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標高900mの地にたたずむ「美しい街」
アルジェリアの北東部、標高900mの山岳地帯に位置するジェミーラには、1世紀に築かれた古代ローマの都市遺跡が残っています。この地名は後に入ってきたアラブ人が、ジェミーラ(美しい街)と命名したことに由来します。古くは「クイクル」という名で知られていたこの街は、ローマ軍が城砦を築いたことに端を発します。この植民都市は、岩山の地形に適応するように街が造営されているのが特徴です。そのため、多くのローマ都市に配置されている、東西に貫く「デクマヌス」という大通りはなく、南北のメインストリートである「カルド」だけがあるという造りになっています。
当時の洗練された北アフリカ美術を伝える邸宅を飾るモザイク
本遺産は数ある他のローマ遺跡の中でも、最も美しい遺跡の一つとされています。ジェミーラは3世紀前半に全盛期を迎えると、カラカラ帝の凱旋門や、セプティミウス・セウェルス帝の神殿など、壮大な建造物がつくられました。ローマ貴族が暮らした邸宅にはモザイクが施されており、かつてこの地には華麗な文化が存在していたことを示しています。また、早い時期にキリスト教が根付いており、礼拝堂や洗礼堂、聖職者の住居などの遺構も確認されています。この都市は6世紀頃に放棄されますが、後にアラブ人に発見されてもなお、街として機能することがなかったために、遺跡は良好な状態で保たれました。この場所での発掘調査が開始されたのは、1909年以降のことです。
アクセス
コンスタンティーヌから車で約2時間。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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コンスタンティーヌから車で約2時間。
執筆協力者PROFILE
北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。
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