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仏塔が数多く立ち並ぶ仏教遺跡
ミャンマーのエーヤワディー川沿いに位置するバガンは3,000以上の仏塔(パゴダ)が立ち並んでおり、カンボジアのアンコールワットとインドネシアのボロブドゥールと並んで世界三大仏教遺跡の一つに数えられています。上座部仏教の功徳を得るために数多くの仏塔が建設され、他に例を見ない仏教芸術と仏教建築の神聖な景観が構築されていきました。構成資産には仏塔だけでなく、寺院やフレスコ画、考古遺跡や彫刻も含まれています。
ミャンマー最初の統一王朝バガン朝の都
バガンはミャンマーで最初の統一王朝であるバガン朝の都でした。バガン朝は11~13世紀にかけて隆盛しました。13世紀になると衰退し、元朝との戦いに破れ13世紀末に最終的に滅亡しました。衰退の理由は過度な仏教建設が影響したともいわれており、王朝末期の仏塔は小型化する傾向にあります。バガン朝はエーヤワディー川の水上輸送で影響力をもっており、河川沿岸を介して王朝に仏教文化が伝わりました。
バガンの被害と保全活動
イギリスからの独立後、ミャンマーでは少ない人数と予算でバガンを保全する必要があり、その作業は非常に困難なものでした。また12世紀以降たびたび地震の被害に見舞われたという記録もあり、1975年のバガン周辺を震源とする地震では多数の建造物が被害に遭いました。また2016年にも大きな地震に見舞われ、ユネスコなどの国際機関とミャンマー政府が連携して、保全活動が続けられています。
アクセス
ニャウンウー空港からタクシーまたはヤンゴンからバスで10時間。ヤンゴンやマンダレーからのリバークルーズでのアクセスも可能。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
Properties
タビニュ寺院
Thatbyinnyu Temple
アーナンダ寺院
Ananda Temple
マハーボディ寺院
Mahabodhi Temple
シュエサンドー・パゴダ
Shwesandaw Pagoda
アクセス
ニャウンウー空港からタクシーまたはヤンゴンからバスで10時間。ヤンゴンやマンダレーからのリバークルーズでのアクセスも可能。
執筆協力者PROFILE
筑波大学人文・文化学群人文学類在学。2021年度「世界遺産✕SDGsチャレンジ!」小論文部門、2022年度「世界遺産✕SDGs教員養成プログラム」で最優秀賞。現在は中央アジアを中心とする無形文化遺産の保護や活用について関心がある。
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