アフロディシアス
大理石の採石で大いに繁栄したギリシャ由来の都市

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : トルコ共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2017年 登録基準 : (ii) (iii) (iv) (vi) 遺産の面積 : 1.5225㎢ バッファ・ゾーン : 10.4057㎢ 座標 : N37 42 30 E28 43 25

about

女神アフロディーテを祀る愛と美の街

アフロディシアスは、トルコの南西部、モルシナス渓谷の上流にあり、都市遺跡とその北東部にある大理石の採石場で構成されています。古くはレルゴノポリス、メガロポリスと呼ばれていましたが、紀元前2世紀にローマ帝国の支配が強化されたことで、この街は神聖な場所としての重要性を増し、美、愛、自然、豊かさの女神アフロディーテに由来してアフロディシアスの名前が付けられました。街の中心には、女神を祀ったアフロディーテ神殿つくられ、現在も堂々とした14本の柱を見ることができます。発掘調査によると、劇場の壁に書かれた文字に「カエサルから女神アフロディーテに贈った黄金のエロス像」とあることから、カエサルはこの街に来て女神に忠誠を捧げたと考えられています。

テトラピュロン(四面門)
アフロディーテの神殿の聖域の入口に立つテトラピュロン(四面門)(©dinosmichail/iStock)

ローマ帝国が特権を与えた大理石採掘と彫刻の街

大理石の採石場が近くにあるために、アフロディシアスは高品質な大理石彫刻の生産地となりました。街には彫刻学校があり、建築物に使われる大きなブロック彫刻、等身大の彫像、小さな奉納像まで、さまざまな彫刻物が発掘されています。ローマ帝国の将軍スッラ、ユリウス・カエサル、皇帝アウグストゥスらとはアフロディーテ信仰を通して密接な関係を築いたこの街は、ローマ元老院から免税、亡命の権利、寺院の自治権などの特権的地位を与えられて繫栄し、その友好関係は3世紀まで続きました。

アクセス

イスタンブールからパムッカレまで車で5時間もしくは飛行機で1時間、そこから車で約1時間30分。

執筆協力者PROFILE

高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。

遺産DATA

保有国 : トルコ共和国
分類 : 文化遺産
登録年 : 2017年
登録基準 : (ii) (iii) (iv) (vi)
遺産の面積 : 1.5225㎢
バッファ・ゾーン : 10.4057㎢
座標 :N37 42 30 E28 43 25

アクセス

イスタンブールからパムッカレまで車で5時間もしくは飛行機で1時間、そこから車で約1時間30分。

執筆協力者PROFILE

高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

兵庫県出身。中学3年生の夏休みの台湾ひとり旅をきっかけに、旅行先の歴史・景色・料理など、世界を知る魅力のとりこになる。「世界遺産を学習して見て感動して」をモットーに活動。全国通訳案内士の資格も有し、日本の魅力も発信している。