about
クリマが生み出す文化的景観
「ブルゴーニュのクリマ(Climats)」とは、ディジョンから南へ約50㎞、マランジュまで続くコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌの斜面に位置する、粘土石灰質の土壌を持つ自然の丘陵地に広がる、厳密に区分された小さなブドウ畑の区画のことを指します。それぞれの区画は、地質や日照条件などの自然環境、そしてブドウの品種によって異なり、人の手による栽培によって形づくられてきました。やがて、それぞれの区画は生産されるワインによって認識されるようになりました。この文化的景観は2つの部分から成り立っています。ひとつは、ブドウ畑と、それに関連する生産拠点(村々やボーヌの町など)で、これはワイン生産の商業的側面を表しています。もうひとつは、ディジョンの歴史的中心部で、ここは「クリマ」制度を生み出した政治的・規制的な動きの象徴です。
クリマ区画制度の誕生
ブルゴーニュのクリマは、テロワール(風土)に根ざしたブドウ畑の発祥地であり、今もその典型として生き続けています。ここでは、ワインの味わいの質が、そのワインが生まれた区画と密接に結びついているのが特徴です。中世盛期以来、ベネディクト会やシトー会の修道士たち、そしてブルゴーニュ公国のヴァロワ家の後押しによって、ワインとその土地との結びつきが極限まで高められ、卓越した区画制度が生まれました。クリマは、自然条件と約2,000年にわたるワイン造りの経験が融合して生まれたもので、地域の人々が自らの土地と築いてきた深い関係性を反映しています。中世以来、地元のコミュニティは地質、水文、気候、土壌の特性と生産力を見極め、活用し、区別する力を発揮してきました。こうして、クリマは伝統的なブドウ栽培と専門的な技術を反映した、卓越したワイン生産モデルの象徴となりました。人々の手によって細かく区分された土地は、今も風景の中にはっきりと見て取れます。小道や石垣、柵、ムルジュ(石積み)などによって区切られ、1936年の原産地呼称法によって定義・規制されています。
アクセス
成田・羽田・関空などからパリ・シャルル・ド・ゴール空港へ直行便で移動。パリ・リヨン駅からTGV(高速鉄道)でディジョンへ約1時間30分。ディジョンからワイン街道(コート・ド・ニュイ/コート・ド・ボーヌ)へはレンタカーでドライブがおすすめ。ディジョンからニュイ・サン・ジョルジュ、ボーヌ、シャニーまで約70kmのルートで、ブドウ畑や美しい村々を巡れる。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
アクセス
成田・羽田・関空などからパリ・シャルル・ド・ゴール空港へ直行便で移動。パリ・リヨン駅からTGV(高速鉄道)でディジョンへ約1時間30分。ディジョンからワイン街道(コート・ド・ニュイ/コート・ド・ボーヌ)へはレンタカーでドライブがおすすめ。ディジョンからニュイ・サン・ジョルジュ、ボーヌ、シャニーまで約70kmのルートで、ブドウ畑や美しい村々を巡れる。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
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