聖書ゆかりの遺丘群:メギド、ハゾル、ベエル・シェバ
メギドのテル(遺丘)。ヘブライ語の地名「ハル・メギド」が「ハルマゲドン」の語源になったとの説がある

遺産DATA

地域 : 西・南アジア 保有国 : イスラエル国 分類 : 文化遺産 登録年 : 2005年 登録基準 : (ii) (iii) (iv) (vi) 遺産の面積 : 0.9604㎢ バッファ・ゾーン : 6.0401㎢ 座標 : N32 35 6 E35 11 3(メギド)

about

青銅器・鉄器時代の強大な文明の証

遺丘(テル)とは、地中海東岸、特にイスラエル、シリア、レバノン、トルコ東部の平野部に、先史時代の居住地が長期間にわたり積み重なってできた丘状の遺跡です。イスラエル国内にある200以上の遺丘のうち、メギド、ハゾル、ベエル・シェバには、聖書にまつわる重要な都市遺跡が残っています。数千年にわたる遺構は、強力な中央集権的な権威、豊かな農耕活動、そしてエジプトとシリア、アナトリアとメソポタミアを結ぶ重要な交易ルートが存在したことを物語っています。これらは青銅器時代と鉄器時代の都市の富と権力を示し、失われた文明を今に伝える証拠でもあります。

緻密に設計された鉄器時代の高度な地下水供給システム

この3つの遺丘(テル)には、レバント地方における精巧な鉄器時代の地下集水システムがあり、密集した都市コミュニティに給水するために建設されました。これらの貯水の仕組みは大変高度で、地形をうまく利用したものでした。こうした集水システムの創設と管理能力は、当時の社会が有していた組織的な力と中央集権的な権威を象徴しており、都市が繁栄し維持されるための基盤として機能していたことを示しています。

卓越した都市計画と異文化交流の建築的証拠

聖書ゆかりの遺丘群は、レバント地方における都市開発の主要な段階を反映し、その長い歴史を物語っています。広範な交易ルートや他国との同盟を通じて形成され、エジプト、シリア、エーゲ海の影響を融合して独特の様式を生み出した建築にもその特徴が表れています。ハゾルの城壁や、イスラエルで最も精巧な後期青銅器時代の宮殿、そして鉄器時代のメギドやベエル・シェバの精巧な都市計画の痕跡は、この時代の創造性と卓越した文明の具体的な現れとして、重要な物的証拠となっています。

アクセス

テルアビブから車が便利。メギドへは約1時間30分、ハゾルへは約2時間30分、ベエル・シェバへは約1時間30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

保有国 : イスラエル国
分類 : 文化遺産
登録年 : 2005年
登録基準 : (ii) (iii) (iv) (vi)
遺産の面積 : 0.9604㎢
バッファ・ゾーン : 6.0401㎢
座標 :N32 35 6 E35 11 3(メギド)

アクセス

テルアビブから車が便利。メギドへは約1時間30分、ハゾルへは約2時間30分、ベエル・シェバへは約1時間30分。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。