about
手つかずの自然に守られた固有種たち
『スリランカ中央高地』は、スリランカ中央部に位置する山岳森林帯です。ホートン・プレインズ国立公園、ピーク・ウィルダネス保護区、ナックルズ森林保護区の3つで構成されています。一帯には多くの固有種が生息しており、記録された408種の脊椎動物のうち、ホートン・プレインズ国立公園では両生類の91%、爬虫類の89%が固有種です。また、ピーク・ウィルダネス保護区では在来淡水魚が83%、両生類は81%、ナックルズ森林保護区では両生類の64%、爬虫類の51%と、いずれのエリアでも固有率が非常に高いことがわかります。さらに、ニシカオムラサキラングール、ホートンプレインズホソロリス、スリランカヒョウなど、絶滅危惧種を含んでいる点でも重要です。
聖なる足跡が導く巡礼地アダムス・ピーク
ピーク・ウィルダネス保護区には最高峰の山アダムス・ピークが聳え立ちます。山頂には仏陀の足跡とされるくぼみがあり、毎年約200万人の巡礼者が訪れています。しかしながら、訪問のピーク時に至る巡礼路沿いの森林環境への負担や、違法な鉱物採掘も問題されています。そのため、手つかずの貴重な自然を残しながらも、人々が訪れることができるようにするための環境整備、管理体制の強化が求められています。
アクセス
キャンディーからスリランカ中央高地まで車で3時間以上。
執筆協力者PROFILE
世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。
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キャンディーからスリランカ中央高地まで車で3時間以上。
執筆協力者PROFILE
世界遺産をテーマに、文化・歴史・自然の魅力を多角的に伝えるPodcast番組を展開。遺産の価値に加え、現代に通じる暮らしの哲学や自然共生の視点を取り入れた発信を行う。大学や世界遺産関連施設での講演・イベント出演のほか、2025年大阪・関西万博での登壇も経験。
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