ブラジリア
都市計画案には建築家ルシオ・コスタ「パイロット・プラン」が採用、上空から見ると飛行機の形をしている

遺産DATA

地域 : 南米 保有国 : ブラジル連邦共和国 所在地 : Federal District 分類 : 文化遺産 登録年 : 1987年 登録基準 : (i) (iv) 遺産の面積 : 112.6892㎢ 座標 : S15 46 59.988 W47 53 60

about

独立の象徴・ブラジリアの都市計画

ブラジリアは、ブラジル独立の象徴として、人工的、計画的に機能美を追求した首都です。ジュセリーノ・クビチェック・デ・オリヴェイラ大統領の「新都ブラジリア計画」で1956年に建設が始まり、約4年で完成しました。都市計画はルシオ・コスタが担当し、都市の形状は十字架形の平面からなり、「飛行機」、「弓と矢」などの形に例えられます。

オスカー・ニーマイヤーの建築美

設計の中心となったのは、近代建築の巨匠ル・コルビュジエの弟子にあたる、ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤー。彼の作品には、ブラジリア大聖堂、国会議事堂、三権広場の建物などがあり、曲線を多用した独特のデザインが特徴で、これらの建物は、近代建築の象徴とされています。また、モニュメンタル軸(東西軸)と住宅軸(南北軸)で構成され、行政機関と住宅地が明確に分けられています。

アクセス

ブラジリア国際空港から市内までバスや車で20~40分。

執筆協力者PROFILE

たまやん
たまやん
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

Details

ブラジリア大聖堂

ブラジリア大聖堂

Catedral Metropolitana Nossa Senhora Aparecida

ブラジリアを象徴するカトリック教会。16本の白い柱が天に向かって開く形状は、祈る両手や王冠を思わせ、光が差し込む内部は神秘的な雰囲気を醸し出す。
三権広場

三権広場

Praça dos Três Poderes

政治の中枢をなす広場で、立法(国民会議)、行政(大統領府プラナルト宮殿)、司法(連邦最高裁判所)の三権が集結している。モダニズム建築の象徴として知られ、国の統治構造を視覚的に体現している。
大統領官邸

大統領官邸

Alvorada Palace

ブラジル大統領の公邸かつ執務室として機能する重要な建築物。シンプルかつ優雅なデザインが特徴で、政治の中心地として国内外の重要な行事も行われている。
国会議事堂

国会議事堂

Palácio do Congresso Nacional

ブラジル連邦議会の議場がある建築物で、特徴的なドームと逆ドームの二つの構造があり、議会の上下両院を象徴している。透明性と民主主義を表現し、首都の政治的中心として重要な役割を果たしている。

遺産DATA

地域 : 南米
所在地 : Federal District
分類 : 文化遺産
登録年 : 1987年
登録基準 : (i) (iv)
遺産の面積 : 112.6892㎢
座標 :S15 46 59.988 W47 53 60

アクセス

ブラジリア国際空港から市内までバスや車で20~40分。

執筆協力者PROFILE

たまやん
たまやん
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。