バジ・ビムの文化的景観
バジ・ビム山のクレーター湖であるサプライズ湖

遺産DATA

地域 : オセアニア 保有国 : オーストラリア連邦 所在地 : Glenelg and Moyne, State of Victoria 分類 : 文化遺産 登録年 : 2019年 登録基準 : (iii) (v) 遺産の面積 : 99.35㎢ 座標 : S38 4 52 E141 53 7

about

世界最古のウナギ養殖システム

バジ・ビムの文化的景観は、世界最古かつ有数の規模を誇る水産養殖システムのひとつを含む、三つの連続した要素で構成されています。この複雑な養殖システムは、バジ・ビム火山の溶岩流を基盤として、グンディッジマラ族によって開発されました。彼らは豊富な火山岩を利用して水路、堰堤、ダムなどを建設し、水の流れを管理して、クーヤン(オーストラリアウナギ)を体系的に捕獲、貯蔵、収穫していました。グンディッジマラ族による養殖の実践は6,600年前に遡り、高い生産性をもつ養殖システムは、約6,000年にわたってグンディッジマラ社会に経済的・社会的基盤を提供していました。

創造神話と考古学が語る深い歴史

バジ・ビムの文化的景観は、グンディッジマラ族の人々が「ディープ・タイム」の物語として語り継ぐ創造過程の産物です。創造の時代において、グンディッジマラの国には、人である場合も、動物である場合も、またそのいずれでもない場合もある存在が住まい、そうした存在がこの土地に生命を与えたとされています。考古学的な観点では、「ディープ・タイム」はアボリジナル・ピープルがビクトリア州西部の火山平原に居住してきた、少なくとも3万2,000年に及ぶ期間を指します。この長い時間の中で、グンディッジマラ族は水産養殖の実践を発展させ、維持してきました。そうした営みは、本遺産として登録された景観の中に具体的な形で示されています。グンディットジマラの人々と土地との関係は、現在も口承による知識の伝承と文化的実践の継続によって保たれています。

アクセス

メルボルンを拠点にレンタカーかツアーに参加するのが一般的。メルボルン中心部から車で4時間〜4時間30分ほど。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。

遺産DATA

所在地 : Glenelg and Moyne, State of Victoria
分類 : 文化遺産
登録年 : 2019年
登録基準 : (iii) (v)
遺産の面積 : 99.35㎢
座標 :S38 4 52 E141 53 7

アクセス

メルボルンを拠点にレンタカーかツアーに参加するのが一般的。メルボルン中心部から車で4時間〜4時間30分ほど。

執筆協力者PROFILE

NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。