about
企業都市に哲学を反映したクレスピ親子
クレスピ・ダッダはイタリア北西部、ロンバルディア州にある街です。19~20世紀初頭、労働者の要求に応えるためにヨーロッパや北アメリカで「企業都市」が建設された動きの顕著な例となっています。街はクリストフォロ・ベニーニョ・クレスピが自身の繊維工場の労働者の住居地として設立し、息子のシルヴィオ・ベニーニョ・クレスピによって最終的な形が整えられました。快適な住居とサービスを提供することで、安定した労働力を維持し、労働争議を防ぐのが目的です。工場の生産性を上げるためには、より良い労働環境を整備する必要があるとの考えが彼らの根底にありました。街は、従業員に対する啓蒙的な実業家の哲学が反映された、当時の様相をよくとどめています。
時代を先取りした公共サービスや住環境
1920年代後半に完成したこの街は、従業員それぞれに庭付きの集合住宅と、時代を先取りしたコミュニティサービスを提供しました。公衆トイレや洗濯場、診療所、学校、小劇場、スポーツセンターのほか、司祭や医師の家、無料の電力を供給する水力発電所までさまざまな施設が配置され、従業員はその恩恵を受けることができました。街全体は幹線道路によって二分され、幾何学的に整然と配置されていましたが、家々はそれぞれ異なる様式を持ち、街の景観に美しい変化をもたらしています。2004年まで工場が稼働していたため、街は今も大幅な改修が行われたりすることなく、企業都市の元々の要素を良好な状態で保っています。
アクセス
日本から直行または経由便でミラノへ。ミラノ中央駅から列車で1時間弱のベルガモ駅からバスやタクシーで向かう。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
アクセス
日本から直行または経由便でミラノへ。ミラノ中央駅から列車で1時間弱のベルガモ駅からバスやタクシーで向かう。
執筆協力者PROFILE
文化遺産や美術工芸を自身のテーマに関西や北陸、四国で長年取材・執筆。アンコールやマヤなど海外の遺跡取材や、「世界遺産ポンペイの壁画展」などの展覧会運営にも携わった。国内唯一の点字新聞でデスクを担った経験から、世界遺産のアクセシビリティーにも関心を持つ。
Similar Heritage
特徴が似た遺産を探す