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ユニークな景観を見せる集落群
マリ共和国、サハラ砂漠南端に位置する『バンディアガラの断崖』は、ニジェール川に面した500mの高さの崖が約150㎞も連なります。砂岩の台地、断崖、平野にはドゴン族の集落が点在し、登録範囲には289の村があります。サンガ村とその周辺では13万人、マリ国内全体では約70万人が暮らしています。特に、断崖に張り付くように建てられた民家や穀物倉は非常にユニークな景観です。ドゴン族は15世紀以降、この地に住み着くようになりました。彼らは、すべての源である「アンマ」という神を信仰し、独自の神話に基づいた生活を営んでいます。
村の構造自体が儀礼的な意味を持つ
ドゴン族の村は全体が人間の形をしており、頭にあたる部分には「トグナ」という建物が置かれています。ここは男性だけが使う集会所で、ドゴン族の始祖を示す8本の柱によって支えられています。彼らにとって8という数字は特別な意味を持っており、死者を包むマントの白黒の紐の数でもあります。胸にあたる部分には長老一家、胴体部分には多くの村人が住んでいます。さらに、両手を表す東西の村はずれには、月経中の女性が過ごす小屋が配置されるなど、村の構造自体が儀礼的な意味も持っています。
アクセス
首都バマコからモプティまでバスで8~12時間。モプティからバンディアガラまでは、ミニバスなどで約2時間。なお、2025年11月現在、マリは外務省の海外安全情報において全土で危険レベル4の退避勧告となっており、渡航はできない。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
アクセス
首都バマコからモプティまでバスで8~12時間。モプティからバンディアガラまでは、ミニバスなどで約2時間。なお、2025年11月現在、マリは外務省の海外安全情報において全土で危険レベル4の退避勧告となっており、渡航はできない。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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