ベラトとギロカストラの歴史地区
ギロカストラの時計塔。オスマン帝国の堅牢な建造物が残る

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : アルバニア共和国 所在地 : District of Berat in the County of Berat (Central Albania) 分類 : 文化遺産 登録年 : 2005年 範囲拡大年 : 2008年 登録基準 : (iii) (iv) 遺産の面積 : 0.589㎢ バッファ・ゾーン : 1.362㎢ 座標 : N40 4 27.00 E20 8 27.00(ギロカストラ)

about

「千の窓の町」と称されるベラト

ベラトとギロカストラは、オスマン帝国時代の建造物が良好な状態で残されている貴重な遺産です。アルバニア中部に位置するベラトは、要塞としての機能を持ちながらも開放的な雰囲気の街で、古くから職人や商人たちが暮らしてきました。丘一帯には、オレンジ色の屋根に白い壁、そして大きな窓が特徴的な同じ形の建物が立ち並んでいます。その特徴的な景観から、ベラトは「千の窓の町」という名で親しまれています。地元で「カラ」と呼ばれる城の起源は紀元前4世紀にまでさかのぼりますが、現存するものの多くは13世紀に建てられたものです。城内の地区には、主に13世紀のビザンチン様式の教会が数多く残されているほか、1417年からのオスマン帝国時代に建てられたモスクも点在しています。

「石の町」として知られるギロカストラ

アルバニア南部のドリノス川渓谷に位置するギロカストラには、17世紀に建設された「タレット」と呼ばれる小塔を持つ2階建ての家屋が並んでいます。19世紀に入るとこれらの家屋はさらに精巧になり、1階を冬用、2階を夏用として季節ごとに住み分けるようになりました。建築の様式自体はベラトと共通していますが、屋根に黒い石が使われているため、街全体が白・灰色・黒のモノクロームで統一され、落ち着いた情緒を醸し出しています。街を見下ろす丘の上には堅牢な古城がそびえ、そこからはグレーの石葺きの屋根が連なる、ヨーロッパともアジアとも異なるアルバニア独自の景色を一望できます。また、街には18世紀に建造されたモスクや2つのキリスト教会、そして活気あるバザールが今も残っています。

アクセス

ベラトへは、アルバニアの首都ティラナからバスが1時間に2便ほど運行されており、所要時間は約2時間30分。ギロカストラへはティラナから長距離バスが運行されており、所要時間は約5時間。

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。

遺産DATA

所在地 : District of Berat in the County of Berat (Central Albania)
分類 : 文化遺産
登録年 : 2005年
範囲拡大年 : 2008年
登録基準 : (iii) (iv)
遺産の面積 : 0.589㎢
バッファ・ゾーン : 1.362㎢
座標 :N40 4 27.00 E20 8 27.00(ギロカストラ)

アクセス

ベラトへは、アルバニアの首都ティラナからバスが1時間に2便ほど運行されており、所要時間は約2時間30分。ギロカストラへはティラナから長距離バスが運行されており、所要時間は約5時間。

執筆協力者PROFILE

アレセイア湘南高等学校教諭/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

國學院大学文学部史学科卒。東海大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。文学修士。NPO法人世界遺産アカデミー認定講師。世界遺産検定マイスター。歴史能力検定1級。世界史、世界遺産、ビッグヒストリーに関するさまざまな書籍の執筆・翻訳・監修を手掛けてきた。