about
約1万年前の人類の生きた証
トルコのアナトリア高原南部に位置する『チャタルヒュユクの新石器時代の遺跡』は、紀元前7400年から前5200年頃の遺跡とされ、人類最初期の定住生活や農耕生活を伝える貴重な遺跡として評価されています。チャタルヒュユクはトルコ語で「分岐した丘」という意味で、ここには二つの丘(テル)があり、それぞれ年代が異なります。東側のテルは紀元前7400年から前6200年にかけて、西側のテルは前6200年から前5200年にかけて使用されたと言われています。トルコでは他にも人類史最古級の遺跡が発掘されており、それらは世界遺産にも登録されていますが、住民たちの当時の生活を垣間見ることが出来る点としては、本遺跡は特筆に値します。
当時の人々の暮らしがわかる遺跡の数々
東側のテルには新石器時代の18層からなる住宅跡が残ります。ここではレリーフや彫刻なども発掘されているため、当時の人々の文化的側面を垣間見ることが出来ます。一方、西側のテルには金石併用時代の層が発掘されており、集住生活から定住生活に発展していくにつれて社会組織や文化的な習慣が発達していったことが窺えます。また、本遺跡で最も有名な発掘物が母神像と言われているものです。ふくよかな女性と思しき人物が、椅子のようなものに座っている像です。祠堂であったとされる場所から発見されており、宗教的な要素も当時存在していたことがわかる貴重な遺物です。ただし、王宮のような権力者を示す遺跡が発見されていないため、平等な社会であった可能性も示唆されています。なお、密集して立つ住居と住居の間には道がなく、屋根から出入りしていたと考えられる点も興味深いでしょう。
アクセス
イスタンブルからコンヤまで飛行機で約80分。コンヤから車で約50分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
イスタンブルからコンヤまで飛行機で約80分。コンヤから車で約50分。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す