アッピア街道:レジーナ・ヴィアルム(街道の女王)
世界遺産には、ローマからイタリア南部の「ブーツのかかと」にあたるプーリア州へ至る道の一部が登録されている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : イタリア共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2024年 登録基準 : (iii) (iv) (vi) 遺産の面積 : 46.3992㎢ バッファ・ゾーン : 402.0579㎢ 座標 : N41 17 33.8 E13 15 45.8

about

古代ローマの軍事・交易路としての重要性

アッピア街道は、紀元前312年にローマの執政官アッピウス・クラウディウス・カクエスの指導のもとに建設されました。最初は軍事的な目的で、ローマとカプアを結ぶために造られ、その後、ベネヴェントゥム、タレントゥム、ブリンディジウムへと延伸されました。これにより、東方や小アジアへのローマの拡大が促進され、街道は軍事征服だけでなく、農業生産や交易の発展にも寄与し、ローマ帝国の繁栄を支える重要なインフラとなりました。

ローマ建築技術の粋を集めた土木遺産

アッピア街道は、ローマの土木技術の粋を集めた建設物として評価されています。道路の建設には、広範な土地の開墾や大規模な土木工事が伴い、長期にわたる維持管理が行われました。街道沿いには、凱旋門、浴場、円形劇場、橋、水道橋、運河、公共の噴水など、ローマ帝国の高度な建築技術を示す多くの構造物が点在し、これらの遺構は、古代ローマの都市計画や建築技術の発展を物語っています。

アクセス

地下鉄A線(Linea A)で「San Giovanni」駅からバス。バス118はアッピア街道公園の中を走るため便利。

執筆協力者PROFILE

たまやん
たまやん
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2024年
登録基準 : (iii) (iv) (vi)
遺産の面積 : 46.3992㎢
バッファ・ゾーン : 402.0579㎢
座標 :N41 17 33.8 E13 15 45.8

アクセス

地下鉄A線(Linea A)で「San Giovanni」駅からバス。バス118はアッピア街道公園の中を走るため便利。

執筆協力者PROFILE

たまやん
たまやん
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。