バターリャ修道院
ポルトガル独立の英雄である将軍ヌノ・アルヴァレス・ペレイラの騎馬像が建っている

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : ポルトガル共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1983年 登録基準 : (i) (ii) 遺産の面積 : 0.0098㎢ バッファ・ゾーン : 0.8578㎢ 座標 : N39 39 28.008 W8 49 37

about

大国カスティーリャ王国軍との戦い

バターリャの修道院は、ポルトガルの歴史において最も重要な出来事の記憶を刻む場所です。「バターリャ」とは「戦い」を意味します。1385年、王位継承問題で攻め入ってきた大国カスティーリャ王国軍に、ジョアン1世率いるポルトガル軍は奇跡的に勝利し、危機にあった国の独立を守りました。ジョアン1世は、戦いに赴く前に聖母マリアに戦勝祈願の祈祷をしたので、この度の勝利は聖母マリアのおかげだと感謝しました。そこで、これを記念して戦場の近くに建設されることになったのが、バターリャの修道院です。これはドミニコ会に寄贈され、「勝利の聖母マリア修道院」という正式名をもちます。着工されたのは1388年でした。

ポルトガル・ゴシックにマヌエル様式が混合

1755年のリスボン大地震や、その後のナポレオン帝政下のフランス軍の侵攻で、修道院は大きく被害を受けましたが、石灰岩のファサードはそれらの試練にも耐えました。それは、ポルトガル人の不屈の精神を感じさせる国の象徴的な存在ともみなされています。この修道院はポルトガル・ゴシックの最高傑作としても知られますが、建設には150年ほどの年月が費やされており、傑作とされる「王の回廊」には、マヌエル様式の装飾が施されています。ジョアン1世が王家の墓所とするために建てたという「創設者の礼拝室」内部の星形になったドームの下には、ジョアン1世と王妃が眠る石棺があります。その息子たちの棺もこの礼拝堂に設けられており、そこにはエンリケ航海王子も含まれています。

創設者の礼拝室
「創設者の礼拝室」の天井(ⒸVicVaz/Adobe Stock)

アクセス

リスボンのセッテ・リオス・バスターミナルから約2時間。バスターミナルから修道院へは徒歩5分程度。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 1983年
登録基準 : (i) (ii)
遺産の面積 : 0.0098㎢
バッファ・ゾーン : 0.8578㎢
座標 :N39 39 28.008 W8 49 37

アクセス

リスボンのセッテ・リオス・バスターミナルから約2時間。バスターミナルから修道院へは徒歩5分程度。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。