about
イギリス海軍に貢献した東カリブの造船所
この遺産はジョージアン様式の海軍施設や建造物で構成される遺産です。アンティグア島の深く狭い湾という自然地形はハリケーンを防ぎ、船舶の修理に最適でした。18世紀末から19世紀初頭の英仏植民地戦争期に、多くの建物を建設し規模を拡大させました。英仏植民地戦争が鎮まった後は、1889年にイギリス海軍がドックを閉鎖するまでイギリス海軍の艦艇の整備や拠点としての重要な役割を担いました。閉鎖理由は艦艇の大型化に伴い、艦艇が深く狭い湾を航行できなくなったことなどが挙げられ、閉鎖後は廃墟化が進みました。
有名なイギリス軍人ネルソンとも関わりの深い地
『アンティグアの海軍造船所と関連考古遺跡群』の海軍施設は以前は“イングリッシュハーバー造船所”などと呼ばれていました。しかし現在は“ネルソンズ・バックヤード”と名付けられています。これは、かの有名なイギリス海軍の司令官ホレーショ・ネルソンにちなんだものです。彼は1784~1787年までアンティグアで勤務をしました。しかし彼はこの任務を嫌っており、この地を地獄の穴と呼んでいたと記録されています。
アフリカ人奴隷の苦労のもとで建設された遺跡群
この遺産の建造物群の多くはアフリカ人奴隷によって建設されました。造船所の労働者の75%がアフリカからの奴隷であったとの記録も残っています。この遺産は彼らの努力の証であり、現在も彼らの子孫に影響を与えています。1777年3月8日に火薬保管庫が爆発し、アフリカ人奴隷8人が犠牲になりました。現在は3月8日に合わせてプロジェクトを実施し、海軍施設の建設に携わったアフリカ人を追悼するとともに、彼らの生活を明らかにする研究や教育活動等が行われています。
アクセス
セントジョンズから車で約40分。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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セントジョンズから車で約40分。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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