about
カトリック建築と地域伝統が融合したユニークな建築
ボリビア東部に位置するチキトスのイエズス会ミッションは、ヨーロッパのキリスト教建築と地域の伝統が融合した顕著な例です。教会堂は、大きな家屋に似ており、切妻屋根が西側のギャラリーの上を覆い、ポーチとして張り出しています。木製の柱で区切られた3つの内部通路と、同じく柱で支えられた2つの外部ギャラリーを区切る長い壁で構成され、非常にユニークな建築様式を持っており、彫刻が施された木製の柱と手すりが特徴的です。これらの教会には、彫刻、絵画、祭壇、説教壇などの注目すべき民衆による芸術品が収蔵されています。
16世紀の「理想都市」に着想を得た集落のモデル
この遺産は、16世紀イギリスの人文主義者トマス・モアが思い描いた「理想都市」の構想に触発されたレドゥクシオン(キリスト教化されたインディアンの集落)の六つの共同体から成っており、イエズス会は1696年から1760年にかけて、このチキトス地方でこれらの集落を設立しました。理想的な都市モデルは、長方形の3辺に沿って等間隔にインディアンの家が建てられ、四辺目には教会、工房、学校などが配置されました。これらの集落は、イエズス会が現地の先住民と協力して築いた、文化交流と共同生活のユニークなモデルを体現しています。
イエズス会追放後も存続した「生きた遺産」
チキトスのイエズス会ミッションは、南米の他のイエズス会伝道施設とは異なり、1767年のイエズス会追放後も存続しました。これら六つの歴史的なミッション(サン・フランシスコ・ハビエル、コンセプシオン、サンタ・アナ、サン・ミゲル、サン・ラファエル、サン・ホセ)は、チキトス族が居住していた地域における生きた遺産となっています。しかし、1850年代までにレドゥクシオンは消滅し、さらに1953年の農地改革に伴う変化の影響を受けて、これらの伝統的な建築群は脆弱な状態になっています。
アクセス
多くの旅行者はレンタカーかツアーを利用。代表的なサン・ハビエルへはサンタ・クルスから車で約3〜4時間。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
アクセス
多くの旅行者はレンタカーかツアーを利用。代表的なサン・ハビエルへはサンタ・クルスから車で約3〜4時間。
執筆協力者PROFILE
福島県出身。世界遺産や絶景、離島などを求め、国内に留まらず70カ国以上を旅するほどの旅好き。普段は上場企業の会社員として働きながらトラベルライターや小笠原諸島のアンバサダーなど、世界遺産や旅を軸に多岐にわたり活動を行っている。
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