バアルベック
ユピテル神殿。柱の高さはなんと20m以上

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : レバノン共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1984年 登録基準 : (i) (iv) 座標 : N34 0 24 E36 12 15

about

ローマ帝国により築かれた神殿の遺跡群

バアルベックはレバノン東部のベカー高原に位置し、ヘレニズム時代から「ヘリオポリス(太陽の都)」と呼ばれた宗教都市遺跡です。ヨルダンの「ペトラ遺跡」、シリアの「パルミラ遺跡」と共に「中東三大遺跡」のひとつに数えられることもあります。歴史を振り返ると、紀元前2,000年頃には人が住んでおり、後にフェニキア人によって宗教都市として発展しました。紀元前64年にローマに征服されると、この地にローマの神々を祀る神殿が建設されました。神殿の中で最大の「ユピテル(ジュピター)神殿」は、天空神ユピテルを祀る神殿です。外観はほとんど失われていますが、現在も残る6本の巨大な列柱が特徴的で、柱頭はギリシャ建築のコリント式で造られています。2世紀頃には酒の神バッカスの神殿、3世紀初めには菜園の守護神ヴィーナスを祀る神殿も完成し、バアルベックはローマ帝国領土内でも最大規模の聖域となりました。

バッカス神殿
バッカス神殿。酒の神バッカスは、ギリシャ神話のディオニソスと同じ神とされる(ⒸLeonid Andronov/Adobe Stock)

アクセス

首都ベイルートから車で約2時間。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 1984年
登録基準 : (i) (iv)
座標 :N34 0 24 E36 12 15

アクセス

首都ベイルートから車で約2時間。

執筆協力者PROFILE

宮澤 裕一
宮澤 裕一
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/保育士/社会福祉士

保育士の資格を取得後、2005年より児童関係の仕事に就く。仕事をしながら社会福祉士の資格を取得し、興味を持っていた世界遺産検定にも挑戦。世界遺産検定1級を複数回合格。現在は仕事と並行しながら保育や世界遺産を中心としたブログも執筆している。