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丘の上にはヒンドゥー教王国の要塞、麓にはイスラム王朝の新都
インド西部グジャラート州にある標高800mのパーヴァガドゥの丘とその麓のチャンパネールには、先史時代の人の居住跡があり、その後のヒンドゥー教王国やイスラム王朝までの遺跡が残されています。13世紀にここを支配したラージプート族のキチ・チャウハーン朝が丘の上に要塞を築き、15世紀にはグジャラート・スルタン朝が麓の集落を再建し新都を建築しました。ここは16世紀にムガル帝国に滅ぼされ放棄されるまでグジャラートの首都として機能し、ムガル帝国以前の姿を残す貴重な都市遺跡です。
ヒンドゥー教の聖地とインドのモスク建築の模範
この遺跡には、丘陵要塞や宗教的施設、それに水利施設等が残されていますが、その多くは未発掘です。そのなかで、丘の頂上にある「カーリーカマタ寺院」はヒンドゥー教の聖地として、今でも多くの巡礼者が訪れており、その参詣道も「チャンパネールの魂」と呼ばれ重要視されています。また、麓に残る「ジャーマ・マスジド」はヒンドゥー教とイスラム教の建築様式が見事に融合したもので、インドのモスク建築の模範となったといわれています。

アクセス
ヴァドーダラーからチャンパネールまでバスで1.5時間。パーヴァガドゥの丘へは徒歩かロープウェイを利用。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
アクセス
ヴァドーダラーからチャンパネールまでバスで1.5時間。パーヴァガドゥの丘へは徒歩かロープウェイを利用。
執筆協力者PROFILE
早稲田大学卒業。損害保険会社勤務の傍ら世界遺産を勉強し、退職後いくつかの大学にて関連講座を担当。現在は大学講師と趣味の音楽(クラシック歌手)の二刀流。
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