいた人の考え方や信仰についてうかがうことができます。5世紀に突然放棄されてからは、アル・ファーウは砂漠に埋もれてしまいましたが、その影響もあり保存状態は良好です。

アクセス

首都リヤドから約350km~400km。公共交通機関はない。

執筆協力者PROFILE

京都橘大学・大阪成蹊大学講師/NPO世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2024年
登録基準 : (ii) (v)
遺産の面積 : 48.4773㎢
バッファ・ゾーン : 275.4833㎢
座標 :N19 45 53.7 E45 9 48.2

アクセス

首都リヤドから約350km~400km。公共交通機関はない。

執筆協力者PROFILE

京都橘大学・大阪成蹊大学講師/NPO世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。