カルタゴの考古遺跡
地中海の覇権を争いローマ帝国と衝突した都市国家の遺跡

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : チュニジア共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1979年 登録基準 : (ii) (iii) (vi) 遺産の面積 : 4.9808㎢ 座標 : N36 51 10.008 E10 19 24

about

ローマ帝国により再建された考古遺跡

フェニキア人によって建設されたカルタゴは、チュニス湾とその周囲の平野を見下ろす丘に位置し、紀元前6世紀から後2世紀ごろにかけて繁栄した広大な考古学的遺跡です。ローマ時代のアフリカ属州の首都として、カルタゴは古代において重要な商業帝国の役割を果たしました。長いポエニ戦争の間、カルタゴはローマの領土を占領しましたが、最終的に146年にローマによって破壊されました。その後、ローマ人が古代都市を、カルタゴの遺跡の上に再建しました。フェニキア、ローマ、キリスト教、アラブ文化が次々と融合し、開花する特別な場所として、この大都市とその港は地中海で広範な交流を促進しました。カルタゴはハンニバルという戦士かつ策略家、探検家ハノン、有名な農学者マゴンを輩出しました。また、その歴史的・文学的な名声を通じて、カルタゴは常に世界的な想像力をかき立ててきました。カルタゴの主要な構成要素には、ビュルサの丘、プニック港、プニック・トフェット、ネクロポリス、劇場、円形劇場、サーカス、住宅地、バシリカ、アントニヌス浴場、マラガ貯水池、そして考古学保護区域が含まれます。

アクセス

日本からは直行便がないため、イスタンブールやドバイ経由でチュニス・カルタゴ国際空港まで移動。空港からカルタゴ遺跡までは約15kmで、タクシーやバスを利用して20~30分ほどで到着。

執筆協力者PROFILE

渡邊 圭
渡邊 圭
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター(世界遺産アカデミー賞)

民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。

遺産DATA

地域 : アフリカ
分類 : 文化遺産
登録年 : 1979年
登録基準 : (ii) (iii) (vi)
遺産の面積 : 4.9808㎢
座標 :N36 51 10.008 E10 19 24

アクセス

日本からは直行便がないため、イスタンブールやドバイ経由でチュニス・カルタゴ国際空港まで移動。空港からカルタゴ遺跡までは約15kmで、タクシーやバスを利用して20~30分ほどで到着。

執筆協力者PROFILE

渡邊 圭
渡邊 圭
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター(世界遺産アカデミー賞)

民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。