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過酷な環境に適応した海洋狩猟採集民の暮らし
チリ北部、アンデス山脈と太平洋の間に広がるアタカマ砂漠は、世界で最も乾燥した地域のひとつです。この砂漠の海岸地帯に、紀元前5450~前890年ごろにかけて、チンチョーロと呼ばれる海洋狩猟採集民が暮らしていました。チンチョーロの人々は、過酷な環境の中で海洋資源に依存した生活を築いたことが分かっています。居住跡や墓地、貝塚など生活の痕跡からは、鉱物や植物素材で作られた道具や、骨や貝で作られたシンプルな器具が発見されました。これらの道具は、海洋資源を集中的に活用するためのものであり、チンチョーロ文化の複雑な精神性を伝えるものです。
人為的なミイラ化の最古の考古学的証拠
チンチョーロ文化で特筆すべきは、人為的なミイラ化の技術です。墓地には、環境条件によって自然に保存された遺体と、人工的にミイラ化された遺体の両方が含まれており、人工ミイラに関する証拠としては世界最古の例です。時を経る中で、チンチョーロの人々は複雑な埋葬慣習を完成させ、彼らは亡くなった男女や子供たちの遺体を体系的に解体し、再組み立てすることで「人工的な」ミイラを作り出しました。これらのミイラは、物質的、彫刻的、そして美学的な特性を持ち、チンチョーロ社会における死者の役割を反映していると考えられています。
アクセス
日本から米国経由でチリ、アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港へ。その後アリカにはバスで、サンティアゴから22~30時間。
執筆協力者PROFILE
民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
アクセス
日本から米国経由でチリ、アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港へ。その後アリカにはバスで、サンティアゴから22~30時間。
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民間企業勤務のサラリーマン。趣味は世界遺産と言語。「リラの僧侶」の名で世界遺産ポッドキャスト「ニュースで読み解く世界遺産」のラジオパーソナリティーを担当。好きな世界遺産はリラの修道院。
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