about
著名な哲学者が住んだ街
バンベルクは、ドイツ南部のバイエルン州北部フランケン地方に位置しています。町の基本的な構造は初期中世の都市計画をよく残しており、中世の宗教建築や世俗建築が数多く現存している中央ヨーロッパの都市の好例となっています。バイエルン公ハインリヒ2世が1007年にドイツ王となった際、彼はバンベルクを司教座の所在地とし、「第二のローマ」とすることを意図しました。現在の町が示している、農業(市場向けの菜園やブドウ畑)と都市の流通拠点との結びつきは、特に興味深いものです。10世紀以降、バンベルクはスラヴ諸民族、特にポーランドやポメラニアの人々との重要な交流拠点となりました。12世紀以降の最盛期には、この町の建築は北ドイツやハンガリーに強い影響を与えました。18世紀後半には、バンベルクは南ドイツにおける啓蒙思想の中心地となり、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルやE.T.A.ホフマンといった著名な哲学者や作家がここに住んでいました。
川の上に建つ旧市役所
バンベルク旧市庁舎は、レグニッツ川の中州に建てられた珍しい建物で、両岸とは二つの橋で結ばれています。この立地から「島の市庁舎」「橋の市庁舎」とも呼ばれます。1386年に市庁舎の存在が記録されていますが、1460年の火災で焼失し、現在の建物は1461年に再建されました。南側の木組み建築「ロットマイスター小屋」は当時の姿を残しています。市庁舎が島に建てられた理由には、司教が土地提供を拒んだという伝説がありますが、市民が自らの力を示すためだったという説が有力です。周辺にはかつて製粉地区があり、現在は学生寮やホテルが並びます。上の橋には磔刑像が設置され、橋の下には「小ヴェネツィア」と呼ばれる漁師の家並みが見えます。西側橋頭にはバルタザール・ノイマン設計の巨大な市庁舎塔が立ち、バロック装飾や聖ゲオルクの紋章が施されています。外壁には1753年の司教の死に関連したバロックのだまし絵が描かれ、天使の足が壁から飛び出すように見える独特の技法が用いられています。
アクセス
日本からフランクフルト空港まで直行便で移動、約12時間。フランクフルト空港からドイツ鉄道(DB)でバンベルク駅までヴュルツブルク経由で2時間半~3時間。バンベルク駅から旧市街までは徒歩圏内。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
アクセス
日本からフランクフルト空港まで直行便で移動、約12時間。フランクフルト空港からドイツ鉄道(DB)でバンベルク駅までヴュルツブルク経由で2時間半~3時間。バンベルク駅から旧市街までは徒歩圏内。
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民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
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