ベート・シェアリムのネクロポリス:ユダヤ人再興の中心地
2世紀以降に整備・拡充されたユダヤ人墓地。さまざまな言語で書かれた碑文や芸術品の宝庫でもある

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : イスラエル国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2015年 登録基準 : (ii) (iii) 遺産の面積 : 0.122㎢ バッファ・ゾーン : 0.643㎢ 座標 : N32 42 8 E35 7 37

about

西暦2世紀以降のユダヤ人再興の歴史的ランドマーク

イスラエル北部にあるベート・シェアリムのネクロポリスは、ユダヤ人が132~135年にローマ支配に対して起こした第二次ユダヤ人反乱(バル・コクバの乱)の失敗後、エルサレム以外における主要なユダヤ人墓地となりました。この地下墳墓群は、ラビ・ユダ(族長)の指導の下で西暦2世紀から4世紀にかけて繁栄した、ユダヤ教の復興と存続を示す卓越した証拠となっています。135年以降にユダヤ教復興の担い手となり、ミシュナーを編纂したとされるイェフーダー・ハン・ナーシーが、一説には220年頃にベート・シェアリムに埋葬され、以来多くのユダヤ人がこの地を墓地に選んだとされています。この広大な地下墓所は、粘り強いユダヤ文化がこの地で花開いた歴史を物語っています。

古代ユダヤ教の芸術的創造性と文化交流を示す

丘の石灰岩斜面を掘り進んで造られたカタコンベは、古代ユダヤ教の貴重な記録を今に伝えています。このネクロポリスは、ギリシャ語、アラム語、ヘブライ語などで書かれた美術品や碑文の宝庫です。特に、人物像、碑文、装飾などは、古代ローマ美術の影響を示しており、ヨーロッパ、小アジア、メソポタミアといったギリシャ・ローマの芸術文化圏とユダヤ文化圏との異文化交流を物語っています。埋葬様式や芸術表現の融合は、当時のユダヤ人が広範に離散し、周辺文化の影響を取り込む柔軟な姿勢を示しています。

アクセス

テルアビブから最寄りのYokneam-Kfar Yehoshua駅まで鉄道で約1時間。駅からはタクシーで約10分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

保有国 : イスラエル国
分類 : 文化遺産
登録年 : 2015年
登録基準 : (ii) (iii)
遺産の面積 : 0.122㎢
バッファ・ゾーン : 0.643㎢
座標 :N32 42 8 E35 7 37

アクセス

テルアビブから最寄りのYokneam-Kfar Yehoshua駅まで鉄道で約1時間。駅からはタクシーで約10分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。