アウクスブルクの水管理システム
1922年築のマイティンゲン水力発電所。マイティンゲンの工業発展の基盤となった

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ドイツ連邦共和国 所在地 : City of Augsburg, Region of Swabia, State of Bavaria 分類 : 文化遺産 登録年 : 2019年 登録基準 : (ii) (iv) 遺産の面積 : 1.1283㎢ バッファ・ゾーン : 32.0423㎢ 座標 : N48 21 55.7 E10 54 7.2

about

飲料水と加工用水とを厳格に分離する水路網

これは、14世紀以降現代に至るまで継続的に機能してきた給水・排水・エネルギー利用といった水利用のシステムを総合的に示す遺産です。この技術の中でも特筆すべきは、衛生学に関する研究が進むはるか以前の1545年から飲料水(湧き水を利用)と加工用水(河川の水を利用)とを厳格に分離していた点です。水源と二種類の水を分離するための運河網や水路群、15世紀から17世紀にかけて建てられた給水塔などがこのシステムに含まれており、アウクスブルクが立地する地形(台地)に合わせて形成されています。これらのシステムは、アウクスブルクの都市としての発展や繁栄の礎となっています。

給水塔
1416年築の給水塔。当初は水車で揚水し、後にピストンポンプで高度化した(ⒸARochau/Adobe Stock)

水資源の総合的な利活用を象徴する22の構成資産

アウクスブルクの水管理システムのもう一つの特徴として、技術とデザインがバランスよく融合したものとなっていることが挙げられます。世界遺産として登録されている22の構成資産の中には、前述の上下水道や運河だけでなく、運河から引かれた加工用水を冷却に利用した肉屋の建物、紡績工場や周辺地域に電力を供給した10ヵ所の水力発電所が含まれています。また、水資源を芸術として利用している3つの噴水や、更には1972年のミュンヘンオリンピックの際に競技で使用されたカヌーコースもあり、これは「水」という資源の利活用の様々な形態を示してくれている遺産と言えます。

アクセス

フランクフルト国際空港から鉄道利用で約3時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。

遺産DATA

所在地 : City of Augsburg, Region of Swabia, State of Bavaria
分類 : 文化遺産
登録年 : 2019年
登録基準 : (ii) (iv)
遺産の面積 : 1.1283㎢
バッファ・ゾーン : 32.0423㎢
座標 :N48 21 55.7 E10 54 7.2

アクセス

フランクフルト国際空港から鉄道利用で約3時間。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。