バミューダ諸島:歴史的都市セント・ジョージと関連要塞群
セント・ピーターズ教会。イギリス国教会の教会

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : 英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) 分類 : 文化遺産 登録年 : 2000年 登録基準 : (iv) 遺産の面積 : 2.575㎢ 座標 : N32 22 46 W64 40 40

about

イギリス入植当時の面影を残す白い屋根の街並み

北大西洋に浮かぶイギリス領バミューダ諸島にある歴史的都市セント・ジョージはイギリスが海外に進出した最も初期の植民都市です。セント・ジョージへの入植は1612年から始まり、今もなお港と街を結ぶ往時の街路が残っています。街には17~18世紀に建造された石造の家屋が立ち並んでいて、中でも18世紀当時の家具が残るタッカー・ハウスや1713年再建の西半球最古のイギリス国教会の教会であるセント・ピーターズ教会が有名です。バミューダの建築は独特で、建物に使われる柔らかい石灰岩の性質上、屋根を含む壁は白塗りにされています。また、セント・ジョージには2階を超える建物がほとんど無いことが特徴です。水源に恵まれない島のため、屋根の勾配、雨どいなどを伝って貯水槽に雨水が集まる工夫が施されています。

イギリスの軍事技術の発展を示す要塞都市

セント・ジョージは入植初期から駐屯地の街であり、街の東側には軍事施設が開発されました。海岸に残る一連の要塞群は17~20世紀、大砲の発達によって変容していったイギリスの軍事技術の発展を顕著に表しています。この要塞群はヨーロッパ人入植者によって建てられた最初の防衛施設の現存例として貴重で、現在そのままの形で残っているものはほとんどありません。植民都市そして要塞都市として発展してきたバミューダ諸島ですが、温暖な気候でアメリカ東海岸から近いこともあり、19世紀以降はリゾート地としても広く知られています。

アクセス

バミューダ国際空港(L・F・ウェイド国際空港)からイーストエンドバラエティストアまでバスで約10分。

執筆協力者PROFILE

ミド
ミド
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。

遺産DATA

分類 : 文化遺産
登録年 : 2000年
登録基準 : (iv)
遺産の面積 : 2.575㎢
座標 :N32 22 46 W64 40 40

アクセス

バミューダ国際空港(L・F・ウェイド国際空港)からイーストエンドバラエティストアまでバスで約10分。

執筆協力者PROFILE

ミド
ミド
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/Podcast「行きたくなる世界遺産!」パーソナリティ

広島県出身。平和継承の入口として世界遺産検定を受験。現在は認定講師として大学、専門学校等で講座実施。2021年にポッドキャスト「行きたくなる世界遺産!」(地域情報/トラベル部門最高2位獲得)を開設しパーソナリティを務めつつ世界遺産関連施設で番組イベントを開催。