about
いまも使用される、伝統的かつ高度な灌漑システム
フィリピンの少数民族イフガオ族が2,000年前に作り上げた棚田群は、標高1,000~2,000mの急勾配の斜面に位置しており、石や土でできた壁で形作られた丘や山の自然なかたちを活かした形状と複雑な灌漑システムによって形成されています。考古学的な調査によってもこの高度な技術がこの地域で2,000年もの間、ほとんど変わらずに使用されてきたことが明らかになっており、棚田文化という伝統の存続とその優れた耐久性の証拠となっています。
コルディリェーラ山脈の5つの棚田群
世界遺産にはキアンガン、ハンドゥアン、マヨヤオ、バナウエの4つの行政区に残る5つの棚田群が登録されています。近隣地域の他の棚田では、気候変動や人口構造の変化など様々な要因によってその存続が脅かされているものも多く、これら5つの棚田群はイフガオ族のコミュニティが長年にわたって、そのバランスを保ちながら伝承してきた貴重な「生きた文化的景観」であると言えます。
アクセス
マニラからバヨンボング経由の車またはバスで約9~10時間。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
アクセス
マニラからバヨンボング経由の車またはバスで約9~10時間。
執筆協力者PROFILE
2017年世界遺産検定1級合格。2018年世界遺産検定マイスター合格。2020年世界遺産アカデミー認定講師登録。福井県唯一の世界遺産アカデミー認定講師として、県内の公民館等での生涯学習講座講師として活動中。世界遺産プランニングチームpassword・『みんなで勉強会』リーダー。
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