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長らく栄えたシンハラ王朝の都
スリランカのアヌラーダプラは、シンハラ王朝最初にして最長の都です。紀元前5世紀に興ったとされるシンハラ王朝において、ティッサ王はインドからやってきたマヒンダ王子の説法を聞きます。マヒンダ王子はマウリヤ朝の王、アショーカ王の息子であり、その説法に感銘を受けたティッサ王はすぐに仏教に帰依し、ここからスリランカ仏教の歴史が始まりました。それ以降、アヌラーダプラはシンハラ朝の都としてあり続け、10世紀末まで栄えました。10世紀には南インドのチョーラ朝の侵攻を受け衰退しましたが、ブッダにゆかりのある品々が遺されており、今でも聖地として多くの参拝者が訪れます。
苦労の末に集めた菩提樹の一部
スリランカ仏教の聖地となったアヌラーダプラで、まずティッサ王は総本山となるマハーヴィハーラ寺院を建立します。さらにティッサ王は、ブッダが悟りを開いたという菩提樹を強く欲し、アショーカ王に使いを送り懇願しました。その熱意に感銘を受けたアショーカ王は、マヒンダの妹であるサンガミッターをアヌラーダプラに送り、菩提樹の枝をこの地にもたらしました。その枝はすぐに盛大な儀式の中で植樹され、今でも青々と茂っています。ティッサ王の死後も仏教はますます栄え、アヌラーダプラの三大仏塔と言われるルワンウェリセーヤ、アバタギリ、ジェタワナは、現在は55~75mほどですが、建築当時は100mに及び、世界最大規模の仏塔であったと言われています。
アクセス
コロンボから鉄道で約5時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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コロンボから鉄道で約5時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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