about
サトウキビやタバコの貿易で栄えた街
キューバ島中南部のカリブ海沿岸に位置するシエンフエゴスは、スペインの植民地として1819年に建設されましたが、当初はボルドーやルイジアナなどのフランス植民地出身の者たちがここに定住しました。この地は元々、サトウキビやタバコなどを生産できる肥沃な農業地帯であったため、それらを生産し、街ではサトウキビやタバコなどの貿易も行なわれました。また19世紀に砂糖ブームが到来し、その影響もあり1860年代までに、シエンフエゴスはキューバで3番目に経済的に重要な都市となりました。
スペイン本国にも影響を与えた都市機能
シエンフエゴスの街は碁盤目状に区画され、25のブロックの中心部には市庁舎やサン・ロレンツォ学院などの新古典主義様式の建造物が立ち並びます。また、街の中心となっているホセ・マルティ公園には公共施設や教会が集中しています。開発が進む中ですが、歴史ある建物を無闇に撤去せず、最小限の変更で抑えているのが評価されるところです。またその後に造られた建物も全体的な調和を意識して建築されました。これらの近代的な街並みは、ラテンアメリカにおける近代的都市の見本となり、後にバルセロナの新市街など、スペインの都市設計にも影響を与えたと言われています。
アクセス
首都ハバナからシエンフエゴスまでバスで約5時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
アクセス
首都ハバナからシエンフエゴスまでバスで約5時間。
執筆協力者PROFILE
世界遺産検定初代マイスターの一人。地歴公民科の教諭として7年間大阪の公立高校で勤務。現在、世界遺産アカデミー認定講師として大学や私立中学で講義、授業を展開。また、自身のYouTubeチャンネル「翼の世界史チャンネル」で受験世界史の動画を配信。
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