ジェンネの旧市街
大モスクの前では、毎週月曜日に市場が開かれる

遺産DATA

地域 : アフリカ 保有国 : マリ共和国 分類 : 文化遺産 登録年 : 1988年 危機遺産 : 2016年~ 登録基準 : (iii) (iv) 座標 : N13 54 23.004 W4 33 18

about

イスラム商人たちの活発な往来で発展

サハラ砂漠以南のアフリカで最も古い街の一つであるジェンネ。ここは、アフリカ第三の大河であるニジェール川と、その支流のバニ川に挟まれた内陸のデルタ地帯に広がる街です。この街の起源は、紀元前3世紀頃に漁労民・ボゾ族が築いた集落にあるとされ、「ジェンネ」とは、彼らの言葉で「水の精霊」を意味します。14~16世紀のマリ帝国やソンガイ帝国の時代には、多くのイスラム商人が行き来する交易都市としてトンブクトゥと共に発展しました。取引されたのは、岩塩、金、さらには奴隷など、多岐に渡りました。

日干しレンガと泥でできた大モスク

現在も毎週市場が開かれるなど、かつての賑わいを想起させるジェンネの旧市街は、伝統的建造物に土が多用されていることが特徴です。街の中心部には、約75m四方で高さは基壇を含めて約20mの大モスクがそびえます。「スーダン様式」という日干しレンガを重ねた上に泥を塗って仕上げられた大モスクの壁からは、ヤシ材の骨組みがいくつも突き出ています。このユニークな構造には、温度変化があっても建物に与えるダメージを緩和する機能があります。そしてまた同時に、雨季前に泥を塗り直しする際の足場としても利用されます。唯一無二の雰囲気をもつ街ですが、保護体制が不備であることから、2016年に危機遺産リストに記載されました。

アクセス

首都バマコからジェンネまで車かバスで約10時間。なお2025年11月現在、マリは外務省の海外安全情報において全土で危険レベル4の退避勧告となっており、渡航はできない。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。

遺産DATA

地域 : アフリカ
保有国 : マリ共和国
分類 : 文化遺産
登録年 : 1988年
危機遺産 : 2016年~
登録基準 : (iii) (iv)
座標 :N13 54 23.004 W4 33 18

アクセス

首都バマコからジェンネまで車かバスで約10時間。なお2025年11月現在、マリは外務省の海外安全情報において全土で危険レベル4の退避勧告となっており、渡航はできない。

執筆協力者PROFILE

記者(フリーランス)/NPO法人世界遺産アカデミー認定講師

北海道出身。高校時代にAFSでタイ王国へ交換留学。その後、同志社大学へ進学し、卒業後は専門紙記者として10年働いたのち、一般メディアで編集および取材活動に従事。世界遺産検定マイスター。特に好きな分野は、一神教などの宗教・信仰関連遺産。趣味は華道。