ハイチの国立歴史公園:シタデル、サン・スーシ宮、ラミエ地区
要塞はハイチの独立後、フランス軍の侵攻に備えて建てられたが、使われることはなかった

遺産DATA

地域 : 中米・カリブ海 保有国 : ハイチ共和国 所在地 : Département du Nord 分類 : 文化遺産 登録年 : 1982年 登録基準 : (iv) (vi) 遺産の面積 : 252.8559㎢ 座標 : N19 34 22.89 W72 14 3.4

about

アンリ・クリストフが、権威の象徴としてサン・スーシ宮を建設

ハイチ北部にあるラミエの国立歴史公園には、ハイチの独立に関連するシタデルとサン・ スーシ宮が残っています。17世紀末からフランス統治下のハイチでは、50万人もの黒人奴隷がいましたが、 その後奴隷が解放され、ハイチは1804年に独立しました。独立運動の指導者ジャン・ジャック・デサリーヌを倒して権力を握った黒人将軍アンリ・クリストフは、その権威の象徴としてヴェルサイユ宮殿を模したサン・スーシ宮を建設しました。ポツダムやウィーンのものを彷彿とさせる階段状の庭園も特徴です。背後のラ・フェリエール山 にあるシタデルは、高さ50m、厚さ5mもの城壁を持ち、約5,000人を収容できる兵舎と365もの大砲を備えていた城塞です。現在はどちらも廃墟となっています。ハイチ唯一の世界遺産です(2025年11月現在)。

アクセス

ハイチ北部のカパイシャンから小型バスかタクシーを利用。なお、2025年11月現在ハイチには全土に危険レベル4の退避勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。

遺産DATA

保有国 : ハイチ共和国
所在地 : Département du Nord
分類 : 文化遺産
登録年 : 1982年
登録基準 : (iv) (vi)
遺産の面積 : 252.8559㎢
座標 :N19 34 22.89 W72 14 3.4

アクセス

ハイチ北部のカパイシャンから小型バスかタクシーを利用。なお、2025年11月現在ハイチには全土に危険レベル4の退避勧告が出ている。

執筆協力者PROFILE

萩原 卓
萩原 卓
NPO法人世界遺産アカデミー認定講師/世界遺産検定マイスター/森林インストラクター/自然観察指導員/国家資格キャリアコンサルタント

大阪府出身。大学卒業後電気機器メーカーに入社、2015年退職。在職時代世界遺産に興味を持ち、2010年世界遺産検定マイスター資格取得、以降世界遺産アカデミー認定講師として、大学、自治体、カルチャー教室等で世界遺産講座や世界遺産検定対策講座など多数実施中。