カンタベリー大聖堂、セント・オーガスティン修道院跡とセント・マーティン教会
英国国教会の総本山、カンタベリー大聖堂

遺産DATA

地域 : ヨーロッパ 保有国 : 英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国) 所在地 : County of Kent, England 分類 : 文化遺産 登録年 : 1988年 登録基準 : (i) (ii) (vi) 遺産の面積 : 0.1817㎢ 座標 : N51 16 48 E1 4 60

about

6世紀末のアウグスティヌス派遣が契機

ロンドンの南東80kmにある街、カンタベリーは、イギリス国教会の総本山であるカンタベリー大聖堂、セント・オーガスティン修道院跡、イングランド最古の教会であるセント・マーティン教会を擁し、イギリスにおけるキリスト教信仰の中心となっています。6世紀末、ローマ教皇がイングランドのキリスト教化のため「カンタベリーのアウグスティヌス」を送り出して以来、セント・オーガスティン(聖アウグスティヌス)修道院などが建設され、布教の中心地となりました。現在、一部を残し廃墟となっているこの修道院跡は、国内の歴史的建造物を保護する目的でイギリス政府により設立された組織「イングリッシュ・ヘリテイジ」が管理しています。

大司教トマス・ベケットの暗殺後、一大巡礼地に

カンタベリー大聖堂は1130年に完成。1170年には、大聖堂の中で当時の大司教トマス・ベケットが騎士に暗殺される事件が起きました。ベケットが教会の自由を唱え、イングランド王ヘンリー2世と対立したためです。ローマ・カトリック教会はすぐにベケットを列聖し、これにより、カンタベリー大聖堂は一大巡礼地となりました。大聖堂は12世紀末に一度焼失しましたが、後に再建され、イギリス最初のゴシック様式の大聖堂に生まれ変わりました。ただ、約500年かけて再建されたため、バロックなどの様式も混在しているのをみてとることができます。12~13世紀のステンドグラスや壁画・柱頭彫刻も残されています。

カンタベリー大聖堂
カンタベリー大聖堂の建築様式はイギリス・ゴシックやバロックなどが混在する(©Lucian Milasan/Adobe Stock)

アクセス

日本から直行便約15時間でロンドンへ。ロンドンからカンタベリーへは列車で約1時間。大聖堂は町の中心部にあり、修道院跡や教会も徒歩やバスで回れる。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。

遺産DATA

所在地 : County of Kent, England
分類 : 文化遺産
登録年 : 1988年
登録基準 : (i) (ii) (vi)
遺産の面積 : 0.1817㎢
座標 :N51 16 48 E1 4 60

アクセス

日本から直行便約15時間でロンドンへ。ロンドンからカンタベリーへは列車で約1時間。大聖堂は町の中心部にあり、修道院跡や教会も徒歩やバスで回れる。

執筆協力者PROFILE

毎日新聞記者・デスク/世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター

文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。