about
ゴシックからルネサンスへ:旧市庁舎の歴史
ドイツ北西部ブレーメンの市場広場にある市庁舎とローラント像は、ヨーロッパの神聖ローマ帝国において発展した都市の自治権と市場特権を象徴する優れた遺構です。旧市庁舎(ラートハウス)は15世紀初頭にゴシック様式のホール建築として建てられ、17世紀初頭にはいわゆるヴェーザー・ルネサンス様式で改修されました。20世紀初頭には旧市庁舎の隣に新市庁舎が建設され、第二次世界大戦の爆撃を生き延びた建築群の一部となっています。旧市庁舎は、41.5m × 15.8m の長方形平面を持つ二階建てのホール建築で、「横長の矩形ホール構造」と呼ばれています。1階はオーク材の柱を持つ大広間で、商人の取引や演劇の場として使われていました。2階には同じ大きさの祝祭ホールがあります。窓の間には、ゴシック期の皇帝や選帝侯を表す石像が並び、後期ルネサンスの装飾と融合して市民自治を象徴しています。地下には1階と同じ規模の石柱を持つ大きなワインセラーがあり、後に西側へ拡張され、現在はレストランとして利用されています。17世紀の改修では、列柱の11軸のうち中央3軸が大きな矩形窓と高い破風を持つ張り出し部で強調され、これがヴェーザー・ルネサンス様式の好例となっています。さらに、砂岩による精巧な彫刻装飾がファサードに加えられ、寓意的・象徴的な表現が施されました。新市庁舎は建築コンペの結果、ミュンヘンの建築家ガブリエル・フォン・ザイドルによって設計され、1909年から1913年にかけて建設されました。

巨大なローラント像
ローラント像は、自由帝国都市ブレーメンの権利と特権を象徴するため、1404年に旧市庁舎の正面に建立されました。正義の剣と盾を持った騎士の石像です。この像は、シャルルマーニュ(カール大帝)に仕えた騎士であるブルターニュ辺境伯ローラントに由来しています。
アクセス
日本からフランクフルト空港まで直行便で移動、約12時間。フランクフルト空港からドイツ鉄道(DB)でブレーメン駅まで約3時間~3時間半。ブレーメン駅からマルクト広場までは徒歩約15分。トラムも利用可能。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
アクセス
日本からフランクフルト空港まで直行便で移動、約12時間。フランクフルト空港からドイツ鉄道(DB)でブレーメン駅まで約3時間~3時間半。ブレーメン駅からマルクト広場までは徒歩約15分。トラムも利用可能。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す